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学園編
第42話 蝕まれた心
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夕食を済ませた後に部屋へ戻って、少し気持ちの整理をしてからセレン様の部屋へ向う。
『コンコン』
「レンでしょ?入って良いわよ」
「ありがとう。少し報告したい事があるの」
私の真剣な表情を察して、セレン様も表情を引き締めて席へ座るように促してくれた。
「レンの表情からかなり深刻な話のようね」
「うん、ゼクス殿下の事なんだ……」
「兄様!また何か嫌がらせをしてきたの?」
ゼクス殿下と聞いたセレン様は、かなり怒った感じの声で質問してきた。
「違うよ、中央食堂で不気味な視線を感じたから、その方向へ目を向けたらゼクス殿下が睨んでいたんだけどね……凄く禍々しいオーラを纏ってたの。あれは恨み妬みにの感情に心を蝕まれてると思ったの。だからセレン様に報告しておこうと思ったの」
「そうだと判るのは何故なの?」
「私ね特殊な眼を持っていて、その眼で禍々しいオーラを確認できるの。この事は誰にも教えてはいけない事だったけど……セレン様は私の終生の友だから、誰にも言わないと信じて教えておくね」
私の告白を受けてセレン様は驚いた。そんな特殊な眼を持つ事を国に知られれば拘束されてしまう。しかも聞いたセレン様は皇女なのだから……
「そんな特殊な眼を持ってるなんて、その事を権力者が知れば……判ったわ。必ず私の心に止めておくわ。私を信じてくれてありがとう。レンの力の事はスレインにも話さない方が良いわね。兄様の件はそれとなくパパに伝えるから、この事にはこれ以上は踏み込まないでね?」
「うん、何か変化があれば伝えるね」
セレン様は皇帝陛下へは、『ゼクス殿下の雰囲気が怪しい』という事で調べて欲しいと伝える事を約束してくれた。完全に闇堕ちする前に処置出来ると良いんだけどね。
➖➖➖➖ゼクス視点➖➖➖➖
忌々しい平民め!
アイツのお陰で俺の評価はガタ落ちだ。このままだとスレインに皇帝の座を奪われる…
あの女だけは地獄を見せないと気が済まない。どんな手を使ってでも蹂躙してやる!俺は皇帝になる男なのだ!何をしても許される存在なのだ!
『コンコン』
「レンでしょ?入って良いわよ」
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「うん、ゼクス殿下の事なんだ……」
「兄様!また何か嫌がらせをしてきたの?」
ゼクス殿下と聞いたセレン様は、かなり怒った感じの声で質問してきた。
「違うよ、中央食堂で不気味な視線を感じたから、その方向へ目を向けたらゼクス殿下が睨んでいたんだけどね……凄く禍々しいオーラを纏ってたの。あれは恨み妬みにの感情に心を蝕まれてると思ったの。だからセレン様に報告しておこうと思ったの」
「そうだと判るのは何故なの?」
「私ね特殊な眼を持っていて、その眼で禍々しいオーラを確認できるの。この事は誰にも教えてはいけない事だったけど……セレン様は私の終生の友だから、誰にも言わないと信じて教えておくね」
私の告白を受けてセレン様は驚いた。そんな特殊な眼を持つ事を国に知られれば拘束されてしまう。しかも聞いたセレン様は皇女なのだから……
「そんな特殊な眼を持ってるなんて、その事を権力者が知れば……判ったわ。必ず私の心に止めておくわ。私を信じてくれてありがとう。レンの力の事はスレインにも話さない方が良いわね。兄様の件はそれとなくパパに伝えるから、この事にはこれ以上は踏み込まないでね?」
「うん、何か変化があれば伝えるね」
セレン様は皇帝陛下へは、『ゼクス殿下の雰囲気が怪しい』という事で調べて欲しいと伝える事を約束してくれた。完全に闇堕ちする前に処置出来ると良いんだけどね。
➖➖➖➖ゼクス視点➖➖➖➖
忌々しい平民め!
アイツのお陰で俺の評価はガタ落ちだ。このままだとスレインに皇帝の座を奪われる…
あの女だけは地獄を見せないと気が済まない。どんな手を使ってでも蹂躙してやる!俺は皇帝になる男なのだ!何をしても許される存在なのだ!
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