81 / 225
異世界転生 出会い編
第80話 指示するゼシカ
しおりを挟む
指揮官を失った魔物達は、混乱してそれぞれが勝手に動き出した。ゴブリンウィザードがファイアボルトを乱れ撃つも、アナとリューネは余裕で魔法を躱した。本当なら躱したところをホブゴブリンが、槍を構えて突き進んで来るはずだったが、指示が無かった為にタイミングを逃してしまう。ゼシカはその一瞬の隙を見逃さずに、ホブゴブリンへ弓で矢を射って完全に足止めをしてから指示を出す。
「アナ、リューネ、左右のウィザードが魔法を詠唱中だから直ぐに仕留めなさい」
「「はい、姉様!」」
「アリス様は、私が足止めしたホブゴブリンをお願いします」
「OK!任せて」
アナは瞬時に、左側のゴブリンウィザードへ〚石槍〛を放って2体を撃破した後、残った1体との間合いをつめて、レイピアを頭に突き刺して倒した。
リューネは大剣構えながら右側のゴブリンウィザードへ近寄って、大剣を思い切り薙ぎ払って3体を真っ二つに切り裂いた。
私は1体のホブゴブリンに近付いて、刀で心臓を一突きする。隣に居たホブゴブリンが、私に向かって槍で突いてきたが、槍先を刀身で滑らして軌道をそらして、そのまま刀を振り抜いて首を刎ねる。残り2体が向かってくるけど〚雷槍〛を放って感電死させた。
オークウォリアー達が私の隙を狙って鉄槌を振り降ろそうとしたけど、リューネの大剣がオークウォリアーの腕を切り飛ばした。アナは腕を失い唸っているオークウォリアーの頭を、レイピアの一突きで倒した。ゼシカはオークウォリアー3体へ〚暴風刃〛を放って切り刻んだ。残りの2体へは、私が〚氷結〛で足元を凍らせて動きを封じた所を、ゼシカの矢が頭を貫いたところで全ての魔物が消滅して宝箱が現れた。
「お疲れ様。例え相手が雑魚でも、数が多いと戦いにくいけど、最初のゼシカの指示は良かったよ」
「ありがとうございます!私も戦闘の指揮を経験できたので満足ですが、最後はお粗末でした」
私に褒められて、ゼシカは嬉しそうに返事をすると、アナもゼシカの指示を絶賛した。
「ゼシカ姉様の指揮は適格で良かったよ」
「ふふっ、私は後方職だから、全体を把握しやすいのが良かったのかもね」
「これからも集団戦の時は、こゼシカの指揮で戦っていくのが良さそうだからお願いするね」
「かしこまりました」
「じゃあ、宝箱を回収して11階層のセーフティーエリアへ行くよ!」
ボス部屋をクリアして宝箱を回収してから11階層へと降りて、セーフティエリアでテントを張って野営準備を済ませる。落ち着いたところで宝箱の中身を確認する事にした。
【金塊】【宝地図】【嘆きの少女像】金塊以外の判らない物を2つを鑑定してみる。
【宝地図】ダンジョン内にある隠し部屋の所在を示す地図。16F.西58.北88
【嘆きの少女像】呪いの像。夜な夜な少女の嘆き声が聞こえてくる。
ヤバイ像が出たよ……これは呪具マニアに売るしかないね。宝地図は示された座標へ行けば隠し部屋が現れる感じなので面白そうだ!
鑑定の後は、夕食と湯浴みを済ませてから次の日に備えて就寝したの。
「アナ、リューネ、左右のウィザードが魔法を詠唱中だから直ぐに仕留めなさい」
「「はい、姉様!」」
「アリス様は、私が足止めしたホブゴブリンをお願いします」
「OK!任せて」
アナは瞬時に、左側のゴブリンウィザードへ〚石槍〛を放って2体を撃破した後、残った1体との間合いをつめて、レイピアを頭に突き刺して倒した。
リューネは大剣構えながら右側のゴブリンウィザードへ近寄って、大剣を思い切り薙ぎ払って3体を真っ二つに切り裂いた。
私は1体のホブゴブリンに近付いて、刀で心臓を一突きする。隣に居たホブゴブリンが、私に向かって槍で突いてきたが、槍先を刀身で滑らして軌道をそらして、そのまま刀を振り抜いて首を刎ねる。残り2体が向かってくるけど〚雷槍〛を放って感電死させた。
オークウォリアー達が私の隙を狙って鉄槌を振り降ろそうとしたけど、リューネの大剣がオークウォリアーの腕を切り飛ばした。アナは腕を失い唸っているオークウォリアーの頭を、レイピアの一突きで倒した。ゼシカはオークウォリアー3体へ〚暴風刃〛を放って切り刻んだ。残りの2体へは、私が〚氷結〛で足元を凍らせて動きを封じた所を、ゼシカの矢が頭を貫いたところで全ての魔物が消滅して宝箱が現れた。
「お疲れ様。例え相手が雑魚でも、数が多いと戦いにくいけど、最初のゼシカの指示は良かったよ」
「ありがとうございます!私も戦闘の指揮を経験できたので満足ですが、最後はお粗末でした」
私に褒められて、ゼシカは嬉しそうに返事をすると、アナもゼシカの指示を絶賛した。
「ゼシカ姉様の指揮は適格で良かったよ」
「ふふっ、私は後方職だから、全体を把握しやすいのが良かったのかもね」
「これからも集団戦の時は、こゼシカの指揮で戦っていくのが良さそうだからお願いするね」
「かしこまりました」
「じゃあ、宝箱を回収して11階層のセーフティーエリアへ行くよ!」
ボス部屋をクリアして宝箱を回収してから11階層へと降りて、セーフティエリアでテントを張って野営準備を済ませる。落ち着いたところで宝箱の中身を確認する事にした。
【金塊】【宝地図】【嘆きの少女像】金塊以外の判らない物を2つを鑑定してみる。
【宝地図】ダンジョン内にある隠し部屋の所在を示す地図。16F.西58.北88
【嘆きの少女像】呪いの像。夜な夜な少女の嘆き声が聞こえてくる。
ヤバイ像が出たよ……これは呪具マニアに売るしかないね。宝地図は示された座標へ行けば隠し部屋が現れる感じなので面白そうだ!
鑑定の後は、夕食と湯浴みを済ませてから次の日に備えて就寝したの。
92
お気に入りに追加
937
あなたにおすすめの小説
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
病弱な僕は病院で息を引き取った
お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった
そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した
魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
貧乏男爵家の四男に転生したが、奴隷として売られてしまった
竹桜
ファンタジー
林業に従事していた主人公は倒木に押し潰されて死んでしまった。
死んだ筈の主人公は異世界に転生したのだ。
貧乏男爵四男に。
転生したのは良いが、奴隷商に売れてしまう。
そんな主人公は何気ない斧を持ち、異世界を生き抜く。
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる