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第六章 国造り編
第44話 夜会への招待状
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他にアジトがないか尋問をする為に、タッタリア商会を出入りする者を捕えようと思ったけど、建物の周辺を騎士団が警戒している為に、簡単に捕獲する事ができないでいた。この事から他のアジトではなく、タッタリア商会で獣人が囚えられてると予想できた。
私は直ぐにでも強襲をかけようとすると、テレサが騎士団が警戒してる状態で手出しをすると、レアルコンプレト王国を敵に回す事に成りかねないので、しばらく様子を見るべきと言われた。
その意見にはトラパーネとエリカも同意して、騎士団の警戒が解けるまでは、タッタリア商会を強襲するのを諦める事になった。
その間にも獣人の女の子達が酷い目に合うかも知れないけど、アロナも無理に強襲をして、私達に被害が出るのだけは避けたいらしい。
そんな身動きが取れない日が続いてると、アネロが一通の書状を持ってやって来た。その表情から察するに好ましいものではないと判った。
「ハルカ様、タッタリア商会のロベルト様から夜会への招待状が届きました」
「内容は確認したの?」
私が答える前に、トラパーネが招待状の内容を確認したのか質問すると、アネロは首を振ってから返事をする。
「使いの者から夜会の招待状と伝えられたので、書状は開封してません」
「ハルカ様、魅了の事があるので、私が開封して中身の確認を致します」
魅了が発動する仕掛けがあるかも知れないので、トラパーネが書状を開封して確認をすると言ったので、任せる事にする。
「うん、パーネに任せるね」
「かしこまりました」
トラパーネが確認をしたけど、特に仕掛けのようなものはなかった。気になる内容はというと、ロベルトと親交のある上位貴族達が、ファミリア商会のオーダーメイド家具に興味があるようで、タッタリア商会主催の夜会の場で、参加する貴族に紹介したいというものだった。
書かれている内容が本当なら、大きな商談を結ぶ事ができて多大な利益を生むんだろうけど、実際のところは私を呼び寄せて、魅了の効果を発動させる事が目的なんだと思った。
そして私を弄ぶつもりなんだね。
「これは間違いなく罠かと思います」
「私もそう思うよ。潜入した時に次に会う時は私を抱くとか言ってたからね」
『ガタンッ』
突然アニエラが席を立った。その表情は完全に『キレた』ものだった。直ぐに止めないと、タッタリア商会へロベルトを殺しに行くと思った。
「アニーっ!」
私がアニエラに声をかけようとすると、トラパーネが背後に瞬時に移動して、アニエラの両肩を掴んで座らせた。
「アニー、落ち着きなさい。あのクソ野郎がハルカ様を抱く事は無理よ」
「うーっ、それでも殺す!絶対に殺す!」
「当然、あのクソ野郎は殺すわよ。でも、下手に動くと獣人を救出できなくなるの。だから、今は我慢しなさい」
「むぅ~……」
トラパーネの説得により、口を尖らせながらも何とか納得したみたい。後はこの罠だと判りきってる夜会の招待をどうするかだね……
私は直ぐにでも強襲をかけようとすると、テレサが騎士団が警戒してる状態で手出しをすると、レアルコンプレト王国を敵に回す事に成りかねないので、しばらく様子を見るべきと言われた。
その意見にはトラパーネとエリカも同意して、騎士団の警戒が解けるまでは、タッタリア商会を強襲するのを諦める事になった。
その間にも獣人の女の子達が酷い目に合うかも知れないけど、アロナも無理に強襲をして、私達に被害が出るのだけは避けたいらしい。
そんな身動きが取れない日が続いてると、アネロが一通の書状を持ってやって来た。その表情から察するに好ましいものではないと判った。
「ハルカ様、タッタリア商会のロベルト様から夜会への招待状が届きました」
「内容は確認したの?」
私が答える前に、トラパーネが招待状の内容を確認したのか質問すると、アネロは首を振ってから返事をする。
「使いの者から夜会の招待状と伝えられたので、書状は開封してません」
「ハルカ様、魅了の事があるので、私が開封して中身の確認を致します」
魅了が発動する仕掛けがあるかも知れないので、トラパーネが書状を開封して確認をすると言ったので、任せる事にする。
「うん、パーネに任せるね」
「かしこまりました」
トラパーネが確認をしたけど、特に仕掛けのようなものはなかった。気になる内容はというと、ロベルトと親交のある上位貴族達が、ファミリア商会のオーダーメイド家具に興味があるようで、タッタリア商会主催の夜会の場で、参加する貴族に紹介したいというものだった。
書かれている内容が本当なら、大きな商談を結ぶ事ができて多大な利益を生むんだろうけど、実際のところは私を呼び寄せて、魅了の効果を発動させる事が目的なんだと思った。
そして私を弄ぶつもりなんだね。
「これは間違いなく罠かと思います」
「私もそう思うよ。潜入した時に次に会う時は私を抱くとか言ってたからね」
『ガタンッ』
突然アニエラが席を立った。その表情は完全に『キレた』ものだった。直ぐに止めないと、タッタリア商会へロベルトを殺しに行くと思った。
「アニーっ!」
私がアニエラに声をかけようとすると、トラパーネが背後に瞬時に移動して、アニエラの両肩を掴んで座らせた。
「アニー、落ち着きなさい。あのクソ野郎がハルカ様を抱く事は無理よ」
「うーっ、それでも殺す!絶対に殺す!」
「当然、あのクソ野郎は殺すわよ。でも、下手に動くと獣人を救出できなくなるの。だから、今は我慢しなさい」
「むぅ~……」
トラパーネの説得により、口を尖らせながらも何とか納得したみたい。後はこの罠だと判りきってる夜会の招待をどうするかだね……
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