俺のスキルは〚幸運〛だけ…運が良ければ世の中なんとか成るもんだ(笑)

 何もかも全く上手く行かない人生を送った【ウォード】は死の間際に神に祈った。

「もし、輪廻転生があるのならば贅沢は言いません。俺に〚幸運〛を授けて下さい。」

 その言葉を最後に【ウォード】の人生は幕を閉じた。

 そして【ウォード】は輪廻転生により新たな生命を得る事に…転生先は貧しい農家夫婦の五男【ウォード】として生まれてたのだが、本来ならばある筈のない前世の記憶があったのだ。
 前世の不幸な記憶を持ちながらも、今度は『幸せな人生を送りたい』との思いで努力を続ける【ウォード】だった。
 【ウォード】が5歳になり教会でスキル確認の儀式で、自分のスキルは〚幸運〛だと判明するが、得たスキルはそれだけだった。

 これはスキル〚幸運〛のみで人生を歩む事になった【ウォード】の物語です。
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