80 / 363
第三章 未知なる世界へ
第30話 素早く的確に
しおりを挟む
俺達は5階層のマッピングを終えて、6階層へと足を踏み入れた。この階層は石造りの迷路になっていて比較的進みやすかった。後はスライムの特性が変わる事に注意しながら、ダンジョンを進んで行く。
「この階層はマッピングが捗りそうだね」
「そうですね。視界もクリアで良いですね」
そんな話をしてると、天井から赤い液体が落ちてくるのが見えたので、止まって様子を見てると落ちた液体がスライムの形状になった。
事前に打ち合わせた通りに攻撃を仕掛けて行こうと思ったけど、目の前のレッドスライムをよく見てみると、核が2つある事が判った。
「あのスライムには核が2つある。少しズレた位置にあるから同時に壊さなくても良いと思うので、予定通りに攻撃を仕掛けますね」
「うん、気をつけてね」
俺は剣を構えてから、レッドスライムへ詰め寄ってから剣を振ろうとすると、母さんもタイミングを合わせて〚風魔法〛で剣速をあげてくれた。
『ザシュ』
1つ目の核を壊す事が出来たので、武器による切断が有効だと判った。連続で攻撃を仕掛けようと思ったけど、レッドスライムが口から液体を吐いた。瞬時に回避をして液体が壁に当たると『ジュワッ』と溶けた。俺は強酸系の液体だと理解したので、ハリエットさんへ注意をする。
「あれは強酸系の液体です。身体に当たると酸で火傷をするので要注意です」
「OK!気をつけるね」
酸による攻撃があると判ったので、迂闊に近付けずにスライムの動きを注視してると、残っていたもう1つの核が分裂して2つの核に戻った。
素早く2つの核を壊さないと、レッドスライムを倒す事が出来ないようだ。
連続で攻撃をするにも次の攻撃を仕掛けるまでに、酸を吐かれるとダメージを受けるので、1人での連続攻撃は厳しそうなので、ハリエットさんとのコンビネーションが必要になりそうだ。
「素早く的確に核を壊す必要がありますね。僕が合わせるので、ハリエットさんの切断系魔法で攻撃してみてください!」
「判った。切断魔法がダメな時は?母さんに打撃系魔法を撃ってもらいます!」
ハリエットさんが攻撃されないように、レッドスライムの注意を俺に向けた。攻撃は早くないので躱す事は問題ないので魔法発動を待つ。
「お待たせ!〚石刃〛!」
『バシュッ』
ハリエットさんの放った石刃がレッドスライムの核に当たると、核が壊れたのを確認出来た。一瞬、レッドスライムの動きが止まったので、俺はその隙を見逃さずに剣でもう1つの核を切断した。
『ザシュッ』「ピュィ……」
2つの核を壊すと2つの核をドロップして、レッドスライムは消滅した。倒した後は2つの核を回収してから、ハリエットさんとハイタッチをする。
『パチンッ!』
「やったね♪」
「やりましたね♪」
「2人とも良いコンビネーションだったわ♪」
「「ありがとう」」
「倒し方は判ったけど、次は打撃系が通じるか確認しましょう。データ正確に取りたいですからね!」
「OK!」
その後、現れたレッドスライムで打撃系を攻撃したら、武器も魔法も攻撃は通じたので、レッドスライムは素早く2つの核を壊すだけで倒せると判った。
まだ6階層までしか検証してないけど、1つこのダンジョンの事で判った事がある。
それは、ハンターとしての現在地を確認する為のダンジョンだという事だ。
魔物を観察して弱点を見つけれるか、バランスの良いパーティー編成を組めてるか、パーティーメンバー間での連携が取れているか等を、このダンジョンで確認するんだと思った。
「この階層はマッピングが捗りそうだね」
「そうですね。視界もクリアで良いですね」
そんな話をしてると、天井から赤い液体が落ちてくるのが見えたので、止まって様子を見てると落ちた液体がスライムの形状になった。
事前に打ち合わせた通りに攻撃を仕掛けて行こうと思ったけど、目の前のレッドスライムをよく見てみると、核が2つある事が判った。
