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第四章 帰郷編
第15話 ガレリアへの護衛③
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翌日からは、森林地帯を通るのでここから護衛任務が始まるといえる。前方は御者の2人が、後方は俺達が警戒にあたる。
森林地帯といっても、ノースホランとガレリアを行き来する馬車が通るので、頻繁に魔物が現れる訳ではないみたい、御者のケントも『ゴブリンか森狼が小規模で現れる程度だよ』と言うので、あまり緊張せずに警戒をしていた。
出発してそろそろ昼食の休憩を取ろうかと思う頃に、ケントが声を上げて魔物の襲撃を伝えてきた。
「ウォード君、前方2時の方向からコブリン5体が接近してきた。討伐をお願いするよ」
「判りました。馬車は一旦停車してください、僕達が迎え討ちます」
「了解!武運を!」
馬車を止めると、ドアを開けてメルローズにゴブリンの襲撃を告げて、ドアに鍵をかけてもらってから討伐に向かう。
「ゴブリン5体がこちらへ向かって来てるので、今からゴブリン討伐へ向かいます。念の為、ドアに鍵をかけて護衛の者が声をかけるまでは、絶対にドアを開けないでくださいね」
「判りました。ご武運を!」
「ありがとうございます。パミュルは馬車の近くに残って、僕達が倒し損ねた場合はよろしくね」
「判ったわ。気をつけて」
パミュルを残して俺達3人でゴブリン討伐へ向かうと、相手の武器は棍棒と錆びた剣だったので、こちらから先制攻撃を仕掛ける為に、2人に指示をだす。
「ハリエットは弓での先制攻撃で、出来れば2体倒して欲しいかな。サーシャはスリングショットで近付くのを遅らせて欲しい」
「「OK!」」
ハリエットが通常の矢を構えて、ゴブリンの頭に狙いを定めて1体ずつ確実に仕留めていく。
『シュバッ!』
「グギャ……」
『シュバッ!』
「アギャ……」
隣のサーシャも丸石を取り出して、ゴブリンの動きを止める為に足を狙って射出する。
『シュン、シュン!』
「ガッ!」
「ギャッ!」
膝に当たったゴブリンはその場で転んで、太腿に当たったゴブリンは痛みで動きが遅くなった。残りの1体が勢いそのままに近寄ってくると、俺は剣を抜いて棍棒を持ったコブリンと対峙する。
コブリンは棍棒を振り上げて叩きつけて来るタイミングに合わせて、左手の篭手で打撃を受け止めると、剣でゴブリンの心臓を一突きして絶命させる。ダンジョンと違って消滅しないので、剣を引き抜いてからサーシャへ指示をだす。
「サーシャ、魔法で動きを封じて!ハリエットは倒れてるコブリンを仕留めてね!」
「任せて!」
「はい!〚拘束〛!」
俺がサーシャの魔法で拘束されてるゴブリンの頭を一突きすると、ハリエットの方も倒れてたゴブリンの頭を射抜いて仕留めた後だった。
「お疲れ様!2人とも凄かったよ。おかげで僕は剣で突くだけだったよ」
俺が突き刺した剣を抜きながら、声をかけるとハリエットが笑顔で返事をした。
「的確な指示があってこそだよ。ねぇ、サーシャ」
「はい、やる事が判ったので落ち着いて行動が出来ました」
「ありがとう。じゃあ魔石を回収したら馬車に戻ろうか!」
「「OK!」」
俺達は魔物による襲撃を、全くの被害を出さずに討伐を終えてガレリアを目指して移動を再開したのだった。
森林地帯といっても、ノースホランとガレリアを行き来する馬車が通るので、頻繁に魔物が現れる訳ではないみたい、御者のケントも『ゴブリンか森狼が小規模で現れる程度だよ』と言うので、あまり緊張せずに警戒をしていた。
出発してそろそろ昼食の休憩を取ろうかと思う頃に、ケントが声を上げて魔物の襲撃を伝えてきた。
「ウォード君、前方2時の方向からコブリン5体が接近してきた。討伐をお願いするよ」
「判りました。馬車は一旦停車してください、僕達が迎え討ちます」
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「判りました。ご武運を!」
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「判ったわ。気をつけて」
パミュルを残して俺達3人でゴブリン討伐へ向かうと、相手の武器は棍棒と錆びた剣だったので、こちらから先制攻撃を仕掛ける為に、2人に指示をだす。
「ハリエットは弓での先制攻撃で、出来れば2体倒して欲しいかな。サーシャはスリングショットで近付くのを遅らせて欲しい」
「「OK!」」
ハリエットが通常の矢を構えて、ゴブリンの頭に狙いを定めて1体ずつ確実に仕留めていく。
『シュバッ!』
「グギャ……」
『シュバッ!』
「アギャ……」
隣のサーシャも丸石を取り出して、ゴブリンの動きを止める為に足を狙って射出する。
『シュン、シュン!』
「ガッ!」
「ギャッ!」
膝に当たったゴブリンはその場で転んで、太腿に当たったゴブリンは痛みで動きが遅くなった。残りの1体が勢いそのままに近寄ってくると、俺は剣を抜いて棍棒を持ったコブリンと対峙する。
コブリンは棍棒を振り上げて叩きつけて来るタイミングに合わせて、左手の篭手で打撃を受け止めると、剣でゴブリンの心臓を一突きして絶命させる。ダンジョンと違って消滅しないので、剣を引き抜いてからサーシャへ指示をだす。
「サーシャ、魔法で動きを封じて!ハリエットは倒れてるコブリンを仕留めてね!」
「任せて!」
「はい!〚拘束〛!」
俺がサーシャの魔法で拘束されてるゴブリンの頭を一突きすると、ハリエットの方も倒れてたゴブリンの頭を射抜いて仕留めた後だった。
「お疲れ様!2人とも凄かったよ。おかげで僕は剣で突くだけだったよ」
俺が突き刺した剣を抜きながら、声をかけるとハリエットが笑顔で返事をした。
「的確な指示があってこそだよ。ねぇ、サーシャ」
「はい、やる事が判ったので落ち着いて行動が出来ました」
「ありがとう。じゃあ魔石を回収したら馬車に戻ろうか!」
「「OK!」」
俺達は魔物による襲撃を、全くの被害を出さずに討伐を終えてガレリアを目指して移動を再開したのだった。
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