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学園編
第64話 信頼関係
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「セレスティア、おはよう、愛してるわ」
「ママ、おはよう、大好き愛してる」
目覚めて目の前にママが居る。そんな幸せを感じながら居間へ向う。
「レン、おはよう!」
「セレン様、おはよう!よく眠れましたか?」
「ええ、レンはお母様を満喫出来たって顔をしてるわね」
「そっ、そうかな?偽装解除の私を見慣れてないだけだよ」
お互い笑顔になって朝の挨拶をしてると、ママも寝室から出てきて朝の挨拶をしてきた。
「本当に2人は仲が良いわね。学園生活が心配だったけど、2人の様子だと安心できるわ♪直ぐに簡単な物を作るから席に着いて待ってて頂戴ね」
「お母様、朝食が済んだらお話ししたい事があるのでお時間を下さい」
セレン様が真剣な表情でママに話しかけると、ママも同じように真剣な表情で答えた。
「判りました」
その後は、ママが作ったハムと半熟卵のサンドイッチと紅茶で朝食を済ませてから、セレン様の話を聞く事になったので、朝からの市内観光は中止になったの。
「では、セイレーンの話を聞きましょうか?」
ママが真剣な表情でセレン様に話しかけると、背筋を『ピン』と伸ばしてから口を開いた。
「はい、今回の私のスピカでの休暇には護衛は来てないと思います。パパからある条件で護衛を外して貰ったんです」
「ある条件……。確かに、影達の報告では護衛や諜報員は見当たらないと報告を受けてます。その条件とはセレスティアの調査報告なのよね?」
「はい、その通りです。ですが真実の報告はしません。自分の身の危険を顧みずに私を信じてくれるレンを裏切る事は出来ませんから」
父である皇帝との約束を反故にすると言ったセレン様、そんなことをすると反逆罪になるのではと思い、思わず声をかけてしまった。
「セレン様、皇帝に逆らって大丈夫なの?」
「スピカでハンターとして活動してる才能豊かな者だって報告するから、全てが嘘ではないわ。だから私をダンジョンへ連れて行って欲しいのよ」
「セレスティアとハンター活動をして、優秀ハンターだと報告する為にかしら?」
「はい、報告するには経験するのが1番だと思いますから」
「私は良いと思うけど……ママはどう思う?」
私一人では決めきれないのでママに助言を求めると。私の顔を見ながら笑顔で応えてくれた。
「良いと思うわ。クランに報告して臨時メンバーとして加入してもらいましょう。ブラッド判ったわね?」
「かしこまりました」
ママの命令を受けたブラッドが即座に現れて、直ぐにハンター協会へ手続きへ向かったの。突然ブラッドが現れたのでセレン様は驚いていた。せっかくダンジョンへ行くのなら気配感知を覚えてもらおうかな?
「セイレーン、セレスティアの事は全て教える事は出来ないのは判って欲しいの。これは私とセレスティアの人生を掛けた戦いだから、帝国を巻き込めないのよ」
「判りました。もし、私が帝国の皇帝になり、協力出来る立場になったとしたら教えて頂けますか?」
「なっ、貴女は……、判りました。もし皇帝になり協力してくれる時がくれば全てを教えましょう。帝国から完全に離れて協力してくれる時も教えます」
私は元々セレン様を信頼してたけど、この話しあいをした結果、ママもセレン様を信頼してくれたみたい。しかし、セレン様が私とママに協力してくれる時なんて来るのかな?そんな時が来れば嬉しいけど、それはとても厳しい道を歩む事になる……それは正しい事なのかと悩んでしまうのだった。
「ママ、おはよう、大好き愛してる」
目覚めて目の前にママが居る。そんな幸せを感じながら居間へ向う。
「レン、おはよう!」
「セレン様、おはよう!よく眠れましたか?」
「ええ、レンはお母様を満喫出来たって顔をしてるわね」
「そっ、そうかな?偽装解除の私を見慣れてないだけだよ」
お互い笑顔になって朝の挨拶をしてると、ママも寝室から出てきて朝の挨拶をしてきた。
「本当に2人は仲が良いわね。学園生活が心配だったけど、2人の様子だと安心できるわ♪直ぐに簡単な物を作るから席に着いて待ってて頂戴ね」
「お母様、朝食が済んだらお話ししたい事があるのでお時間を下さい」
セレン様が真剣な表情でママに話しかけると、ママも同じように真剣な表情で答えた。
「判りました」
その後は、ママが作ったハムと半熟卵のサンドイッチと紅茶で朝食を済ませてから、セレン様の話を聞く事になったので、朝からの市内観光は中止になったの。
「では、セイレーンの話を聞きましょうか?」
ママが真剣な表情でセレン様に話しかけると、背筋を『ピン』と伸ばしてから口を開いた。
「はい、今回の私のスピカでの休暇には護衛は来てないと思います。パパからある条件で護衛を外して貰ったんです」
「ある条件……。確かに、影達の報告では護衛や諜報員は見当たらないと報告を受けてます。その条件とはセレスティアの調査報告なのよね?」
「はい、その通りです。ですが真実の報告はしません。自分の身の危険を顧みずに私を信じてくれるレンを裏切る事は出来ませんから」
父である皇帝との約束を反故にすると言ったセレン様、そんなことをすると反逆罪になるのではと思い、思わず声をかけてしまった。
「セレン様、皇帝に逆らって大丈夫なの?」
「スピカでハンターとして活動してる才能豊かな者だって報告するから、全てが嘘ではないわ。だから私をダンジョンへ連れて行って欲しいのよ」
「セレスティアとハンター活動をして、優秀ハンターだと報告する為にかしら?」
「はい、報告するには経験するのが1番だと思いますから」
「私は良いと思うけど……ママはどう思う?」
私一人では決めきれないのでママに助言を求めると。私の顔を見ながら笑顔で応えてくれた。
「良いと思うわ。クランに報告して臨時メンバーとして加入してもらいましょう。ブラッド判ったわね?」
「かしこまりました」
ママの命令を受けたブラッドが即座に現れて、直ぐにハンター協会へ手続きへ向かったの。突然ブラッドが現れたのでセレン様は驚いていた。せっかくダンジョンへ行くのなら気配感知を覚えてもらおうかな?
「セイレーン、セレスティアの事は全て教える事は出来ないのは判って欲しいの。これは私とセレスティアの人生を掛けた戦いだから、帝国を巻き込めないのよ」
「判りました。もし、私が帝国の皇帝になり、協力出来る立場になったとしたら教えて頂けますか?」
「なっ、貴女は……、判りました。もし皇帝になり協力してくれる時がくれば全てを教えましょう。帝国から完全に離れて協力してくれる時も教えます」
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