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異世界転生 学園編
第71話 似た者同士
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グリエル英傑学園に入学して1カ月が経過した。
私はSクラスの十傑なので、普通授業免除の特権を持っている為、基本的には登校しても自習をして過ごしているの。私と従者の平民4人で過ごすものだと思っていたけど、マリアンヌ・アルフォンス・マルクセスク・馬鹿の4人も一緒に自習することになった。
十傑同士ってあまり馴れ合わないと聞いていたんだけど、私達の世代はなぜか仲良く過ごしてるの。今は残りの十傑であるセイレーンとデッカードまでが加わって、10人で仲良く自習をするようになっていた。もっと平民を見下すのかと思ったけど、最近は他のクラスの生徒達も、私達に対する当たりが柔らかくなってきたような気がする。(※アリスは従者達が暗躍してることを知りません)
この日も闘技場で武術の自習をしていて、十傑で総当たりの模擬戦をしていた。
「アリスは本当に身のこなしが軽いね。僕はそんな躱し方はできないよ」
「そう? 相手の踏み込むタイミングが判れば、結構簡単に躱せるんだよっと!」
アルフォンスの打ち込みを、剣ではなく『ヒラリヒラリ』と躱す動作を褒めてくれるので、ステップだけではなくバック転を交えながら軽快に躱し続けた。
「アリス様、アルフォンス、それまでです」
「「ありがとうございました」」
マリアンヌの呼びかけで、動きを止めてから互いに礼をして模擬戦を終える。ゼシカがタオルと飲み物を渡してくれたので、汗を拭きながら飲み物を口にしながら女子陣が座る席に合流したの。
§アルフォンスとリオネル視点§
アルフォンスはアリスとの模擬戦を終えて、男子陣が座る席に戻ると、リオネルが『ニヤニヤ』しながら声をかける。
「流石だな!」
「何のことだよ?」
「赤だったな」
「!?」
「わざとアリスの躱し方を褒めていたのは、スカートの中を除く為だと判ってるんだぞ? 紳士ぶっていても、結局は俺と同じ煩悩の塊だな!」
完璧に行動心理を見抜かれたアルフォンスは、平静を装いながら返事をする。
「さぁ……、言ってる意味が判らないな」
「俺が『赤』と言った時の反応が全てだ。まぁ、俺達は似た者同士なんだよ。だが俺のイメージは最初から悪かったから、伸びしろしかないんだよ。見てろよ、最後にアリスを手中に収めるのは俺だからな!」
そう、最近のリオネルは常識を身に着けている。言葉遣いも偉ぶることはなくなって、普通の会話ができるようになっていた。スタートラインが誰よりも悪かったので、今の変わりようにアリスも感心していたのだった。
「マイナスからゼロになった程度だろ? 残念だな俺は確実にプラスだからな!」
「ぬかせ、最後は俺が勝つ!」
2人の王子がアリスを巡って、本人の知らぬ所で熱いバトルを展開していたのだった。
私はSクラスの十傑なので、普通授業免除の特権を持っている為、基本的には登校しても自習をして過ごしているの。私と従者の平民4人で過ごすものだと思っていたけど、マリアンヌ・アルフォンス・マルクセスク・馬鹿の4人も一緒に自習することになった。
十傑同士ってあまり馴れ合わないと聞いていたんだけど、私達の世代はなぜか仲良く過ごしてるの。今は残りの十傑であるセイレーンとデッカードまでが加わって、10人で仲良く自習をするようになっていた。もっと平民を見下すのかと思ったけど、最近は他のクラスの生徒達も、私達に対する当たりが柔らかくなってきたような気がする。(※アリスは従者達が暗躍してることを知りません)
この日も闘技場で武術の自習をしていて、十傑で総当たりの模擬戦をしていた。
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「そう? 相手の踏み込むタイミングが判れば、結構簡単に躱せるんだよっと!」
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「アリス様、アルフォンス、それまでです」
「「ありがとうございました」」
マリアンヌの呼びかけで、動きを止めてから互いに礼をして模擬戦を終える。ゼシカがタオルと飲み物を渡してくれたので、汗を拭きながら飲み物を口にしながら女子陣が座る席に合流したの。
§アルフォンスとリオネル視点§
アルフォンスはアリスとの模擬戦を終えて、男子陣が座る席に戻ると、リオネルが『ニヤニヤ』しながら声をかける。
「流石だな!」
「何のことだよ?」
「赤だったな」
「!?」
「わざとアリスの躱し方を褒めていたのは、スカートの中を除く為だと判ってるんだぞ? 紳士ぶっていても、結局は俺と同じ煩悩の塊だな!」
完璧に行動心理を見抜かれたアルフォンスは、平静を装いながら返事をする。
「さぁ……、言ってる意味が判らないな」
「俺が『赤』と言った時の反応が全てだ。まぁ、俺達は似た者同士なんだよ。だが俺のイメージは最初から悪かったから、伸びしろしかないんだよ。見てろよ、最後にアリスを手中に収めるのは俺だからな!」
そう、最近のリオネルは常識を身に着けている。言葉遣いも偉ぶることはなくなって、普通の会話ができるようになっていた。スタートラインが誰よりも悪かったので、今の変わりようにアリスも感心していたのだった。
「マイナスからゼロになった程度だろ? 残念だな俺は確実にプラスだからな!」
「ぬかせ、最後は俺が勝つ!」
2人の王子がアリスを巡って、本人の知らぬ所で熱いバトルを展開していたのだった。
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