激レア種族に転生してみた（笑）

異世界転生 出会い編

第92話 アネモネからの報告

　その日の予定を終えたので就寝をすると、突然、アネモネ様からのコンタクトがあったの。

『アリスさん！こんばんは！』
「アネモネ様、お久しぶりです」
『今日はアリスさんに報告があるんですよ』

　なんとなくだけど、現人神の件じゃないかと察しがついたので、その事をアネモネ様に伝える。

「えっと、現人神の件でしょうか？」
『流石はアリスさん、察しが良いですね』
「宝玉に魔力を注いで生まれた眷属の鑑定をしたら、現人神の眷属だとか、現人神の加護だとか出てましたから正直驚きました。私に何が起こったのですか？」

　アネモネ様は少し苦笑いをした後に、頭を『ポリポリ』と掻きながら口を開いた。

『それはね、貴女が誕生させた眷属が、メルトの世界に存在するはずのない、全く別の完全生命体を誕生させた結果、アリスさんは現人神へと神格化したのよ』

　スライムの心と鬼の心に魔力を注いだだけで、そんな事になるなんて……完全にヤラカシちゃったね。その事で七神女神様から怒られるのかと思い、申し訳なさそうに話しかける。

「それは……私ってヤラカシちゃいました？」
『そうですねぇ～、今のアリスさんは七神女神の私達と同格になったので、ヤラカシた事になるのかな？』
「アネモネ様と同格って……ヤバイじゃないですか！」
『私達も神格化は想定外だったのよ。しかもアリスさんは七神女神の加護も持ってますから、単純な能力値だけなら私達を超えてると思いますよ』
「あの……加護の返上をしたいのですが……」
『それは不可能なんですよ。以前は私達の加護となってましたが、神格化を果たした今では加護ではなく〘神話級スキル〙となりましたからね』
「えっと……私の今後はどうなります？」
『それは今まで通りで構いませんよ。アリスさんは我が道を進めば良いんですよ。それでこそ現人神アリスさんなのですからね』
「かしこまりました。これからも変わらずに我が道を歩み続けますので、これからもよろしくお願いします」
「えぇ、同じ神と仲良くしましょうね」

　アネモネ様とのコンタクトは無事に終わると、私は深い眠りにつき翌朝を迎えたのだった。

　みんなに朝食を取るタイミングで、昨夜のアネモネ様とのコンタクトの内容を伝えると、当然ながらみんなは驚いてはいなかった？
　みんなは、私の事を七神女神様と同じように、既に信仰の対象に成っていたようで、全員が頃揃えてこう言ったの。

「「我々はずっと以前から神だと思ってました」」

　そうだったんですね……