俺のスキルは〚幸運〛だけ…運が良ければ世の中なんとか成るもんだ(笑)

小桃

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第三章 未知なる世界へ

第40話 2人の秘密

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 朝日が登る前に目が覚めた。ハリエットさんはまだ寝てるようなので、起こさないように注意しながらテントの外へ出る。

「母さん、おはよう!いつも見張りありがとうね♪」

 スライムは睡眠を必要のないので、いつも母さんが見張りをしてくれてるので、その事に感謝を伝えると俺の肩に『ヒョイ』と乗ってきて挨拶を返してくれた。

「おはよう♪随分と早いけど寝れなかったの?」
「ううん、目が覚めたからさ、せっかくだから日の出でも見よかなって(笑)」
「じゃあ、母さんも一緒に見ようかしら♪」
「良いね♪」

 少し明るくなってきので、そろそろ日が登ってくるかと思ったら、母さんが肩から滑るように降りてきて下半身を刺激し始めた……

「ちょっ、母さん?」
「昨日は2人に見せつけられたからね、ちょっと熱くなったのよ?」

 スライムにそんな生理現象があるのかと思ったけど、母さんがそう言うのならばそうだと思うしかない。『プルン』とした物が俺のモノを包み込むと上下に動きだした。ハリエットさんとは全く違う動きに、俺は耐える事が出来ずに直ぐに果ててしまった。

「うっ……」
「ふふふっ、ごちそうさま♪」
「あっ、こちらこそ、良かった……」
「あらあら、日が昇っちゃったわね(汗)」
「あっ……また機会があるよ(笑)」

 日の出をみるつもりが見逃したので、その事を2人で笑っていると、テントからハリエットさんが顔を出した。

「おはよう。2人で何を笑ってたの?」
「日の出を見ようと思ったのに見逃しちゃって」
「母さんが悪かったわ(笑)」
「えっ、何があったんですか?」
「それは……ナイショ(笑)」
「そうよ、2人の秘密よ♪」
「むぅ~……」

 2人の行為を内緒にすると、ハリエットさんは少し頬を膨らませたけど、流石に説明出来ないので笑ってごまかした。

「さぁ、朝食にしましょう。食べ終わったら水汲みと水葡萄を少し取った後は、出発しますよ」
「はい~」

 役割分担をしてるので、出発準備も直ぐに整ったので泉を出発する。次の野営ポイントは高台で、そこからはルクンナ村を見下ろせる筈だ。
 高台へ向かう道中はとても順調で、現れた魔物も俺達が食べるのに丁度いい草原猪グラスボアの子供で、ハリエットさんの弓で簡単に仕留める事が出来た。通常フィールドだと弓を使える仲間がいると本当にありがたいね。

「あっ、あの高台が今日の野営ポイントです。こんなに早く着くとは思ってませんでした!」
「どうする、もう少し先へ進んで野営をする?」

 先へ進もうと思えば進めるけど、野営のしやすさを考えるとここより最適な場所はないので、進まずに野営の準備をする事にした。

「いえ、ここが最も安全な野営ポイントなので、予定通りにここで野営しますね」
「OK!テントを張ったらさ、少しだけ周辺を散策しない?」
「良いですね。そうしましょう♪」

 2人で手早くテントを張ったら、周辺を散策して日が傾く頃には戻ってきて夕食の準備をした。

 完全に日が落ちて夕食の後は、焚き火を囲んで水葡萄を食べながら明日の予定を話した。

「昼過ぎにはルクンナ村に着くので、ハンター協会でダンジョンの話と借家を借りれないか聞きに行きますね」
「うん、どんな感じのダンジョンかは判ってるの?」
「甲殻系とだけ判ってます。甲殻系は硬い外殻をしてるので少し厄介かも知れないので、厳しそうなら次を目指す事も考えますね」
「うん、無理は禁物だもんね!」
「そうですね。じゃあ、明日に備えて寝ましょうか。母さん見張りをよろしくね」
「お任せあれ!」

 明日にはルクンナ村に到着する。
 タレビサ町のスライムの穴で養った、ハンターとしての対応力を活かせるか楽しみに思いながら寝床についた。
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