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異世界転生 出会い編

第89話 食事会での話し合い

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 転移魔法陣を使って屋敷へ帰還する。
 既に、シオンとメイド達が転移魔法陣の前で、帰りを待っていたようで、私の帰還と同時に出迎えてくれた。

「アリス様、お帰りなさいませ」
「シオン、出迎えありがとう」
「ダンジョンより戻られたら、馬の購入をする為に商会の者を呼ぶようにとの事でしたが、お疲れではないかと思いましたので、勝手ながら明日の午前中で調整を致しましたが宜しいでしょうか?」

 私達がダンジョン攻略で疲れている事を気遣って、疲れが抜ける翌日に段取りをしてくれたようだ。細かいところにまで目が届く素晴らしい対応だね。

「本当に気が利くね!思ったよりもダンジョン攻略の方が厳しくて疲れてたんだよね。ありがとう」
「勿体ないお言葉です。直ぐに食事の用意致しますので、それまでは湯浴みをして汗をお流しください」
「「アリス様、私達がお手伝い致します」」

 私はゼシカ達と湯浴みを終えてから、部屋で着替えを済ませて食堂へ向かって行くと、既に従者達は席について控えていた。私が席につくと食事が始まった。
 食事の席には、私とゼシカ達の従者3人と、メイド長のシオンに守衛長のアマンダも一緒に着いた。

 そして、食事の場では今回のダンジョン攻略の成果報告と、留守中の出来事などの話をしたの。主な話しの内容はこんな感じだったの。

・嘆きの地下迷宮での最高到達点の更新について。
・浄化の指輪と嘆きの少女像をどうするのか。
・スライムの心と鬼の心について。
・屋敷のリフォームについて。

 地下迷宮での最高到達点の更新に付いては、冒険者ギルドへ報告すれば、前人未到の偉業達成の事が王都まで届くはずなので、王都より召喚状が来るかも知れないとの事なので、褒賞金は貰って王都からの召喚については、全力で拒否する事にしようと思う。
 
 他に、未踏だった階層のマップや魔物の情報については、全て冒険者ギルドの方で高額買取をしてくれるだろうとの事だった。ガッツリと儲けたいね!

 浄化の指輪と嘆きの少女像の2点は、有力者が集うオークションに出品すればボロ儲け出来るみたい。こちらもガッツリと儲けたいね!

 スライムのココと鬼の心は、一応は安全に配慮する事にしたので、【拒絶の森】の本拠地で魔力を注いでみる事にしたの。

 最後に屋敷のリフォームについては、新鮮な食材を使った料理を提供したいという事で、魚介類を生きたまま入れる生け簀と、大型の保冷庫が欲しいとの事だった。他は屋敷のセキュリティを万全にする為に、守衛門や屋敷の外壁も強化したいと言っていた。
 
 そんな感じの内容だった。屋敷内のリフォームに関しては直ぐに着手するようにシオンへ手配を依頼して、セキュリティに関しては日を改めて、私がアマンダの意見聞いて強化する事にした。そしてギルドへの報告は、明日に行う馬運商会との商談を済ませた後に向かう方向で調整をしたの。

 オークションは開催時期が未定なので、開催日時が決まれば出品の手続きを行う事にした。

 スライムの心と鬼の心については、私が楽しみにしてるイベントなので、食事が終わった後に【拒絶の森】へ向かう事にしたので、食後に出掛ける準備が整い次第、出発する事にしたの。

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