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第二章 幸運の始まり
第35話 ミリムの想い
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ミリは大粒の涙を流して黙り込んでいたが、俺に想いの全てをぶつけてきた。
「私はウォードと一緒が良いの。何も無い私に色々なものを与えてくれたウォードと一緒が良いの……ハンター活動も他の誰かじゃ嫌なの」
「今はそう思うかも知れないけど、僕には何も無いんだよ……ミリムはこれから素晴らしい女性へと成長する未来があるんだ。僕と一緒に居るとその未来が潰えてしまう……」
可能なら俺もミリムと一緒に居たいけど、素晴らしい才能を俺のせいで埋もれさせたくない。
「私がウォードの武器になるから、ウォードは私の頭脳になってよ。2人で補い合えば魔物を討伐する事だって出来るようになるよ。私達にしか出来ない魔物の討伐方法を一緒に考えようよ?」
ミリムの言葉に俺は思った。自分の才能が無い事を理由に何事も諦め逃げていたんだと……
「僕とミリムにしか出来ない討伐方法か……僕は邪魔にしかならないと思っていたよ。今の言葉で目が覚めた気がする。直ぐには無理だけど僕なりの戦い方を見つけてみせるよ」
俺がそう言うと、ミリムは泣き顔から笑顔になり俺に抱き着いて話し掛けた。
「ウォード!私達ならきっとやれるよ♪」
「僕の戦い方を必ず見つけるよ」
ミリムは俺に抱き着いたままの状態でリンスさんの方を向いて、真剣な面持ちで話し掛ける。
「リンスさん、私はウォードと頑張っていずれは孤児院を出ようと思います」
「ミリム、ウォード君とハンター活動を頑張るのよ。そして孤児院から自立する日が来ると良いわね。ウォード君、今まで孤児院の為にありがとう。これからはミリムの自立を応援してあげて欲しいの」
リンスさんはミリムの話しを聞いた後に、ミリムの事を応援すると同時に、孤児院へ支援をしてきた俺にも感謝の言葉を伝えてくれた。更にミリムの自立を応援して欲しいと言ってきたので、俺は頷いた後に返事をした。
「判りました。ミリムの事を応援し、必ず自立させてみせます」
今日のこの時をもって孤児院への支援活動は終了したけど、新たにミリムの自立を応援する事になったんだ。
そして、話し合いが終わってから俺とミリムは久し振りに2人で採集へと向かって行った。
➖・➖・ミリムの想い・➖・➖
これからは孤児院から自立する為にウォードが応援してくれる事になったの。
自立ってどうすれば自立なんだろう?
私が思う自立って事で良いのかな?
私が思う自立の応援なら、私がウォードのお嫁さんになる応援をしてくれるって事なのかな?
それならこれからずっとウォードと一緒に過ごせるって事になるんだね♪うん、私の自立=ウォードのお嫁さんって事にして、ウォードには私の旦那さんになってもらうって事で決定♪
「私はウォードと一緒が良いの。何も無い私に色々なものを与えてくれたウォードと一緒が良いの……ハンター活動も他の誰かじゃ嫌なの」
「今はそう思うかも知れないけど、僕には何も無いんだよ……ミリムはこれから素晴らしい女性へと成長する未来があるんだ。僕と一緒に居るとその未来が潰えてしまう……」
可能なら俺もミリムと一緒に居たいけど、素晴らしい才能を俺のせいで埋もれさせたくない。
「私がウォードの武器になるから、ウォードは私の頭脳になってよ。2人で補い合えば魔物を討伐する事だって出来るようになるよ。私達にしか出来ない魔物の討伐方法を一緒に考えようよ?」
ミリムの言葉に俺は思った。自分の才能が無い事を理由に何事も諦め逃げていたんだと……
「僕とミリムにしか出来ない討伐方法か……僕は邪魔にしかならないと思っていたよ。今の言葉で目が覚めた気がする。直ぐには無理だけど僕なりの戦い方を見つけてみせるよ」
俺がそう言うと、ミリムは泣き顔から笑顔になり俺に抱き着いて話し掛けた。
「ウォード!私達ならきっとやれるよ♪」
「僕の戦い方を必ず見つけるよ」
ミリムは俺に抱き着いたままの状態でリンスさんの方を向いて、真剣な面持ちで話し掛ける。
「リンスさん、私はウォードと頑張っていずれは孤児院を出ようと思います」
「ミリム、ウォード君とハンター活動を頑張るのよ。そして孤児院から自立する日が来ると良いわね。ウォード君、今まで孤児院の為にありがとう。これからはミリムの自立を応援してあげて欲しいの」
リンスさんはミリムの話しを聞いた後に、ミリムの事を応援すると同時に、孤児院へ支援をしてきた俺にも感謝の言葉を伝えてくれた。更にミリムの自立を応援して欲しいと言ってきたので、俺は頷いた後に返事をした。
「判りました。ミリムの事を応援し、必ず自立させてみせます」
今日のこの時をもって孤児院への支援活動は終了したけど、新たにミリムの自立を応援する事になったんだ。
そして、話し合いが終わってから俺とミリムは久し振りに2人で採集へと向かって行った。
➖・➖・ミリムの想い・➖・➖
これからは孤児院から自立する為にウォードが応援してくれる事になったの。
自立ってどうすれば自立なんだろう?
私が思う自立って事で良いのかな?
私が思う自立の応援なら、私がウォードのお嫁さんになる応援をしてくれるって事なのかな?
それならこれからずっとウォードと一緒に過ごせるって事になるんだね♪うん、私の自立=ウォードのお嫁さんって事にして、ウォードには私の旦那さんになってもらうって事で決定♪
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