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異世界転生 学園編
第49話 魔力測定①
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マルクセス君の言葉が聞こえた。確かに魔力が6,000Pで宮廷魔導師って言ってたのに147,000Pって桁が違いすぎる。この先生からは学ぶべきことがたくさんあるだろうと期待に胸が高鳴った。
そして、順番に魔力を測定していき、いよいよ十傑の順番が回ってきた。ちなみに他の生徒の魔力は2,000に届く者は居なかったが、まだまだ伸び盛りだから卒業すまでには魔力が上がるんだろうね。
「次はマリアンヌね」
「はい」
マリアンヌさんは席を立って、教壇に置かれた魔力測定機に触れると軽く光った。
「おぉ、魔力は 3,000Pだね。流石は十傑と言ったところかな? 将来は宮廷魔導師団を目指せそうね」
「はい!卒業後は宮廷魔導師団を目指します」
「そう、目標があるのは良いことだから頑張るといいよ。次はリオネル!」
「おう」
自信満々に教壇へ向かって行くと、軽く触れるだけで測定できるのに、力みながら魔力測定機に手を乗せた。気合を入れれば魔力が上昇すると思ってる? うん、本当に馬鹿だと思う。
「2,300Pか、ショボい魔法しか使えない割には、魔力だけは一丁前なんだね」
「そうだろう!我は凄いのだ」
先生は褒めていないのに、何故か自慢気に『凄い』とか言うリオネル君は、馬鹿を測定することができれば間違いなく世界一なんだろうね。
「次は俺の番だ」
続いてデッカード君が意気揚々と教壇に向かって、気合を入れて魔力測定機に触れる。脳筋系は同じような行動をとるのだと理解した。
「英雄君は4,200Pか、知り合いの英雄ラシュフォードは40,000Pを越えてたはずだから、英雄を目指すなら相当な努力が必要だね」
「その為にここへ来たんだ。英雄になる為なら何だってやってやるよ!」
ウィンディ先生の魔力は、英雄の軽く3倍以上って……、宮廷魔導師団に入ってなければ、英雄になっていたってことなのかな?
「セイレーンは3,900P。帝国の才女と呼ばれるだけのことはあるね」
「先生に才女と言われると嫌味に聞こえます……」
涼しい顔で答えるセイレーンさん、そんな彼女をマリアンヌさんは悔しそうな表情で見つめていた。同性としては負けたくないと思ってるのかな? 互いに切磋琢磨すれば相乗効果を期待できそうだ。
そして、アルフォンス君は脳筋馬鹿とは違い、魔力測定機に軽く触れると他の生徒とは違い、強い光を放ったのだった。
「おぉ!8,500Pとは本当に凄いよ。流石は神童と言われてるだけのことはあるね」
「陸席なのに神童と言われても……」
ここまでブッチ切りの魔力量のアルフォンス君は、神童と呼ばれるのが恥ずかしいみたい。私なんて従者やルミナスの森の住民達から、神のように崇められてる。実際に現人神だから仕方ないけど、神童なんて可愛いものだと思ってしまう。
最後はマルクセス君も、本来なら首席になってる天才君が魔力測定機に触れる。アルフォンス君程ではないけど強めの光を放つも、本人はかなり不満な様子だった。
「マルクセスは6,600Pだね。例年なら確実にトップなんだけど運が悪かったね」
「魔力量だけで優劣はつきませんからね」
運が悪かったと言われてから、即座に返事をした後にアルフォンス君の方を『チラッ』と見る。
「あぁ、そうだね。君は武術も秀でてるから、多少の魔力差ならひっくり返せるかもね」
「ちっ」
大人の対応をするアルフォンス君に、マルクセス君は『イラッ』とした様子だった。沈着冷静なイメージを持っていたので、意外と熱い一面があることを知ることができた。
これで私と従者以外の魔力測定が終わった。
この後の魔力測定で、ウィンディ先生を含めて全員が度肝を抜かれることになるのだった。
そして、順番に魔力を測定していき、いよいよ十傑の順番が回ってきた。ちなみに他の生徒の魔力は2,000に届く者は居なかったが、まだまだ伸び盛りだから卒業すまでには魔力が上がるんだろうね。
「次はマリアンヌね」
「はい」
マリアンヌさんは席を立って、教壇に置かれた魔力測定機に触れると軽く光った。
「おぉ、魔力は 3,000Pだね。流石は十傑と言ったところかな? 将来は宮廷魔導師団を目指せそうね」
「はい!卒業後は宮廷魔導師団を目指します」
「そう、目標があるのは良いことだから頑張るといいよ。次はリオネル!」
「おう」
自信満々に教壇へ向かって行くと、軽く触れるだけで測定できるのに、力みながら魔力測定機に手を乗せた。気合を入れれば魔力が上昇すると思ってる? うん、本当に馬鹿だと思う。
「2,300Pか、ショボい魔法しか使えない割には、魔力だけは一丁前なんだね」
「そうだろう!我は凄いのだ」
先生は褒めていないのに、何故か自慢気に『凄い』とか言うリオネル君は、馬鹿を測定することができれば間違いなく世界一なんだろうね。
「次は俺の番だ」
続いてデッカード君が意気揚々と教壇に向かって、気合を入れて魔力測定機に触れる。脳筋系は同じような行動をとるのだと理解した。
「英雄君は4,200Pか、知り合いの英雄ラシュフォードは40,000Pを越えてたはずだから、英雄を目指すなら相当な努力が必要だね」
「その為にここへ来たんだ。英雄になる為なら何だってやってやるよ!」
ウィンディ先生の魔力は、英雄の軽く3倍以上って……、宮廷魔導師団に入ってなければ、英雄になっていたってことなのかな?
「セイレーンは3,900P。帝国の才女と呼ばれるだけのことはあるね」
「先生に才女と言われると嫌味に聞こえます……」
涼しい顔で答えるセイレーンさん、そんな彼女をマリアンヌさんは悔しそうな表情で見つめていた。同性としては負けたくないと思ってるのかな? 互いに切磋琢磨すれば相乗効果を期待できそうだ。
そして、アルフォンス君は脳筋馬鹿とは違い、魔力測定機に軽く触れると他の生徒とは違い、強い光を放ったのだった。
「おぉ!8,500Pとは本当に凄いよ。流石は神童と言われてるだけのことはあるね」
「陸席なのに神童と言われても……」
ここまでブッチ切りの魔力量のアルフォンス君は、神童と呼ばれるのが恥ずかしいみたい。私なんて従者やルミナスの森の住民達から、神のように崇められてる。実際に現人神だから仕方ないけど、神童なんて可愛いものだと思ってしまう。
最後はマルクセス君も、本来なら首席になってる天才君が魔力測定機に触れる。アルフォンス君程ではないけど強めの光を放つも、本人はかなり不満な様子だった。
「マルクセスは6,600Pだね。例年なら確実にトップなんだけど運が悪かったね」
「魔力量だけで優劣はつきませんからね」
運が悪かったと言われてから、即座に返事をした後にアルフォンス君の方を『チラッ』と見る。
「あぁ、そうだね。君は武術も秀でてるから、多少の魔力差ならひっくり返せるかもね」
「ちっ」
大人の対応をするアルフォンス君に、マルクセス君は『イラッ』とした様子だった。沈着冷静なイメージを持っていたので、意外と熱い一面があることを知ることができた。
これで私と従者以外の魔力測定が終わった。
この後の魔力測定で、ウィンディ先生を含めて全員が度肝を抜かれることになるのだった。
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