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第三章 未知なる世界へ
第76話 メリルとの再会
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デルポト市はこれまで訪れた街と比べるとその大きさに圧倒されるものだった。
街の作り方はニ重構造で俺達が通った門は高さ3m程でそれと同じ高さの壁が正方形の形でデルポト市の全てを囲んでいた。
壁には東西南北それぞれに門があって、デルポト市内への入場門になってる。
入場門から街の中心へ向かってメイン通りがあって、通りを進んで中心へ向かうと5mを越える立派な壁が現れる。
この壁の向こうには、デルポト市を統治するデルポト侯爵邸や、その他の貴族に大金持ちの有力者達が暮らしてるので、かなり厳しい入場審査があるらしい。ド平民な俺には無縁の場所なので、その壁を越えることはないだろう。
俺達は南門から市内へ入ってから、大きなメイン通りを『キョロキョロ』しながら歩いていた。
「田舎者ってバレちゃうから恥ずかしいけど、これだけ大きいな街だと仕方ないね」
「うん、町や村しか知らなかったから、見るもの全てが新鮮だもんね(笑)」
俺とハリエットは初めての都会に舞い上がっていると、パミュルだけは冷静だったので、前世で都会暮らしをしていたのか聞いてみた。
「パミュルは驚いてないけど、都会で生活した記憶があるの?」
「前世で私の実家は小さい商店を営んでいたけど、何度か王都へ行った事があったから驚く事はないわね」
「僕達は初めてだから興奮しちゃうよ(笑)」
「私も初めて王都へ行った時はそうだったから仕方ないわよ(笑)」
「でも、私は人の多さに酔いそうだよ。早く落ち着きたいかな?」
ハリエットが人混みに酔いそうだと言ったので、ハンター協会へ急ぐ事にした。
「確かに、この人の多さは慣れないと落ち着かないよね。直ぐにハンター協会へ寄って、パミュルのハンター登録と借家を紹介してもらい行こうか!」
「「そうだね」」
「あっ、ハンター協会の看板の【剣と盾】は世界共通だからね!」
ハリエットがハンター協会の看板は世界共通だと教えてくれた。流石は元ハンター協会の受付と言ったところだね。
そこからは【剣と盾】の看板を探しながらメイン通りを進んでいると、知らない街なのに俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「ウォードさ~ん!ウォードさ~ん!」
「あっ、行商の娘さんじゃない?」
ハリエットに言われて思い出した。
そう言えば、メイン通りに店を出してるから寄ってくれて言われてたな(笑)
「はぁ、はぁっ、無事に着かれたんですね!」
「これでもハンターなので」
「着いて直ぐに店を探してくれたんですね!嬉しい~♪」
メリルは嬉しそうな顔をしながら俺の手を握っていた。
「えっと……今日はハンター協会で連れのハンター登録と、暫く滞在するので借家を紹介してもらおうかと」
「えっ!滞在するんですか?期間は?」
「錬金術を学びたいと思ってるので、3カ月位になるかな」
「よしっ、あっ、私はデルポト市に詳しいので色々と案内しますよ!」
「えっと……ハンター活動をしてるので余り時間がないかと(汗)」
軽く断ったつもりが、メリルは気にせず『グイグイ』と来る……
「メリルさん、今日はハンター協会に用事があるので失礼しますね」
「あっ、はい!ハンター協会はこの先の右側ですから直ぐに着きますよ」
「ありがとうございます。さようなら」
「待ってますね~」
何とかメリルとの会話を終わらせて、ハンター協会へ向かう事が出来たのだった。
街の作り方はニ重構造で俺達が通った門は高さ3m程でそれと同じ高さの壁が正方形の形でデルポト市の全てを囲んでいた。
壁には東西南北それぞれに門があって、デルポト市内への入場門になってる。
入場門から街の中心へ向かってメイン通りがあって、通りを進んで中心へ向かうと5mを越える立派な壁が現れる。
この壁の向こうには、デルポト市を統治するデルポト侯爵邸や、その他の貴族に大金持ちの有力者達が暮らしてるので、かなり厳しい入場審査があるらしい。ド平民な俺には無縁の場所なので、その壁を越えることはないだろう。
俺達は南門から市内へ入ってから、大きなメイン通りを『キョロキョロ』しながら歩いていた。
「田舎者ってバレちゃうから恥ずかしいけど、これだけ大きいな街だと仕方ないね」
「うん、町や村しか知らなかったから、見るもの全てが新鮮だもんね(笑)」
俺とハリエットは初めての都会に舞い上がっていると、パミュルだけは冷静だったので、前世で都会暮らしをしていたのか聞いてみた。
「パミュルは驚いてないけど、都会で生活した記憶があるの?」
「前世で私の実家は小さい商店を営んでいたけど、何度か王都へ行った事があったから驚く事はないわね」
「僕達は初めてだから興奮しちゃうよ(笑)」
「私も初めて王都へ行った時はそうだったから仕方ないわよ(笑)」
「でも、私は人の多さに酔いそうだよ。早く落ち着きたいかな?」
ハリエットが人混みに酔いそうだと言ったので、ハンター協会へ急ぐ事にした。
「確かに、この人の多さは慣れないと落ち着かないよね。直ぐにハンター協会へ寄って、パミュルのハンター登録と借家を紹介してもらい行こうか!」
「「そうだね」」
「あっ、ハンター協会の看板の【剣と盾】は世界共通だからね!」
ハリエットがハンター協会の看板は世界共通だと教えてくれた。流石は元ハンター協会の受付と言ったところだね。
そこからは【剣と盾】の看板を探しながらメイン通りを進んでいると、知らない街なのに俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「ウォードさ~ん!ウォードさ~ん!」
「あっ、行商の娘さんじゃない?」
ハリエットに言われて思い出した。
そう言えば、メイン通りに店を出してるから寄ってくれて言われてたな(笑)
「はぁ、はぁっ、無事に着かれたんですね!」
「これでもハンターなので」
「着いて直ぐに店を探してくれたんですね!嬉しい~♪」
メリルは嬉しそうな顔をしながら俺の手を握っていた。
「えっと……今日はハンター協会で連れのハンター登録と、暫く滞在するので借家を紹介してもらおうかと」
「えっ!滞在するんですか?期間は?」
「錬金術を学びたいと思ってるので、3カ月位になるかな」
「よしっ、あっ、私はデルポト市に詳しいので色々と案内しますよ!」
「えっと……ハンター活動をしてるので余り時間がないかと(汗)」
軽く断ったつもりが、メリルは気にせず『グイグイ』と来る……
「メリルさん、今日はハンター協会に用事があるので失礼しますね」
「あっ、はい!ハンター協会はこの先の右側ですから直ぐに着きますよ」
「ありがとうございます。さようなら」
「待ってますね~」
何とかメリルとの会話を終わらせて、ハンター協会へ向かう事が出来たのだった。
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