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第六章 国造り編
第52話 力の解放
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◇◇◇アニエラ視点
ハルカとは別行動を取って、エリカとロベルトが居ると思われる部屋を目指す。私達にはハルカみたいな〘万能感知〙がないので、目視で確認できたら始末する。向こうにはトラパーネも居るから、直ぐに獣人を解放してこっちに合流しに来るから、その時に取りこぼしを始末してくれるはずだからね。
そして、ロベルトの部屋の近くまで来ると、感知に疎い私達でも強者が居ると感じたの。
「エリカ、並列思考の言った通りで、強そうなのが2人居るね」
「あぁ、獲物が2人ならやることは1つだね」
私がエリカに声をかけると、鞭に手を当てて『ニヤリ』と笑いながら返事をした。私も双剣に手を添えると、強者との戦いに自然と笑顔になっていた。
「あはっ、楽しい殺し合いをしようか!」
「ははっ、殺るか殺られるかだ。心が踊るね!」
「行こう!」
私の合図と同時に一気に前進すると、2人の男が立ち塞がる。1人は双剣より短い2本の短剣を持ち、もう1人は鎖鎌を手にして鎖を『ヒュンヒュン』と回していた。
「あたいは鎖鎌を殺る。双短剣は任せたよ!」
「OK!」
私は双短剣を持った男へ向かって行くと、素早い動きで懐へ入って来たので、剣で受け止めようとすると体を反転させてきた。バックステップで躱したけど、短剣が服を掠めて左肩が露出する。
「今のを躱したか、この調子で躱し続けてくれると目の保養になりそうだなぜ」
露わになった左肩から鎖骨を見て『ペロリ』と舌を出しながら笑みを浮かべていた。
「やれるものならやってみなよ!」
私は足に力を込めて一気に加速して、双剣をクロスさせて斬撃を飛ばしてから、さらに距離を詰めて斬りかかると、男は巧みなサイドステップで斬撃を躱しながら、向かってきて私の剣を捌いてカウンターを入れてきた。しかも私の身体を切り裂くのではなく、余裕を持って服だけを切るという離れ技をみせた。
カウンターで右肩を狙われてけど、服の一部しか切れていなかったが、胸の谷間はハッキリと見えていた為に、男は口笛吹きながら嬉しそうな声をあげた。
「ひゅ~、良い眺めだ!次で綺麗な双丘が拝めそうだな」
「くっ、こんな奴に……」
「良い表情だ。生意気な女を服従させるのは最高に楽しいぜ」
あの男と同じステージで戦うには、今の私では明らかに技術不足だと判った。ただ、こんな奴にこれ以上肌を曝すのは不快に思ったので、合わせるのをやめて吸血鬼の力を解放することにした。
「や~めた!お前は今すぐ殺す!」
「あっ?どうすればそうなるんだ?」
私が『殺す』と言うと、男は呆れ顔で言い返してくると同時に、双剣で両手首を軽く切ると血が吹き出して血の霧が発生する。
「ここからは吸血鬼の戦い方をするからさ、お前に勝ち目はないよ。血魔法血毒!」
毒素を含んだ血の霧が男を包むと、変わらず立ち続けて軽く笑ったあとに、大声で全く効いてないと叫んだ。
「はっは~、残念だったな俺には毒は効かないぜっ……あっ、なにっ……」
「毒と言っても神経毒だから、感覚が麻痺するから動けないでしょ?」
私はろくに動けない男の元へ双剣を振りながら、ゆっくりと歩み寄って行く。
「あっ、ぐぅ……まってぇ」
男の顔からは余裕はなくなり、必死に命乞いをしていたけど構わずに、交差させた双剣を首元に添えてから剣を引いて首を切断した。
(もっと自力を付けないとダメだね……)
ハルカとは別行動を取って、エリカとロベルトが居ると思われる部屋を目指す。私達にはハルカみたいな〘万能感知〙がないので、目視で確認できたら始末する。向こうにはトラパーネも居るから、直ぐに獣人を解放してこっちに合流しに来るから、その時に取りこぼしを始末してくれるはずだからね。
そして、ロベルトの部屋の近くまで来ると、感知に疎い私達でも強者が居ると感じたの。
「エリカ、並列思考の言った通りで、強そうなのが2人居るね」
「あぁ、獲物が2人ならやることは1つだね」
私がエリカに声をかけると、鞭に手を当てて『ニヤリ』と笑いながら返事をした。私も双剣に手を添えると、強者との戦いに自然と笑顔になっていた。
「あはっ、楽しい殺し合いをしようか!」
「ははっ、殺るか殺られるかだ。心が踊るね!」
「行こう!」
私の合図と同時に一気に前進すると、2人の男が立ち塞がる。1人は双剣より短い2本の短剣を持ち、もう1人は鎖鎌を手にして鎖を『ヒュンヒュン』と回していた。
「あたいは鎖鎌を殺る。双短剣は任せたよ!」
「OK!」
私は双短剣を持った男へ向かって行くと、素早い動きで懐へ入って来たので、剣で受け止めようとすると体を反転させてきた。バックステップで躱したけど、短剣が服を掠めて左肩が露出する。
「今のを躱したか、この調子で躱し続けてくれると目の保養になりそうだなぜ」
露わになった左肩から鎖骨を見て『ペロリ』と舌を出しながら笑みを浮かべていた。
「やれるものならやってみなよ!」
私は足に力を込めて一気に加速して、双剣をクロスさせて斬撃を飛ばしてから、さらに距離を詰めて斬りかかると、男は巧みなサイドステップで斬撃を躱しながら、向かってきて私の剣を捌いてカウンターを入れてきた。しかも私の身体を切り裂くのではなく、余裕を持って服だけを切るという離れ技をみせた。
カウンターで右肩を狙われてけど、服の一部しか切れていなかったが、胸の谷間はハッキリと見えていた為に、男は口笛吹きながら嬉しそうな声をあげた。
「ひゅ~、良い眺めだ!次で綺麗な双丘が拝めそうだな」
「くっ、こんな奴に……」
「良い表情だ。生意気な女を服従させるのは最高に楽しいぜ」
あの男と同じステージで戦うには、今の私では明らかに技術不足だと判った。ただ、こんな奴にこれ以上肌を曝すのは不快に思ったので、合わせるのをやめて吸血鬼の力を解放することにした。
「や~めた!お前は今すぐ殺す!」
「あっ?どうすればそうなるんだ?」
私が『殺す』と言うと、男は呆れ顔で言い返してくると同時に、双剣で両手首を軽く切ると血が吹き出して血の霧が発生する。
「ここからは吸血鬼の戦い方をするからさ、お前に勝ち目はないよ。血魔法血毒!」
毒素を含んだ血の霧が男を包むと、変わらず立ち続けて軽く笑ったあとに、大声で全く効いてないと叫んだ。
「はっは~、残念だったな俺には毒は効かないぜっ……あっ、なにっ……」
「毒と言っても神経毒だから、感覚が麻痺するから動けないでしょ?」
私はろくに動けない男の元へ双剣を振りながら、ゆっくりと歩み寄って行く。
「あっ、ぐぅ……まってぇ」
男の顔からは余裕はなくなり、必死に命乞いをしていたけど構わずに、交差させた双剣を首元に添えてから剣を引いて首を切断した。
(もっと自力を付けないとダメだね……)
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