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第三章 未知なる世界へ
第57話 守護核
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俺はゆっくりとフタを開ける。
箱の中にはキューブ状の金属の塊が入っていた。大きさは5cmの正方形で、手に持つと重みは殆ど感じない程度だった。この塊が何なのか全く判らないので、鑑定メガネを掛けて確認をしてみる。
【守護核】所有者の身を護る自動変装の防具。守護核を握り所有を宣言する事で所有者となり、変装と唱える事で着脱が出来る。
「これは凄いお宝ですよ。所有者が自動変装出来る防具みたいですね」
「勝手に防具の着脱が出来るの?」
「そうです。変装と唱えれば着脱が出来るみたいです。ハリエットさんが使ってくださいね」
「前の【天賦輝石】を私が使ってるから、それはウォードが使うべきだよ」
ハリエットさんは、貴重なアイテムを連続で使う事を遠慮してるみたい、俺は母さんに守られてるので【守護核】を必要とするのはハリエットさんだと思ってる。
「僕は母さんに守られてるでしょ?ハリエットさんが使うのが最も効果的ですよ」
「でも、私ばかり使うのは……」
「そうじゃないよ!僕達はパーティーを組んでるんだから片方だけなんて事はありませんよ。ハリエットさんの守りが堅くなるのは、僕の守りが堅くなると同じです」
俺は2人のパーティーなので、持ちつ持たれつなのは当然なので、【守護核】を使うべきなのはハリエットさんだと主張すると、まだ少し申し訳ないって感じだったけど、俺の想いを判ってくれた。
「うん、判った。【守護核】を使わせてもらうね」
「はい、【守護核】を握りしめてハリエットさんが所有者だと宣言してくださいね」
俺は簡単に説明をした後に、【守護核】をハリエットさんへ渡すと、しっかりと握りしめてから宣言をした。
「私、ハリエットが【守護核】の所有者だと宣言をする」
宣言を終えると、【守護核】はキューブ状から徐々に形を変えてリング状になった。サイズは自動調整だと思ったので、その事をハリエットさんへ伝える。
「多分ですけど、変装と唱えるまでは自動調整だと思うので、ハリエットさんの好きな所で装着してください」
「うん、判ったよ」
ハリエットさんは、右手中指にリングを通したところで変装を唱えた。
「〚変装〛!」
変装を倡えると、リングが一瞬輝いたので装着が完了したみたい。一応は大丈夫だと思うけど、自動変装が出来るのかを確認してもらう。
「自動変装が出来るか試してください」
「試してみるね。〚変装〛!」
ハリエットさんの中指のリングが輝くと、プレートアーマーへと変装した。ハリエットさんの髪色と同じ紫色のアーマーは、ハリエットが動きを理解してるのか、ガチガチのアーマーではなく、動き易さを重視したアーマーとなっていた。
「凄く軽いし動き易いよ♪」
「この目で確認すると、改めて凄い防具だと判りますね」
「うん、ウォードありがとう♪」
「はい♪それと、今思ったんですけど、この部屋って野営に使えますね!鍵があるのでセーフティーエリアですよ」
「あっ、本当だね!ここならパミュルさんの負担にならないね!」
貴重なアイテムと安全な野営ポイントを見つける事が出来たので、2人とも満足な気持ちでダンジョンを後にした。
箱の中にはキューブ状の金属の塊が入っていた。大きさは5cmの正方形で、手に持つと重みは殆ど感じない程度だった。この塊が何なのか全く判らないので、鑑定メガネを掛けて確認をしてみる。
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「これは凄いお宝ですよ。所有者が自動変装出来る防具みたいですね」
「勝手に防具の着脱が出来るの?」
「そうです。変装と唱えれば着脱が出来るみたいです。ハリエットさんが使ってくださいね」
「前の【天賦輝石】を私が使ってるから、それはウォードが使うべきだよ」
ハリエットさんは、貴重なアイテムを連続で使う事を遠慮してるみたい、俺は母さんに守られてるので【守護核】を必要とするのはハリエットさんだと思ってる。
「僕は母さんに守られてるでしょ?ハリエットさんが使うのが最も効果的ですよ」
「でも、私ばかり使うのは……」
「そうじゃないよ!僕達はパーティーを組んでるんだから片方だけなんて事はありませんよ。ハリエットさんの守りが堅くなるのは、僕の守りが堅くなると同じです」
俺は2人のパーティーなので、持ちつ持たれつなのは当然なので、【守護核】を使うべきなのはハリエットさんだと主張すると、まだ少し申し訳ないって感じだったけど、俺の想いを判ってくれた。
「うん、判った。【守護核】を使わせてもらうね」
「はい、【守護核】を握りしめてハリエットさんが所有者だと宣言してくださいね」
俺は簡単に説明をした後に、【守護核】をハリエットさんへ渡すと、しっかりと握りしめてから宣言をした。
「私、ハリエットが【守護核】の所有者だと宣言をする」
宣言を終えると、【守護核】はキューブ状から徐々に形を変えてリング状になった。サイズは自動調整だと思ったので、その事をハリエットさんへ伝える。
「多分ですけど、変装と唱えるまでは自動調整だと思うので、ハリエットさんの好きな所で装着してください」
「うん、判ったよ」
ハリエットさんは、右手中指にリングを通したところで変装を唱えた。
「〚変装〛!」
変装を倡えると、リングが一瞬輝いたので装着が完了したみたい。一応は大丈夫だと思うけど、自動変装が出来るのかを確認してもらう。
「自動変装が出来るか試してください」
「試してみるね。〚変装〛!」
ハリエットさんの中指のリングが輝くと、プレートアーマーへと変装した。ハリエットさんの髪色と同じ紫色のアーマーは、ハリエットが動きを理解してるのか、ガチガチのアーマーではなく、動き易さを重視したアーマーとなっていた。
「凄く軽いし動き易いよ♪」
「この目で確認すると、改めて凄い防具だと判りますね」
「うん、ウォードありがとう♪」
「はい♪それと、今思ったんですけど、この部屋って野営に使えますね!鍵があるのでセーフティーエリアですよ」
「あっ、本当だね!ここならパミュルさんの負担にならないね!」
貴重なアイテムと安全な野営ポイントを見つける事が出来たので、2人とも満足な気持ちでダンジョンを後にした。
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