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第三章 未知なる世界へ
第7話 スライム討伐
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俺達はスライムの穴に入った。
洞窟なのでジメジメしてるのかと思ったけど、少し薄暗いだけで地上と殆ど変わらなかった。複雑な構造ではなさそうだけど、俺は魔法地図を発動させてから、ダンジョンマップを作成する事にした。
「先頭はミリムで、僕はダンジョンをマッピングするので真ん中、ハリエットは後方をよろしく」
「ダンジョンをマッピングするの?」
ハリエットさんが少し意外そうな顔で聞いてきたので、俺の考えを説明する。
「はい、初級ダンジョンとはいえマップがあれば、駆け出しハンターの役に立つんじゃないかと思ったんですよ」
「本来なら自分で得た情報なんて渡さないのに、ウォードはハンター全員の事を考えてるのね」
「まぁ、もし需要があれば協会に情報を買い取ってもらえるしね(笑)」
そんな感じで、俺達はマッピングをしながらダンジョンを進んで行くと、ミリムがスライムを発見した。ダンジョンに入って初めてのスライムに3人のテンションはあがる!
「ウォード、青いスライムがいるよ!」
青色の半透明なスライムが現れて、よく見ると身体の中心辺りに核らしき物があるのが判った。
「ミリム、身体の中心に核みたいなのが見えるだろ?あれを棒で思い切り突いてみて!」
「OK!」
ミリムは、棒の尖った先端部分でスライムの中心を一突きする。
『パシュッ』「ピュイッ」
核を一突きすると、スライムは声をあげた後に消滅して小さな魔石が残った。なるほど、ダンジョン内で魔物を倒すと瞬時に消滅して、ドロップだけがその場に残るんだと理解した。
ミリムは嬉しそうに魔石を拾って俺達に見せてくれた。
「これが魔石なんだね♪小さくて綺麗だね」
「ミリムお疲れ様!次は僕が剣で核を斬れるか試してみるね」
「OK!魔石は渡しておくね」
俺はミリムから魔石を受け取って魔法鞄にしまった。
ミリムの突きは効果があった。次は核を斬れるのかを試す事にして、最後は魔法で核を破壊出来るかを確認しようと思ってる。
マップを作った時に有効な攻撃方法を参考程度に記載するつもりだからね。
暫く移動して曲がり角を曲がると、ミリムがスライムを見つけた。
「ウォード、スライム2匹いるよ!」
「OK!剣で斬れるか試してみるね。斬れない時はミリムが棒で突いてね」
「OK!ウォードの後ろで控えとくね」
俺はスライム2匹に向かって剣を振る。
『ザシュ!バシュ!』「ピュイ……」
剣でも問題なくスライムを斬る事が出来た。
そして、スライムが消滅すると魔石とメガネがドロップした。
「ウォード、アイテムドロップだよ♪」
「メガネってアクセサリーになるのかな?」
「装備じゃないかな?持って帰って鑑定してもらうしかないね」
「ウォードの天賦〚幸運〛のおかげだね♪」
1階層のダンジョンマップが半分ほど出来たところで、ダンジョン攻略初日を終えて戻る事にして、ハンター協会でドロップしたメガネを鑑定してもらった。
「ほぅ、良いものが出たのぅ。これはアクセサリーで【鑑定メガネ】じゃ。このメガネを掛ければワシのように鑑定が出来る代物じゃな。買い取りなら金貨500枚になるのぅ。アドバイスするなら絶対に手放さない方がいいのぅ」
「それ程に〚鑑定〛は価値があるのですね。これは自分で大事に使いたいと思います」
「ほっほぉ~、賢い坊主じゃな」
「ありがとうございました!」
とても親切な鑑定係さんの助言を素直に聞いて、【鑑定メガネ】は俺達のパーティー財産とした。俺達のダンジョン初日は、レアなドロップを得るという〚幸運〛で終わったんだ。
洞窟なのでジメジメしてるのかと思ったけど、少し薄暗いだけで地上と殆ど変わらなかった。複雑な構造ではなさそうだけど、俺は魔法地図を発動させてから、ダンジョンマップを作成する事にした。
「先頭はミリムで、僕はダンジョンをマッピングするので真ん中、ハリエットは後方をよろしく」
「ダンジョンをマッピングするの?」
ハリエットさんが少し意外そうな顔で聞いてきたので、俺の考えを説明する。
「はい、初級ダンジョンとはいえマップがあれば、駆け出しハンターの役に立つんじゃないかと思ったんですよ」
「本来なら自分で得た情報なんて渡さないのに、ウォードはハンター全員の事を考えてるのね」
「まぁ、もし需要があれば協会に情報を買い取ってもらえるしね(笑)」
そんな感じで、俺達はマッピングをしながらダンジョンを進んで行くと、ミリムがスライムを発見した。ダンジョンに入って初めてのスライムに3人のテンションはあがる!
「ウォード、青いスライムがいるよ!」
青色の半透明なスライムが現れて、よく見ると身体の中心辺りに核らしき物があるのが判った。
「ミリム、身体の中心に核みたいなのが見えるだろ?あれを棒で思い切り突いてみて!」
「OK!」
ミリムは、棒の尖った先端部分でスライムの中心を一突きする。
『パシュッ』「ピュイッ」
核を一突きすると、スライムは声をあげた後に消滅して小さな魔石が残った。なるほど、ダンジョン内で魔物を倒すと瞬時に消滅して、ドロップだけがその場に残るんだと理解した。
ミリムは嬉しそうに魔石を拾って俺達に見せてくれた。
「これが魔石なんだね♪小さくて綺麗だね」
「ミリムお疲れ様!次は僕が剣で核を斬れるか試してみるね」
「OK!魔石は渡しておくね」
俺はミリムから魔石を受け取って魔法鞄にしまった。
ミリムの突きは効果があった。次は核を斬れるのかを試す事にして、最後は魔法で核を破壊出来るかを確認しようと思ってる。
マップを作った時に有効な攻撃方法を参考程度に記載するつもりだからね。
暫く移動して曲がり角を曲がると、ミリムがスライムを見つけた。
「ウォード、スライム2匹いるよ!」
「OK!剣で斬れるか試してみるね。斬れない時はミリムが棒で突いてね」
「OK!ウォードの後ろで控えとくね」
俺はスライム2匹に向かって剣を振る。
『ザシュ!バシュ!』「ピュイ……」
剣でも問題なくスライムを斬る事が出来た。
そして、スライムが消滅すると魔石とメガネがドロップした。
「ウォード、アイテムドロップだよ♪」
「メガネってアクセサリーになるのかな?」
「装備じゃないかな?持って帰って鑑定してもらうしかないね」
「ウォードの天賦〚幸運〛のおかげだね♪」
1階層のダンジョンマップが半分ほど出来たところで、ダンジョン攻略初日を終えて戻る事にして、ハンター協会でドロップしたメガネを鑑定してもらった。
「ほぅ、良いものが出たのぅ。これはアクセサリーで【鑑定メガネ】じゃ。このメガネを掛ければワシのように鑑定が出来る代物じゃな。買い取りなら金貨500枚になるのぅ。アドバイスするなら絶対に手放さない方がいいのぅ」
「それ程に〚鑑定〛は価値があるのですね。これは自分で大事に使いたいと思います」
「ほっほぉ~、賢い坊主じゃな」
「ありがとうございました!」
とても親切な鑑定係さんの助言を素直に聞いて、【鑑定メガネ】は俺達のパーティー財産とした。俺達のダンジョン初日は、レアなドロップを得るという〚幸運〛で終わったんだ。
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