上 下
79 / 225
異世界転生 出会い編

第78話 5階層ボス戦

しおりを挟む
 そう言った後に、ブサイクな顔を『ニヤニヤ』しながら私に向かって迫って来る。ゼシカは私に悪意を向けられたと判断して、席から立ち上がって男達に向かって行く。

「アリス様への暴言とは……そんな馬鹿どもには生きる価値もない!死ぬがいい〚風刃ウインドカッター〛!!」

 風の刃が4人の男達を襲う。いきなり攻撃されると思わなかったようで、驚いて躱す動作を取れずに立っているだけだった

『ザシュッ!』
『ボトッ……バタン!』

 アナが立ち上がって、男達の死体をゴミでも見るような眼差しを向けながら口を開いたを。

「目障りなゴミは燃やしてしまいましょう〚フレイム〛!」

 ゼシカの風魔法が【牙の傷跡】全員の首を一瞬で刎ね落として、4人の死体がその場に残った。その亡骸に向かって、アナが火魔法を放って跡形もなく燃やし尽くして処分した。

「アリス様に暴言とは存在自体が罪でしたね」
「ゼシカ姉様の言う通りです。塵1つ残すことも許されませんね」

 うん、ゼシカもアナもブチ切れてました……
 まぁ、私も少し痛い目にあわせるつもりだったけど、従者のキレっぷりには驚いてしまった。

「ゼシカとアナは少し落ち着こうね?そうだ、お茶を飲んで一息ついたら、ボス部屋を攻略して先へ進んでいくよ」
「「かしこまりました」」

 ほどよく落ち着きを取り戻したところで、私達は5階層のボス部屋の扉を開けて入っていったの。

 ボス部屋の中には、オーク1体とゴブリンナイト5体に黒狼ブラックウルフ5体が待ち構えていた。

 私は3人に向かって指示を出してから戦闘を開始する。

「私が〚エリアショック〛で魔物の動きを止めるから、リューネはオークを、ゼシカは黒狼を、アナはナイトを倒すんだよ!」
「「かしこまりました」」

 私は戦闘開始と同時に、指示した通り雷魔法の〚エリアショック〛で魔物の動きを完全に止める。リューネは大剣でオークの首を刎ね飛ばし、ゼシカは弓で黒狼ブラックウルフの頭を射抜き、アナはレイピアに炎をまとわせてゴブリンナイトの心臓を一突きして倒したところで戦闘は終了した。

 全ての魔物を倒すと消滅した後に、宝箱が現れたので罠の有無を鑑定して、罠は無いと確認したので宝箱を開けて中を確認した。

【黒鉄塊】【金塊】【浄化の指輪】が入っていたので、【浄化の指輪】を鑑定して効果を確認する。

【浄化の指輪】指輪をはめると、体内に入る全ての毒素を浄化してくれる。

 取り敢えず保管して、屋敷へ戻ったら誰が装備するか決める事にした。私は状態異常無効があるから不要なので、従者の誰かに渡せばいいのかな?それとも貴族にでも高値で売り捌くのが良いのかな?
 そんな事を考えていると、6階層へ進む扉が開いたので先へ進む事にしたの。
しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…

小桃
ファンタジー
 商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。 1.最強になれる種族 2.無限収納 3.変幻自在 4.並列思考 5.スキルコピー  5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。

前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります

京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。 なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。 今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。 しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。 今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。 とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。

豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜

自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成! 理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」 これが翔の望んだ力だった。 スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!? ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。 ※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。

転生テイマー、異世界生活を楽しむ

さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。 内容がどんどんかけ離れていくので… ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ありきたりな転生ものの予定です。 主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。 一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。 まっ、なんとかなるっしょ。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません

青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。 だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。 女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。 途方に暮れる主人公たち。 だが、たった一つの救いがあった。 三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。 右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。 圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。 双方の利害が一致した。 ※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております

とある元令嬢の選択

こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

スキル【縫う】で無双します! 〜ハズレスキルと言われたけれど、努力で当たりにしてみます〜

藤花スイ
ファンタジー
お転婆娘のセネカは英雄に憧れているが、授かったのは【縫う】という非戦闘系のスキルだった。 幼馴染のルキウスは破格のスキル【神聖魔法】を得て、王都の教会に引き取られていった。 失意に沈むセネカに心ない言葉をかけてくる者もいた。 「ハズレスキルだったのに、まだ冒険者になるつもりなのか?」 だけどセネカは挫けない。自分のスキルを信じてひたすらに努力を重ねる。 布や皮は当たり前、空気や意識に至るまでなんだって縫ってゆく。 頑張っているうちにいつしか仲間が増えて、スキルの使い方も分かってきた。 セネカは創意工夫を重ねてどんどん強くなっていく。 幼馴染と冒険の旅に出る日を夢見ながらひたすらに己を鍛え上げていく。 魔物から村を守るために命を賭した両親のような英雄になることを目指してセネカは走り続ける。 「私のスキルは【縫う】。  ハズレだと言われたけれど、努力で当たりにしてきた」 これは一途にスキルを磨き、英雄となった少女の物語

処理中です...