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第四章 帰郷編
第30話 ウォードとの関係
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馬車の事を含めてさらに話し合う事にしたけど、俺の体調を考慮してこの日はこの辺りでお開きとなった。
俺は怪我の事もあって風呂には入れないので、ベッドで横になろうと思ったけど、俺の寝る部屋が判らないのでハリエットに確認する。
「僕の部屋ってどっちかな?」
「右が私とパミュルの部屋で、左がサーシャとメルローズの部屋なんだけど、どっちが良い?」
イタズラな笑みを浮かべながら聞いてきたので、ここは冗談で返すのが良いと思って返事をする事にした。
「いつもハリエット達と同じ部屋だから、サーシャさん達の部屋にしようかな?」
「……」
一瞬、その場が静かになる。
(あれっ?俺は選択を間違ったのか……)
すると、頬を赤らめたサーシャ、その横でモジモジしてるメルローズが返事をした。
「わ、私は構いませんよ!」
「私も、ウォードさんなら……大丈夫です」
「えっと……冗談です!真に受けないでね?」
「「そうですか!」」
微妙な雰囲気になったので、俺は慌てて冗談だったと2人に伝えると、『ホッ』とした表情に戻った。すると、パミュルが後ろから抱き着いて来て、耳元で小さく囁いてから『フッ』と息を吹きかけてきた。
「冗談だから良いけど、本気で言ってたら怒ってたわよ?」
「ひゃい、ごめんなさい」
「「あははっ!」」
パミュルと俺のやり取りで周囲に笑いが起こった。そのおかげで場の雰囲気が和んだようなので、俺は右側の部屋へと向かって休ませてもらう事にした。
§メルローズ視点§
ウォードさんがハリエットさん達の部屋へ入った後は、4人の関係について質問をした
「あの~、4人の関係について聞いても良いですか?仲が良いのは見ていて判りますが、3人ともウォードさんとその……恋愛関係なのですか?」
「私はウォードの事が好きだよ」
ハリエットさんはハッキリと『好きだ』と言いきった。そんな風に言えるのは、2人が相思相愛の関係じゃないと言えないと思った。
「あら?ハリエットは好きなのね?私はウォードの事を愛してるわよ」
「ちょっ、それは言葉のあやだよ!ウォードに対する気持ちはパミュルに負けないよ!」
パミュルさんは、常に冷静な表情なので本心がなかなか判らないけど、ウォードさんを『愛してる』と言った時は慈愛に満ちた表情をしていた。
「私は、デルポト市で知り合ったから付き合いが短いの。どう思ってるかと聞かれると、恋愛というより尊敬してるのかな?」
「ふふっ、直ぐに好きになるわよ?」
「そうかも知れませんね。ウォードさんは本当に素敵な方だと思います。そんな事より、メルローズさんもウォードさんの事が気になってるの?」
「!?」
パミュルさんの言葉に、サーシャさんは素直に好きになると思う事を認めた。その後に、私へ話を振ってくると答える事ができずに『かぁ~』と顔が熱くなってしまった……
この時、私はウォードさんの事を意識してる事に、初めて気づいたのだった。
俺は怪我の事もあって風呂には入れないので、ベッドで横になろうと思ったけど、俺の寝る部屋が判らないのでハリエットに確認する。
「僕の部屋ってどっちかな?」
「右が私とパミュルの部屋で、左がサーシャとメルローズの部屋なんだけど、どっちが良い?」
イタズラな笑みを浮かべながら聞いてきたので、ここは冗談で返すのが良いと思って返事をする事にした。
「いつもハリエット達と同じ部屋だから、サーシャさん達の部屋にしようかな?」
「……」
一瞬、その場が静かになる。
(あれっ?俺は選択を間違ったのか……)
すると、頬を赤らめたサーシャ、その横でモジモジしてるメルローズが返事をした。
「わ、私は構いませんよ!」
「私も、ウォードさんなら……大丈夫です」
「えっと……冗談です!真に受けないでね?」
「「そうですか!」」
微妙な雰囲気になったので、俺は慌てて冗談だったと2人に伝えると、『ホッ』とした表情に戻った。すると、パミュルが後ろから抱き着いて来て、耳元で小さく囁いてから『フッ』と息を吹きかけてきた。
「冗談だから良いけど、本気で言ってたら怒ってたわよ?」
「ひゃい、ごめんなさい」
「「あははっ!」」
パミュルと俺のやり取りで周囲に笑いが起こった。そのおかげで場の雰囲気が和んだようなので、俺は右側の部屋へと向かって休ませてもらう事にした。
§メルローズ視点§
ウォードさんがハリエットさん達の部屋へ入った後は、4人の関係について質問をした
「あの~、4人の関係について聞いても良いですか?仲が良いのは見ていて判りますが、3人ともウォードさんとその……恋愛関係なのですか?」
「私はウォードの事が好きだよ」
ハリエットさんはハッキリと『好きだ』と言いきった。そんな風に言えるのは、2人が相思相愛の関係じゃないと言えないと思った。
「あら?ハリエットは好きなのね?私はウォードの事を愛してるわよ」
「ちょっ、それは言葉のあやだよ!ウォードに対する気持ちはパミュルに負けないよ!」
パミュルさんは、常に冷静な表情なので本心がなかなか判らないけど、ウォードさんを『愛してる』と言った時は慈愛に満ちた表情をしていた。
「私は、デルポト市で知り合ったから付き合いが短いの。どう思ってるかと聞かれると、恋愛というより尊敬してるのかな?」
「ふふっ、直ぐに好きになるわよ?」
「そうかも知れませんね。ウォードさんは本当に素敵な方だと思います。そんな事より、メルローズさんもウォードさんの事が気になってるの?」
「!?」
パミュルさんの言葉に、サーシャさんは素直に好きになると思う事を認めた。その後に、私へ話を振ってくると答える事ができずに『かぁ~』と顔が熱くなってしまった……
この時、私はウォードさんの事を意識してる事に、初めて気づいたのだった。
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