88 / 363
第三章 未知なる世界へ
第38話 ルクンナ村へ
しおりを挟む
旅の準備を終えたので、予定通りにルクンナ村へ向かう事にした。
借家の掃除を綺麗に済ませてから、鍵を返却しにハンター協会へ寄って受付係に鍵を渡す時に、予想外の話を聞く事になった。
「おはようございます。借家の鍵を返却しにきました」
「はい、確かに受け取りました。あっ、そうだ!ウォード君のパーティーから離脱ミリムさんが、レイバンさんのパーティーを離脱して、レミーさんと新たなパーティーを組んで、タレビサを離れて行きましたよ」
俺は受付係からミリムの事を聞いて、内心は驚かなかったけど驚いたフリをする。
「えっ……そうなんですか?」
「何でもレイバンさんが大怪我をしたとかで、ハンターとしての活動が出来なくなったみたいです。それで、同じパーティーにいたレミーさんとパーティーを組んで、一緒に大きな都市へ移ってから強い方に武術指導を受けるんだと言ってましたよ」
「そうなんですね。僕のパーティーを離脱する理由が強くなる事でしたからね。ミリムが強くなってくれる事を願うだけです。では、僕達はこれで失礼します」
「ウォード君、タレビサ町のダンジョン攻略に貢献して頂いてありがとうございました♪」
受付係さんにお礼を言われて、俺とハリエットさんは顔を見合わせて笑顔で頷きあった。
俺のハンターとしてのスタイルが、周りの人に認められたと思い嬉しくなった。
ハンター協会を後にした後は、ハリエットさんが俺の手を握ってきた。
「良かったね♪ウォードのしてきた事は、決して間違ってなかったって事だよ。」
「はい、このスタイルでの活動に自信を持てました。面倒でしょうがこれからもよろしくお願いします」
「面倒だなんて、私はこのスタイルが気に入ってるんだよ。力が全てじゃないって証明出来るんだもん楽しくて仕方ないよ♪」
「そう言ってもらえると助かります」
「それで、ルクンナ村へは徒歩で行くんだよね?」
「はい、歩いて行っても3日で着きますからね」
「じゃあ、行こうか!」
「はい、行きましょう」
俺達はルクンナ村を目ざして、タレビサ町から北東へ向かって旅立つ事にした。
ルクンナ村までの道程は、整備された街道はないけど平原地帯を進むので、見晴らしも良いので突然の襲撃はないし、現れる魔物は小型の獣タイプが殆どなので、比較的安全だと言える。
俺は魔法地図を手に持ちながら、今日の行程をハリエットさんに説明をする。
「今日はこの泉がある場所まで進んで野営をしようと思ってます。余程のアクシデントが無い限りは夕方前に着けます」
「そこで飲み水を補給出来ると、旅が楽になりそうだね」
「それもあるんですが、ここの泉は【水葡萄】が取れるので楽しみにしてくださいね♪」
「水葡萄って高級フルーツだよね?」
「はい、直ぐに鮮度が落ちるので、なかなか市場に出回らないフルーツだから期待してください」
泉で取れる水葡萄のはなしをすると、ハリエットさんが早く食べたそうだったので、説明の後は少し早足で移動する事にした。
泉に着くまでの道中で3匹の爪兎を、ハリエットさんの弓で仕留める事が出来たので、今日の野営は新鮮な肉に新鮮な水、そして高級フルーツが待っているんだと思うと、野営が楽しみで更に足取りが軽くなった。
借家の掃除を綺麗に済ませてから、鍵を返却しにハンター協会へ寄って受付係に鍵を渡す時に、予想外の話を聞く事になった。
「おはようございます。借家の鍵を返却しにきました」
「はい、確かに受け取りました。あっ、そうだ!ウォード君のパーティーから離脱ミリムさんが、レイバンさんのパーティーを離脱して、レミーさんと新たなパーティーを組んで、タレビサを離れて行きましたよ」
俺は受付係からミリムの事を聞いて、内心は驚かなかったけど驚いたフリをする。
「えっ……そうなんですか?」
「何でもレイバンさんが大怪我をしたとかで、ハンターとしての活動が出来なくなったみたいです。それで、同じパーティーにいたレミーさんとパーティーを組んで、一緒に大きな都市へ移ってから強い方に武術指導を受けるんだと言ってましたよ」
「そうなんですね。僕のパーティーを離脱する理由が強くなる事でしたからね。ミリムが強くなってくれる事を願うだけです。では、僕達はこれで失礼します」
「ウォード君、タレビサ町のダンジョン攻略に貢献して頂いてありがとうございました♪」
受付係さんにお礼を言われて、俺とハリエットさんは顔を見合わせて笑顔で頷きあった。
俺のハンターとしてのスタイルが、周りの人に認められたと思い嬉しくなった。
ハンター協会を後にした後は、ハリエットさんが俺の手を握ってきた。
「良かったね♪ウォードのしてきた事は、決して間違ってなかったって事だよ。」
「はい、このスタイルでの活動に自信を持てました。面倒でしょうがこれからもよろしくお願いします」
「面倒だなんて、私はこのスタイルが気に入ってるんだよ。力が全てじゃないって証明出来るんだもん楽しくて仕方ないよ♪」
「そう言ってもらえると助かります」
「それで、ルクンナ村へは徒歩で行くんだよね?」
「はい、歩いて行っても3日で着きますからね」
「じゃあ、行こうか!」
「はい、行きましょう」
俺達はルクンナ村を目ざして、タレビサ町から北東へ向かって旅立つ事にした。
ルクンナ村までの道程は、整備された街道はないけど平原地帯を進むので、見晴らしも良いので突然の襲撃はないし、現れる魔物は小型の獣タイプが殆どなので、比較的安全だと言える。
俺は魔法地図を手に持ちながら、今日の行程をハリエットさんに説明をする。
「今日はこの泉がある場所まで進んで野営をしようと思ってます。余程のアクシデントが無い限りは夕方前に着けます」
「そこで飲み水を補給出来ると、旅が楽になりそうだね」
「それもあるんですが、ここの泉は【水葡萄】が取れるので楽しみにしてくださいね♪」
「水葡萄って高級フルーツだよね?」
「はい、直ぐに鮮度が落ちるので、なかなか市場に出回らないフルーツだから期待してください」
泉で取れる水葡萄のはなしをすると、ハリエットさんが早く食べたそうだったので、説明の後は少し早足で移動する事にした。
泉に着くまでの道中で3匹の爪兎を、ハリエットさんの弓で仕留める事が出来たので、今日の野営は新鮮な肉に新鮮な水、そして高級フルーツが待っているんだと思うと、野営が楽しみで更に足取りが軽くなった。
5
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる