俺のスキルは〚幸運〛だけ…運が良ければ世の中なんとか成るもんだ(笑)

小桃

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第三章 未知なる世界へ

第111話 驚くサーシャ

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 普通スタンダードエリアの進んで突き当りに当たったので、今回のダンジョン攻略を終えて戻る事にした。

「お疲れ様。今回はこれで戻るね。まだ試練の間があるから油断は禁物だからね?」
「判ってるから大丈夫だよ。ダンジョンを出るまで気を抜く私達じゃないよ」

 ハリエットはそう答えた後に俺にウインクをした。パミュルも『ウンウン』と頷いてるので、この辺りは気心が知れたパーティーの強みだね。

 その後の試練の間は、ハイゴブリン2体だったので、1体はハリエットが矢で射抜き、もう1体はパミュルが魔法で動きを封じたところを、俺の剣で心臓を一突きして倒した。このクラスの試練の間なら、特別な戦い方をする時以外は、俺の指示は必要ないと感じた。

 初心者Newbieエリアに戻ってからは、特に警戒をする必要もないので、急ぎ足で移動して鬼の棲家を後にした。

「今度こそ、本当にお疲れ様!」
「「お疲れ様」」
「あぁ~、早く帰ってお風呂に浸かりたいよ」

 ダンジョンの緊張感から解放されたハリエットが、大きく背伸びをして疲れを癒やしたいとアピールした。それには俺も同意見なので、早く精算をして帰る為にサーシャの居る受付へ向かった。

「ウォードさん、ダンジョンから戻られたんですね。お疲れ様です」
「ありがとうございます。精算をお願いします」

 俺は慣れた手つきでカウンターに魔石とドロップアイテムを置いていく。その中に一際大きな魔石があったのを確認すると、サーシャは驚きながら俺に確認をしてきた。

「あの~、この魔石って……ホブゴブリンですよね?」
「そうなんですよ。現れた時は驚きました……」
「よく無事に倒されましたね。あっ……これ以上の詮索はマナー違反ですね。失礼しました」
「いいえ、やはりホブゴブリンは珍しいですか?」
「珍しいですね。本当に久しぶりに見たので興奮してしまいました。こちらが精算金額です」

【魔石】金貨5枚×1個 金貨5枚
【魔石】銀貨15枚×4個 銀貨60枚
【魔石】銀貨5枚×30個 金貨1枚 銀貨50枚
【宝石】橙石(小)金貨15枚×4個 金貨60枚
【宝石】桃石(小)金貨30枚×2個 金貨60枚
【合計】金貨122枚 銀貨10枚

 今回はかなりの金額になった。金貨120枚は預けて残りを受け取る事を伝えて精算を終える。

「サーシャさん、ありがとうございました」
「いえ、ウォードさんの清算をするのが毎回楽しみなので、こちらこそよろしくお願いします」

 精算を済ませてアパートへ帰る前に、教会へ寄って俺の天賦を確認する事にした。

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