激レア種族に転生してみた(笑)

小桃

文字の大きさ
上 下
90 / 225
異世界転生 出会い編

第89話 食事会での話し合い

しおりを挟む
 転移魔法陣を使って屋敷へ帰還する。
 既に、シオンとメイド達が転移魔法陣の前で、帰りを待っていたようで、私の帰還と同時に出迎えてくれた。

「アリス様、お帰りなさいませ」
「シオン、出迎えありがとう」
「ダンジョンより戻られたら、馬の購入をする為に商会の者を呼ぶようにとの事でしたが、お疲れではないかと思いましたので、勝手ながら明日の午前中で調整を致しましたが宜しいでしょうか?」

 私達がダンジョン攻略で疲れている事を気遣って、疲れが抜ける翌日に段取りをしてくれたようだ。細かいところにまで目が届く素晴らしい対応だね。

「本当に気が利くね!思ったよりもダンジョン攻略の方が厳しくて疲れてたんだよね。ありがとう」
「勿体ないお言葉です。直ぐに食事の用意致しますので、それまでは湯浴みをして汗をお流しください」
「「アリス様、私達がお手伝い致します」」

 私はゼシカ達と湯浴みを終えてから、部屋で着替えを済ませて食堂へ向かって行くと、既に従者達は席について控えていた。私が席につくと食事が始まった。
 食事の席には、私とゼシカ達の従者3人と、メイド長のシオンに守衛長のアマンダも一緒に着いた。

 そして、食事の場では今回のダンジョン攻略の成果報告と、留守中の出来事などの話をしたの。主な話しの内容はこんな感じだったの。

・嘆きの地下迷宮での最高到達点の更新について。
・浄化の指輪と嘆きの少女像をどうするのか。
・スライムの心と鬼の心について。
・屋敷のリフォームについて。

 地下迷宮での最高到達点の更新に付いては、冒険者ギルドへ報告すれば、前人未到の偉業達成の事が王都まで届くはずなので、王都より召喚状が来るかも知れないとの事なので、褒賞金は貰って王都からの召喚については、全力で拒否する事にしようと思う。
 
 他に、未踏だった階層のマップや魔物の情報については、全て冒険者ギルドの方で高額買取をしてくれるだろうとの事だった。ガッツリと儲けたいね!

 浄化の指輪と嘆きの少女像の2点は、有力者が集うオークションに出品すればボロ儲け出来るみたい。こちらもガッツリと儲けたいね!

 スライムのココと鬼の心は、一応は安全に配慮する事にしたので、【拒絶の森】の本拠地で魔力を注いでみる事にしたの。

 最後に屋敷のリフォームについては、新鮮な食材を使った料理を提供したいという事で、魚介類を生きたまま入れる生け簀と、大型の保冷庫が欲しいとの事だった。他は屋敷のセキュリティを万全にする為に、守衛門や屋敷の外壁も強化したいと言っていた。
 
 そんな感じの内容だった。屋敷内のリフォームに関しては直ぐに着手するようにシオンへ手配を依頼して、セキュリティに関しては日を改めて、私がアマンダの意見聞いて強化する事にした。そしてギルドへの報告は、明日に行う馬運商会との商談を済ませた後に向かう方向で調整をしたの。

 オークションは開催時期が未定なので、開催日時が決まれば出品の手続きを行う事にした。

 スライムの心と鬼の心については、私が楽しみにしてるイベントなので、食事が終わった後に【拒絶の森】へ向かう事にしたので、食後に出掛ける準備が整い次第、出発する事にしたの。

しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…

小桃
ファンタジー
 商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。 1.最強になれる種族 2.無限収納 3.変幻自在 4.並列思考 5.スキルコピー  5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

素材採取家の異世界旅行記

木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。 可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。 個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。 このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。 この度アルファポリスより書籍化致しました。 書籍化部分はレンタルしております。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

処理中です...