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第六章 国造り編
第40話 見えない相手
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アジト強襲の後は魔力の殆どを使ったので、夜のお勤めはせずに朝まで眠っていた。そのおかげで、目覚めた時には魔力は全回復したので、引き続き【傲慢の王】のアジトへ襲撃をかける。
「ハルカ様、おはようございます」
「パーネ、おはよう。あのまま寝ちゃって迷惑をかけちゃったね。ありがとう」
「いいえ、眷属の私達が不甲斐ないばかりに、ハルカ様に大きな負担をかけて申し訳ありません」
「3人が居てくれるから、魔力を限界まで使えるんだから感謝しかないよ。さぁ、お腹が減ったからご飯にしよう」
「かしこまりました」
食堂に向かうと、アニエラとエリカは既に朝食を食べ始めていて、私の顔色が良い事に安心したようで、アニエラが笑顔で声をかけてきた。
「ハルカ、元気そうだね~、良かった良かった」
「魔力なんて一晩寝れば回復するからね」
私は一晩寝れば元に戻ると伝えると、エリカは時間が空いた事により、昨日よりも厳戒態勢を取ってると忠告をした。
「昨日の事は知れ渡ってるから、相手も何らかの策を取ってるだろうから気をつけないとね」
「そうだね。あの程度の連中だけなら数が増えても問題ないけど、用心はしておかないとね」
話をしながら朝食を終えると、【傲慢の王】のアジトへ向けて出発をする。襲撃メンバーは昨日と同じで、トラパーネには引き続きアロナを守ってもらう。
「さぁ、行こうか!作戦は昨日と同じで、並列思考が見つけた敵を叩くだけね」
「「OK!」」
「かしこまりました」
出発の声をかけてからファミリアを出発して、グローニャのスラム街へ向かう。
スラム街に入ると、アニエラが聞き出した3つのうちの残り2つのアジトで、大きそうなアジトの方を目指して移動すると、並列思考から報告が入る。
『アジトへは突き当りを左に曲がるんだけど、左右どちらからもかなり数の気配を感じる。前後からの挟み撃ちを狙ってると思う』
『OK!私が先頭でパーネとアロナは真ん中に、後方はアニーとエリカで進むよ。前の敵は私が仕留めるから、後ろはアニーとエリカね。矢などの飛び道具が来たら、パーネの反転で対応してね』
『OK!』
『かしこまりました』
私が指示を出した後は、突き当り左に曲がって進み始めると、私は翼刃を展開して気配がする場所へ向けて射出する。
『シュン、シュン……』
『バタッ、バタ、バタンッ……』
一瞬で全ての敵を排除すると、後方からも矢が放たれ降り注いで来たけど、トラパーネの反転によって自分の射った矢に射抜かれ絶命したのだった。
『全ての気配が消えたよ。先へ進もう』
『OK!』
挟み撃ちを狙った敵を瞬殺して、並列思考から他に敵が残って居ないと報告を受けたので、アジトへ向かって進む事にした。
私が先頭のまま路地を歩いてると、気配のない場所からいきなり斬撃が飛んできた。
『ズバァーン』
「えっ!」
私は突然の斬撃に驚いたけど、咄嗟に土の盾を出して斬撃を受け止めた。並列思考の〘万能感知〙に反応はない、気配がないにも関わらず斬撃が飛んできた事を考えると、トラパーネに匹敵する罠の使い勝手が居るのかと思ったら、斬撃が飛んできた方向から気配を感じると同時に、再び斬撃が飛んできた。
『ズバァーン』
先程と同じように土の盾を出して斬撃を受け止めると。大剣を持った男が姿を現した。
「ハルカ様、おはようございます」
「パーネ、おはよう。あのまま寝ちゃって迷惑をかけちゃったね。ありがとう」
「いいえ、眷属の私達が不甲斐ないばかりに、ハルカ様に大きな負担をかけて申し訳ありません」
「3人が居てくれるから、魔力を限界まで使えるんだから感謝しかないよ。さぁ、お腹が減ったからご飯にしよう」
「かしこまりました」
食堂に向かうと、アニエラとエリカは既に朝食を食べ始めていて、私の顔色が良い事に安心したようで、アニエラが笑顔で声をかけてきた。
「ハルカ、元気そうだね~、良かった良かった」
「魔力なんて一晩寝れば回復するからね」
私は一晩寝れば元に戻ると伝えると、エリカは時間が空いた事により、昨日よりも厳戒態勢を取ってると忠告をした。
「昨日の事は知れ渡ってるから、相手も何らかの策を取ってるだろうから気をつけないとね」
「そうだね。あの程度の連中だけなら数が増えても問題ないけど、用心はしておかないとね」
話をしながら朝食を終えると、【傲慢の王】のアジトへ向けて出発をする。襲撃メンバーは昨日と同じで、トラパーネには引き続きアロナを守ってもらう。
「さぁ、行こうか!作戦は昨日と同じで、並列思考が見つけた敵を叩くだけね」
「「OK!」」
「かしこまりました」
出発の声をかけてからファミリアを出発して、グローニャのスラム街へ向かう。
スラム街に入ると、アニエラが聞き出した3つのうちの残り2つのアジトで、大きそうなアジトの方を目指して移動すると、並列思考から報告が入る。
『アジトへは突き当りを左に曲がるんだけど、左右どちらからもかなり数の気配を感じる。前後からの挟み撃ちを狙ってると思う』
『OK!私が先頭でパーネとアロナは真ん中に、後方はアニーとエリカで進むよ。前の敵は私が仕留めるから、後ろはアニーとエリカね。矢などの飛び道具が来たら、パーネの反転で対応してね』
『OK!』
『かしこまりました』
私が指示を出した後は、突き当り左に曲がって進み始めると、私は翼刃を展開して気配がする場所へ向けて射出する。
『シュン、シュン……』
『バタッ、バタ、バタンッ……』
一瞬で全ての敵を排除すると、後方からも矢が放たれ降り注いで来たけど、トラパーネの反転によって自分の射った矢に射抜かれ絶命したのだった。
『全ての気配が消えたよ。先へ進もう』
『OK!』
挟み撃ちを狙った敵を瞬殺して、並列思考から他に敵が残って居ないと報告を受けたので、アジトへ向かって進む事にした。
私が先頭のまま路地を歩いてると、気配のない場所からいきなり斬撃が飛んできた。
『ズバァーン』
「えっ!」
私は突然の斬撃に驚いたけど、咄嗟に土の盾を出して斬撃を受け止めた。並列思考の〘万能感知〙に反応はない、気配がないにも関わらず斬撃が飛んできた事を考えると、トラパーネに匹敵する罠の使い勝手が居るのかと思ったら、斬撃が飛んできた方向から気配を感じると同時に、再び斬撃が飛んできた。
『ズバァーン』
先程と同じように土の盾を出して斬撃を受け止めると。大剣を持った男が姿を現した。
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