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異世界転生 学園編
第78話 マリアンヌへの褒美
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長かった長期休暇も終わりを迎えようとしていた。マリアンヌの成長はというと、嘆きの地下迷宮15Fまで到達することができた。これは冒険者なら十分に一流といえるものだから本当によく頑張ったと思う。
本来なら危険だから絶対に連れて行くことはしないんだけど、頑張ったご褒美にダンジョン攻略の頂を見せてあげることにした。
「今日で長期休暇も終わりだからさ、よく頑張ったマリアンヌにご褒美としてダンジョンの頂を見せてあげるよ」
「頂ですか?」
「うん、見たことがあるのは私達4人だけかな? 古龍なんだけどメチャクチャ強くてさ、前は正攻法で倒せなかったんだよね」
「アリス様、私達だけでもかなり危険というか、絶対に勝てる相手ではありません。それなのにマリアンヌを連れて行くのは無理だと思います」
私が古龍と口にすると、従者達の表情が一変した。普通に戦っていたら瞬殺されていたはずだから、そんな所へマリアンヌを連れて行くのは自殺行為だと、ゼシカは思ったんだろうね。でも、戦闘での安全の確保と同時に古龍を倒す方法も頭に浮かんでいるので、そのことを伝えたの。
「えっと、ダメージを受けることを拒絶するから大丈夫だよ。あと、この光輪を使えば案外倒せると思うんだよね。アイツって闇属性だからさ『スパッ』といけそうなんだよね」
「アリス様がそう言われるのなら反対は致しません。見事に討伐されるお姿を見届けます」
「そのような場所へ……、ありがとうございます」
「じゃあ、朝食が済んだら『サクッ』と古龍を狩っちゃおうか!」
「「かしこまりました」」
朝食を済ませて装備を整えて転移魔法陣を使い、嘆きの地下迷宮の30階層にある隠し部屋まで転移すると、古龍が控えているボス部屋の前でみんなに声をかける。ここから先は私が1人で戦うことになるからね。
「私の攻撃しかダメージが通らないから、みんなは見てるだけになるけど我慢してね」
「「かしこまりました。ご武運を!」」
『ガチャ』
ボス部屋の扉を開けて中へ入ると、前回と同じように霧が湧きおこって徐々に消えていくと、人型の魔物ディアボロスが現れた。
「あの時の小娘か!」
「あれ? 負けた記憶があるんだね。ちょっと待って、今回は戦ってあげるから」
「う、うむ」
ディアボロスに持つように頼んだあとは、誰も傷を負わない対策をとる為に拒絶を発動させる。
「ディアボロスとの戦闘で私のパーティーがダメージを受けることを〚拒絶〛する。OK、待たせてごめんね始めよっか!」
「お、おぅ……、調子の狂うやつだな」
前回は何もせずに拒絶で倒したけど、今回は真正面から打ち倒すことにしたの。まぁ、無理だと思ったら拒絶で倒しちゃうんだけどね(笑)
本来なら危険だから絶対に連れて行くことはしないんだけど、頑張ったご褒美にダンジョン攻略の頂を見せてあげることにした。
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私が古龍と口にすると、従者達の表情が一変した。普通に戦っていたら瞬殺されていたはずだから、そんな所へマリアンヌを連れて行くのは自殺行為だと、ゼシカは思ったんだろうね。でも、戦闘での安全の確保と同時に古龍を倒す方法も頭に浮かんでいるので、そのことを伝えたの。
「えっと、ダメージを受けることを拒絶するから大丈夫だよ。あと、この光輪を使えば案外倒せると思うんだよね。アイツって闇属性だからさ『スパッ』といけそうなんだよね」
「アリス様がそう言われるのなら反対は致しません。見事に討伐されるお姿を見届けます」
「そのような場所へ……、ありがとうございます」
「じゃあ、朝食が済んだら『サクッ』と古龍を狩っちゃおうか!」
「「かしこまりました」」
朝食を済ませて装備を整えて転移魔法陣を使い、嘆きの地下迷宮の30階層にある隠し部屋まで転移すると、古龍が控えているボス部屋の前でみんなに声をかける。ここから先は私が1人で戦うことになるからね。
「私の攻撃しかダメージが通らないから、みんなは見てるだけになるけど我慢してね」
「「かしこまりました。ご武運を!」」
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「あの時の小娘か!」
「あれ? 負けた記憶があるんだね。ちょっと待って、今回は戦ってあげるから」
「う、うむ」
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「ディアボロスとの戦闘で私のパーティーがダメージを受けることを〚拒絶〛する。OK、待たせてごめんね始めよっか!」
「お、おぅ……、調子の狂うやつだな」
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