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異世界転生 出会い編
第95話 冒険者ギルドの責任①
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よく知った顔の人物は、大広間に入るなり申し訳なさそうな顔をして挨拶をしてきた。
「アリス様に対し冒険者ギルドで失礼があったと聞きましたので、ユーザニア大聖堂よりこのフランシスコが馳せ参じました」
「これは大司教様、お久しぶりですね」
「アリス様、ご機嫌を伺うまでもございませんね。冒険者ギルドが大変ご迷惑をおかけ致しました……」
フランシスコが私に対して深々と頭を下げると、その場に居た冒険者ギルドの幹部達も、慌てて頭を下げてから謝罪を口にする。
「「誠に申し訳ありませんでした」」
「別にね、大司教様が私に謝る事なんて無いと思いますよ?だって七神女神教と冒険者ギルドは、全く別の組織なんですからね」
「確かに全く別の組織ではありますが、ユーザニア市を統治するのは私ではなく、実質的にはユーザニア大聖堂で大司教を務めておられる、フランシスコ様なのですよ」
私とフランシスコの会話に割って入って来たのは、ユーザニア市を統治するユーザニア伯爵だった。伯爵に会う時ってトラブルが発生した時だけだね。
「そして、大変遅くなり、誠に申し訳ございません」
「あぁ、伯爵様もお久しぶりですね」
「大司教様がユーザニア市を統治してるとして、それでも国家や七神女神教とは別の独立組織なのに、どうしてこの場に来られたのですか?」
冒険者ギルドは国に属さないで、全世界に支部を展開する独立組織だ。私と冒険者ギルド間のトラブルだから、2人には無関係のはずなんだよね。
「そうでも無いのです。七神女神教の布教活動をする地域に、冒険者ギルドを置く場合は、七神女神教の承認が無ければ支部を置く事は出来ません」
フランシスコが七神女神教と冒険者ギルドの関係を説明すると、続いてユーザニア伯爵も同じように国家と冒険者ギルドの関係を説明する。
「グリエル王国内に冒険者ギルドを置く場合も、統治者の承認がなければ支部を置く事は出来ません」
今回のトラブルは、私と冒険者ギルドの問題である訳だけど、【七神女神の愛し子】である事を知る2人は、今回の冒険者ギルド側の失態を知った事で、冒険者ギルドを置く事を承認した七神女神教と、ユーザニア市は部外者を装って静観するつもりはなく、冒険者ギルドに責任を取らせるという事なんだろうね。
「ギルドマスター、嘆きの地下迷宮攻略について不正は無いように思えるのだが、その事についてどういう見解なのか聞きたい」
七神女神教とユーザニア市は冒険者ギルドに対して毅然とした態度で責任を追求したのだった。
「アリス様に対し冒険者ギルドで失礼があったと聞きましたので、ユーザニア大聖堂よりこのフランシスコが馳せ参じました」
「これは大司教様、お久しぶりですね」
「アリス様、ご機嫌を伺うまでもございませんね。冒険者ギルドが大変ご迷惑をおかけ致しました……」
フランシスコが私に対して深々と頭を下げると、その場に居た冒険者ギルドの幹部達も、慌てて頭を下げてから謝罪を口にする。
「「誠に申し訳ありませんでした」」
「別にね、大司教様が私に謝る事なんて無いと思いますよ?だって七神女神教と冒険者ギルドは、全く別の組織なんですからね」
「確かに全く別の組織ではありますが、ユーザニア市を統治するのは私ではなく、実質的にはユーザニア大聖堂で大司教を務めておられる、フランシスコ様なのですよ」
私とフランシスコの会話に割って入って来たのは、ユーザニア市を統治するユーザニア伯爵だった。伯爵に会う時ってトラブルが発生した時だけだね。
「そして、大変遅くなり、誠に申し訳ございません」
「あぁ、伯爵様もお久しぶりですね」
「大司教様がユーザニア市を統治してるとして、それでも国家や七神女神教とは別の独立組織なのに、どうしてこの場に来られたのですか?」
冒険者ギルドは国に属さないで、全世界に支部を展開する独立組織だ。私と冒険者ギルド間のトラブルだから、2人には無関係のはずなんだよね。
「そうでも無いのです。七神女神教の布教活動をする地域に、冒険者ギルドを置く場合は、七神女神教の承認が無ければ支部を置く事は出来ません」
フランシスコが七神女神教と冒険者ギルドの関係を説明すると、続いてユーザニア伯爵も同じように国家と冒険者ギルドの関係を説明する。
「グリエル王国内に冒険者ギルドを置く場合も、統治者の承認がなければ支部を置く事は出来ません」
今回のトラブルは、私と冒険者ギルドの問題である訳だけど、【七神女神の愛し子】である事を知る2人は、今回の冒険者ギルド側の失態を知った事で、冒険者ギルドを置く事を承認した七神女神教と、ユーザニア市は部外者を装って静観するつもりはなく、冒険者ギルドに責任を取らせるという事なんだろうね。
「ギルドマスター、嘆きの地下迷宮攻略について不正は無いように思えるのだが、その事についてどういう見解なのか聞きたい」
七神女神教とユーザニア市は冒険者ギルドに対して毅然とした態度で責任を追求したのだった。
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