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第六章 国造り編

第53話 S級ハンターの強さ

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◇◇◇エリカ視点

 あたいの相手は鎖鎌の男で、似たような武器を持つ相手には絶対に負けられない。

 男は左手に鎌を右手で鎖を『ヒュンヒュン』と回しながら攻撃のタイミングを伺っているので、先に仕掛ける事にした。

「待つなんてあたいの性分に合わない、ガンガン攻め込むよ!」

 鞭をしならせて小刻みに振って、鞭先で連続の打ち込みを放つ。

『シュッ、シュシュン!』
『ビシ、バシッ!』

 男は鎌を盾代わりにして巧みな技術で、連続の打ち込みを全て弾いた。さらに軌道を変えて連続で打ち込むも、鎌で全ての打ち込みを弾ききると余裕の笑みを浮かべていた。

「なかなか良い攻めだが、女はやはり男に責められるものなんだよ。おらっ!」

 右手で回していた鎖を、かけ声と同時に腹部に向けて投げてきたので、バックステップで躱したと思ったら、男は鎌を少し遅らせて投げていた為に、着地しても横に広がった鎖はそのままあたいを追いかけて、足に当たると鎖が絡まってバランスを崩して、そのまま後ろへ倒れて仰向けになってしまった。

「くっ、しまった!」
「普通はバックステップだよな。その普通の選択をすると判ってれば、こういう使い方ができるんだよ!」

(武器投げ出すなんて、どんな戦闘センスをしてるんだよ……かなりの手練れだね)

 鎖を解かないと動けないので、解く為に起きあがって鎖に手をかけようとした瞬間、男の蹴りが胸元に当たって再び仰向けになる。

『ドカッ』
「うっ……」

 あたいが仰向けになると、男の馬乗りになって完全に動きを封じられる。右手のすぐ近くに手放した鞭があったので、手にして反撃を試みようとするも、男もそのことに気づいて鞭を取りあげられ、両手を頭の上まで運ばれて、そのまま左手で押さつけられた。

「A級ハンターなら互角だったかも知れないが、生憎だが俺は元S級ハンターだから、やられても恥じゃないから安心しな!」

『バッ!』

「くっ……」

 そう言ってからあたいの服に手をかけ、一気に剥ぎ取ると『ニヤニヤ』しながらあたいの裸体を眺めていた。

「すげ~身体じゃねえか!どれ」

 男はそのまま胸を鷲掴みにしてその感触を楽しむ、両手両足を封じられたあたいは、抵抗する術はなくされるがままだった。

「くっ、やめろっ……」
「気の強い女は好きなんだ。ほらっ!」

 鷲掴みにしてた手が乳頭を掴んでは何度も『ギュッ』と摘んでくる。

「くっ、あっ……」
「いい反応だ。ん?」

 男の動きが一瞬止まると、右でを離していきなり取りあげた鞭を振った。

『バチンッ!』
「きゃっ!」

 男が振った鞭がアニエラを捕らえて、その場で鞭で拘束状態になる。

「まさか、ギレルモを殺ったのかよ。まぁ良い、俺と同じフリーのハンターで仲間じゃなかったからな。お前はそうやってこのデカパイ女が犯されるのを眺めてな」
「くっ……エリカを離せ!」
「それは無理な相談だ。これから1つになるんだからな」

 そう言った後に、男はあたいのショートパンツを剥ぎ取り、下着の中に手を入れて敏感な部分に手を当ててきたのだった……

(クソッ……こんな奴に……ハルカッ!)
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