128 / 363
第三章 未知なる世界へ
第78話 支部長との会談
しおりを挟む
手続きが終わるのを待っていると、ハンター登録をしていた担当者が、受け付ではなく俺達の後ろから声を掛けてきた。
「ウォード様、支部長が直接話をしたいと言ってます。お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
「別に構いませんが、どのような要件か判りませんか?」
「攻略情報の事だと言ってました」
「あっ、タレビサ町の件かな?判りました」
「では、案内しますね。こちらへ」
ハンター協会の支部長なんて偉い方に呼び出されて何事かと思ったけど、攻略情報だと言われて【スライムの穴】のマップと、階層ごとのスライムの特性の事だと判ったので安心した。
担当者に案内されて建物の2階にある部屋へと通された。
『コンコン』
「マリベルです。ウォード様をお連れしました」
「入ってくれ」
マリベルがドアを開けたので、俺達は部屋の中へと入っていく。
「「失礼します」」
ふ「急に呼び出してすまんな。俺はハンター協会デルポト支部の支部長をしてる【マッケイン】だ」
「ウォードと申します。私のパーティーメンバーのハリエットとパミュルです」
「ハリエットです」
「パミュルです」
「さぁ、席にかけてくれ」
「「はい」」
「君がタレビサ町にあるスライムの穴のダンジョンマップと、出現するスライムの特性とその攻略法を公開したのか、想像よりも遥かに若いから驚いたな」
「私はマッピングと特性を記しただけです。2人の助けがなければ何も出来ませんでした」
俺が自分1人で成し遂げた事ではないと説明すると、支部長は更に驚いた顔をしてから『ニヤリ』と笑みを浮かべながら俺を褒めた。
「ハンターという者は、自分の手柄だと主張する者が殆どなんだが、君は全く違うタイプなんだな。その若さで見上げたものだよ!」
「本当の事ですからね。私は武術も魔法の天賦も持たない無能な者です。そんな私を信頼してくれる2人が居るからこそハンター活動が出来てますから」
「「ウォード」」
「はははっ、本当に面白い少年だ!あれだけの情報を惜しみなく公開するから、どんな者なのか見ておきたかったんだが、期待以上の素晴らしいハンターで嬉しいよ」
「ありがとうございます。話のついでなのですが、こちらの情報も公開しようと思ってますので、支部長の方で確認をしてみてください」
「ほぅ、未公開情報を最初に見せてもらえるとは支部長冥利に尽きるな!」
俺は良いタイミングだと思ったので、ルクンナ洞の上層と下層のダンジョンマップと、出現する魔物の特性とその攻略法を記載した書類一式を、支部長へと手渡した。
「ウォード様、支部長が直接話をしたいと言ってます。お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
「別に構いませんが、どのような要件か判りませんか?」
「攻略情報の事だと言ってました」
「あっ、タレビサ町の件かな?判りました」
「では、案内しますね。こちらへ」
ハンター協会の支部長なんて偉い方に呼び出されて何事かと思ったけど、攻略情報だと言われて【スライムの穴】のマップと、階層ごとのスライムの特性の事だと判ったので安心した。
担当者に案内されて建物の2階にある部屋へと通された。
『コンコン』
「マリベルです。ウォード様をお連れしました」
「入ってくれ」
マリベルがドアを開けたので、俺達は部屋の中へと入っていく。
「「失礼します」」
ふ「急に呼び出してすまんな。俺はハンター協会デルポト支部の支部長をしてる【マッケイン】だ」
「ウォードと申します。私のパーティーメンバーのハリエットとパミュルです」
「ハリエットです」
「パミュルです」
「さぁ、席にかけてくれ」
「「はい」」
「君がタレビサ町にあるスライムの穴のダンジョンマップと、出現するスライムの特性とその攻略法を公開したのか、想像よりも遥かに若いから驚いたな」
「私はマッピングと特性を記しただけです。2人の助けがなければ何も出来ませんでした」
俺が自分1人で成し遂げた事ではないと説明すると、支部長は更に驚いた顔をしてから『ニヤリ』と笑みを浮かべながら俺を褒めた。
「ハンターという者は、自分の手柄だと主張する者が殆どなんだが、君は全く違うタイプなんだな。その若さで見上げたものだよ!」
「本当の事ですからね。私は武術も魔法の天賦も持たない無能な者です。そんな私を信頼してくれる2人が居るからこそハンター活動が出来てますから」
「「ウォード」」
「はははっ、本当に面白い少年だ!あれだけの情報を惜しみなく公開するから、どんな者なのか見ておきたかったんだが、期待以上の素晴らしいハンターで嬉しいよ」
「ありがとうございます。話のついでなのですが、こちらの情報も公開しようと思ってますので、支部長の方で確認をしてみてください」
「ほぅ、未公開情報を最初に見せてもらえるとは支部長冥利に尽きるな!」
俺は良いタイミングだと思ったので、ルクンナ洞の上層と下層のダンジョンマップと、出現する魔物の特性とその攻略法を記載した書類一式を、支部長へと手渡した。
7
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる