289 / 336
第六章 国造り編
第51話 瞬殺
しおりを挟む
私は目的の部屋へと目指しながら、人の気配を感じたら片っ端から始末していく。今駆け下りてる階段の先にある地下室に獣人の女の子達が囚われている。私はパーネに声をかけておく。
「この階段を降りたら目的の部屋があふるから、パーネはアロナをしっかりと守ってね」
「かしこまりました」
階段を降りきる前に一旦足を止めると、私は〚翼刃〛を周囲に展開させる。
『シュン、シュッシュ!』
「先に行くから、2人は少し遅れて来てね。私は攻撃に専念するから、防御は並列思考に任せるね」
「「はい」」
『OK!』
私が先行して階段を降りると、いきなり土魔法の攻撃が襲ってきた。2人のハンターの1人は魔道士だと判った。
『ジュババババッ!』
大量の尖った石が私を襲ってきたけど、並列思考が土魔法を放って相殺した。
『なかなかの腕前だね〚石弾〛!』
『ガッ、ガッ……』
私は魔法が飛んできた方向へ〚翼刃〛を射出して魔道士を仕留めにかかると、金属音が鳴り響いたので止められたと理解した。もう1人は盾を持った戦士系ってことだと理解した。
(武術と魔法のバランスが取れたコンビが相手か、面白いね)
最初の攻防のあと間が空いたので私が前進すると、槍と盾を手にした屈強な男と、杖を前にかざした華奢な体つきの女が見えてきた。2人は私の姿を見て驚きながらも男が声をあげる。
「おいおい、相手は女1人なのかよ!」
「油断は禁物よ。私の攻撃を相殺した直後の攻撃は、間違いなくA級以上よ」
「判ってる。あの攻撃は強烈だった。盾を持つ手が少し痺れてるからな」
男が驚きの声をあげた後に、女は男に油断は禁物だと話しかける。2人の会話が終わったので、私が話しかけようと口を開こうとすると、女がそのタイミングで無詠唱の魔法を放ってきた。
私の隙をついて放たれた炎の槍が向かってくると、防御を任されている並列思考が水の盾を発動させて相殺した。これには魔道士の女も驚いたようだ。私は余裕の笑みを浮かべながら声をかけた後に、空間魔法を使って女の頭を〚翼刃〛で貫いた。
「残念だね。っていうか話そうとしたところを狙うなんて、嫌な性格をした女だね」
『ヒュッ!』
「あっ……」
女が声をあげると、頭から血を流しながら崩れ落ちる様を見て、隣にいた男はなにが起こったのか理解できずに発狂する。
「おい、キャシーーー!」
『ヒュッ!』
「がっ……」
発狂した瞬間に女と同じように頭を射抜いて、部屋を守る裏ギルドのハンターを瞬殺すると、遅れてやって来た2人と一緒に施錠された鍵を壊して、地下牢に囚われていた15人の獣人の女の子達を無事に解放する事ができたのだった。
解放を喜んでいると、並列思考から2人のハンターから能力を奪ったと報告を受ける。
『魔力+100と体力+50を奪ったからね』
『ありがとう』
「さぁ、私達のすることは終わったから、アニー達に合流しに行くけど、アロナ達はホールまで連れて行くから、転移魔法陣でファミリアへ戻って子供達を休ませてあげてね」
「かしこまりました」
私達は地下牢を後にして、アニエラ達に合流することにした。
「この階段を降りたら目的の部屋があふるから、パーネはアロナをしっかりと守ってね」
「かしこまりました」
階段を降りきる前に一旦足を止めると、私は〚翼刃〛を周囲に展開させる。
『シュン、シュッシュ!』
「先に行くから、2人は少し遅れて来てね。私は攻撃に専念するから、防御は並列思考に任せるね」
「「はい」」
『OK!』
私が先行して階段を降りると、いきなり土魔法の攻撃が襲ってきた。2人のハンターの1人は魔道士だと判った。
『ジュババババッ!』
大量の尖った石が私を襲ってきたけど、並列思考が土魔法を放って相殺した。
『なかなかの腕前だね〚石弾〛!』
『ガッ、ガッ……』
私は魔法が飛んできた方向へ〚翼刃〛を射出して魔道士を仕留めにかかると、金属音が鳴り響いたので止められたと理解した。もう1人は盾を持った戦士系ってことだと理解した。
(武術と魔法のバランスが取れたコンビが相手か、面白いね)
最初の攻防のあと間が空いたので私が前進すると、槍と盾を手にした屈強な男と、杖を前にかざした華奢な体つきの女が見えてきた。2人は私の姿を見て驚きながらも男が声をあげる。
「おいおい、相手は女1人なのかよ!」
「油断は禁物よ。私の攻撃を相殺した直後の攻撃は、間違いなくA級以上よ」
「判ってる。あの攻撃は強烈だった。盾を持つ手が少し痺れてるからな」
男が驚きの声をあげた後に、女は男に油断は禁物だと話しかける。2人の会話が終わったので、私が話しかけようと口を開こうとすると、女がそのタイミングで無詠唱の魔法を放ってきた。
私の隙をついて放たれた炎の槍が向かってくると、防御を任されている並列思考が水の盾を発動させて相殺した。これには魔道士の女も驚いたようだ。私は余裕の笑みを浮かべながら声をかけた後に、空間魔法を使って女の頭を〚翼刃〛で貫いた。
「残念だね。っていうか話そうとしたところを狙うなんて、嫌な性格をした女だね」
『ヒュッ!』
「あっ……」
女が声をあげると、頭から血を流しながら崩れ落ちる様を見て、隣にいた男はなにが起こったのか理解できずに発狂する。
「おい、キャシーーー!」
『ヒュッ!』
「がっ……」
発狂した瞬間に女と同じように頭を射抜いて、部屋を守る裏ギルドのハンターを瞬殺すると、遅れてやって来た2人と一緒に施錠された鍵を壊して、地下牢に囚われていた15人の獣人の女の子達を無事に解放する事ができたのだった。
解放を喜んでいると、並列思考から2人のハンターから能力を奪ったと報告を受ける。
『魔力+100と体力+50を奪ったからね』
『ありがとう』
「さぁ、私達のすることは終わったから、アニー達に合流しに行くけど、アロナ達はホールまで連れて行くから、転移魔法陣でファミリアへ戻って子供達を休ませてあげてね」
「かしこまりました」
私達は地下牢を後にして、アニエラ達に合流することにした。
11
お気に入りに追加
219
あなたにおすすめの小説
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
天使の住まう都から
星ノ雫
ファンタジー
夜勤帰りの朝、いじめで川に落とされた女子中学生を助けるも代わりに命を落としてしまったおっさんが異世界で第二の人生を歩む物語です。高見沢 慶太は異世界へ転生させてもらえる代わりに、女神様から異世界でもとある少女を一人助けて欲しいと頼まれてしまいます。それを了承し転生した場所は、魔王侵攻を阻む天使が興した国の都でした。慶太はその都で冒険者として生きていく事になるのですが、果たして少女と出会う事ができるのでしょうか。初めての小説です。よろしければ読んでみてください。この作品は小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも掲載しています。
※第12回ネット小説大賞(ネトコン12)の一次選考を通過しました!
Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜
華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる