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第四章 帰郷編
第67話 パミュルは想いを語る
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パミュルが戻るまでの間に、セナの誤解は解けたことを伝えると、場の雰囲気は少し明るくなったけど、セナは不治の病に侵されていて、余命いくばくもないと伝えると、場の空気が重くなってしまったそんな時に、ラミュルの家からパミュルが戻ってきた。
「ただいま、なにか話をしたのかしら?」
「ちょっと待ったかな?セナの誤解が解けたことと、病に侵されてるとこまで話したとこだよ」
パミュルが声をかけてきたので、俺の体調のこと以外は話したことを伝えると、『あぁ~』という表情になって、場の空気の悪い理由を理解したようだった。
「セナのことは残念だわ。でも誤解は解けて、今は愛する家族と最期を迎えられることを喜んでると思うわよ」
「そうだよね。ずっと孤独だったもんね……」
不治の病はどうにもならないけど、そんな中でも孤独ではなく、家族との最期は喜ばしいことだと言われて、サーシャとメルローズの表情が和らいだけど、ハリエットだけは変わらなかった。
全員が集まったところで、俺の体調について説明を始めると、パミュルは毅然としていたけど、ハリエットは目を閉じて下を向いてしまった。
「そういう訳だから、僕の旅はここで終わりになるんだ。みんなも身の振り方を考えて欲しい」
「「……」」
「今日は疲れたから先に横になるよ」
俺はそのことを伝えてから4人を残して寝室へ移ってベッドで横になった時、あるアイテムを思い出した。【命の指輪】尽きた命を1度だけ生き返らせる事が可能となる指輪の存在を思い出したので、さらに詳しく鑑定をしてみると絶望した。
尽きた命を1度だけ生き返られせるけど、元の状態に戻るというものだった……セナに使っても病に侵された状態になるのだ。なので、俺に使っても意味はないようなので使えなかった。
§パミュル視点§
ウォードが横になった後もしばらく沈黙が続いていた。私は席を立ってウォードの様子を見に行くと、疲れていたようで熟睡していた。
「愛しいウォード……」
軽く頬に触れてから寝室を後にして、私の決意を3人に伝えることにした。
「あなた達に伝えることがあるの。これはウォードの命に関わることだから覚悟して聞いてね」
「「!?」」
私の言葉に3人は驚きの表情で視線を向けたので、ラミュルと話した内容を伝えた。
最後まで話を聞き終えると、ハリエットが私の正面に立って問いかける。
「本当に……そうするの?2度と……」
ハリエットは言葉を詰まらせてしまった。
「するわ。私が転生して〚変化〛の天賦を得たのはこの為だったのよ。ウォードの命が尽きる時が私の命が尽きる時。あなた達には悪いけど、本当の意味で添い遂げられるのは私だけよ。だから後のことはハリエットに託すわね」
「パ……ミュル、私は……あなたを失うことの悲しみと、ウォードが助かる喜びが混在してる……悪い人間でごめんなさい……」
「それでいいの。私なら喜びしかなかったわよ」
私が笑いながら答えると、ようやく3人にも笑顔が見えたことで、私がウォードの心臓になることを納得してくれたみたい。
「ただいま、なにか話をしたのかしら?」
「ちょっと待ったかな?セナの誤解が解けたことと、病に侵されてるとこまで話したとこだよ」
パミュルが声をかけてきたので、俺の体調のこと以外は話したことを伝えると、『あぁ~』という表情になって、場の空気の悪い理由を理解したようだった。
「セナのことは残念だわ。でも誤解は解けて、今は愛する家族と最期を迎えられることを喜んでると思うわよ」
「そうだよね。ずっと孤独だったもんね……」
不治の病はどうにもならないけど、そんな中でも孤独ではなく、家族との最期は喜ばしいことだと言われて、サーシャとメルローズの表情が和らいだけど、ハリエットだけは変わらなかった。
全員が集まったところで、俺の体調について説明を始めると、パミュルは毅然としていたけど、ハリエットは目を閉じて下を向いてしまった。
「そういう訳だから、僕の旅はここで終わりになるんだ。みんなも身の振り方を考えて欲しい」
「「……」」
「今日は疲れたから先に横になるよ」
俺はそのことを伝えてから4人を残して寝室へ移ってベッドで横になった時、あるアイテムを思い出した。【命の指輪】尽きた命を1度だけ生き返らせる事が可能となる指輪の存在を思い出したので、さらに詳しく鑑定をしてみると絶望した。
尽きた命を1度だけ生き返られせるけど、元の状態に戻るというものだった……セナに使っても病に侵された状態になるのだ。なので、俺に使っても意味はないようなので使えなかった。
§パミュル視点§
ウォードが横になった後もしばらく沈黙が続いていた。私は席を立ってウォードの様子を見に行くと、疲れていたようで熟睡していた。
「愛しいウォード……」
軽く頬に触れてから寝室を後にして、私の決意を3人に伝えることにした。
「あなた達に伝えることがあるの。これはウォードの命に関わることだから覚悟して聞いてね」
「「!?」」
私の言葉に3人は驚きの表情で視線を向けたので、ラミュルと話した内容を伝えた。
最後まで話を聞き終えると、ハリエットが私の正面に立って問いかける。
「本当に……そうするの?2度と……」
ハリエットは言葉を詰まらせてしまった。
「するわ。私が転生して〚変化〛の天賦を得たのはこの為だったのよ。ウォードの命が尽きる時が私の命が尽きる時。あなた達には悪いけど、本当の意味で添い遂げられるのは私だけよ。だから後のことはハリエットに託すわね」
「パ……ミュル、私は……あなたを失うことの悲しみと、ウォードが助かる喜びが混在してる……悪い人間でごめんなさい……」
「それでいいの。私なら喜びしかなかったわよ」
私が笑いながら答えると、ようやく3人にも笑顔が見えたことで、私がウォードの心臓になることを納得してくれたみたい。
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