「あのスライムには核が2つある。少しズレた位置にあるから同時に壊さなくても良いと思うので、予定通りに攻撃を仕掛けますね」
「うん、気をつけてね」
俺は剣を構えてから、レッドスライムへ詰め寄ってから剣を振ろうとすると、母さんもタイミングを合わせて〚風魔法〛で剣速をあげてくれた。
『ザシュ』
1つ目の核を壊す事が出来たので、武器による切断が有効だと判った。連続で攻撃を仕掛けようと思ったけど、レッドスライムが口から液体を吐いた。瞬時に回避をして液体が壁に当たると『ジュワッ』と溶けた。俺は強酸系の液体だと理解したので、ハリエットさんへ注意をする。
「あれは強酸系の液体です。身体に当たると酸で火傷をするので要注意です」
「OK!気をつけるね」
酸による攻撃があると判ったので、迂闊に近付けずにスライムの動きを注視してると、残っていたもう1つの核が分裂して2つの核に戻った。
素早く2つの核を壊さないと、レッドスライムを倒す事が出来ないようだ。
連続で攻撃をするにも次の攻撃を仕掛けるまでに、酸を吐かれるとダメージを受けるので、1人での連続攻撃は厳しそうなので、ハリエットさんとのコンビネーションが必要になりそうだ。
「素早く的確に核を壊す必要がありますね。僕が合わせるので、ハリエットさんの切断系魔法で攻撃してみてください!」
「判った。切断魔法がダメな時は?母さんに打撃系魔法を撃ってもらいます!」
ハリエットさんが攻撃されないように、レッドスライムの注意を俺に向けた。攻撃は早くないので躱す事は問題ないので魔法発動を待つ。
「お待たせ!〚石刃〛!」
『バシュッ』
ハリエットさんの放った石刃がレッドスライムの核に当たると、核が壊れたのを確認出来た。一瞬、レッドスライムの動きが止まったので、俺はその隙を見逃さずに剣でもう1つの核を切断した。
『ザシュッ』「ピュィ……」
2つの核を壊すと2つの核をドロップして、レッドスライムは消滅した。倒した後は2つの核を回収してから、ハリエットさんとハイタッチをする。
『パチンッ!』
「やったね♪」
「やりましたね♪」
「2人とも良いコンビネーションだったわ♪」
「「ありがとう」」
「倒し方は判ったけど、次は打撃系が通じるか確認しましょう。データ正確に取りたいですからね!」
「OK!」
その後、現れたレッドスライムで打撃系を攻撃したら、武器も魔法も攻撃は通じたので、レッドスライムは素早く2つの核を壊すだけで倒せると判った。
まだ6階層までしか検証してないけど、1つこのダンジョンの事で判った事がある。
それは、ハンターとしての現在地を確認する為のダンジョンだという事だ。
魔物を観察して弱点を見つけれるか、バランスの良いパーティー編成を組めてるか、パーティーメンバー間での連携が取れているか等を、このダンジョンで確認するんだと思った。
7
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

俺のスキルが無だった件
しょうわな人
ファンタジー
会社から帰宅中に若者に親父狩りされていた俺、神城闘史(かみしろとうじ)。
攻撃してきたのを捌いて、逃れようとしていた時に眩しい光に包まれた。
気がつけば、見知らぬ部屋にいた俺と俺を狩ろうとしていた若者五人。
偉そうな爺さんにステータスオープンと言えと言われて素直に従った。
若者五人はどうやら爺さんを満足させたらしい。が、俺のステータスは爺さんからすればゴミカスと同じだったようだ。
いきなり金貨二枚を持たされて放り出された俺。しかし、スキルの真価を知り人助け(何でも屋)をしながら異世界で生活する事になった。
【お知らせ】
カクヨムで掲載、完結済の当作品を、微修正してこちらで再掲載させて貰います。よろしくお願いします。
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる