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第六章 国造り編
第35話 外堀を埋めていく
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ロベルトとストーナー公爵の会話を盗み聞きをして、ロベルトが【傲慢の王】のトップだと判った。私はファミリアへ戻って報告をする事にしたので、眷属へ〚以心伝心〛で連絡をする。
『みんな、これからタッタリア商会から戻るけど、もの凄い収穫があったから、夕食の後に報告するからよろしくね』
『『OK!』』
『かしこまりました』
そして夕食を取った後に、タッタリア商会へ潜入して得た情報を報告して、今後の方針を決める事にした。先ずは、私がタッタリア商会から持ち帰った情報を伝える。
「今回、タッタリア商会へ潜入して判ったのは、ロベルト.タッタリアが【傲慢の王】のトップだと判ったの。タッタリア商会の商会長という表の顔と、【傲慢の王】のトップという裏の顔の、2つの顔を使い分けてたんだよ」
「商会長として貴族と深い繋がりがあるからこそ、違法な獣人ビジネスをしても摘発される事がなかったのですね」
私の言葉の後に、アネロが【傲慢の王】が摘発される事なく巨大な組織になった理由が、貴族との繋がりだったと言った。
「チッ、犯罪を犯しても貴族の力で表沙汰に成らないんだから、何でもやりたい放題にできる訳だ。胸クソ悪いね」
エリカが今にもキレそうな顔をしながら声を荒げる。トーレス町のフェルナンド伯爵のように、住民に寄り添うのが貴族の務めなのに、私利私欲で権力を行使するのは腹立たしい。
私は【傲慢の王】を攻撃すると決めているので、どのように攻め立てて潰すのか、私の考えをみんなに説明をする。
「タッタリア商会の建物内にも、何人かの獣人が囚えられてたけど、多数の獣人はスラム街のアジトに分けて囚えてるみたいだね。私としてはスラム街のアジトから順番に潰して行きたいと思ってるの。まぁ、最後には本丸のタッタリア商会も潰しちゃうけどね」
「外堀を埋めていくのは攻城戦の基本戦術ですね。流石はハルカ様です!」
トラパーネが攻城戦の基本戦術だとか言ったけど、そんな戦術は全く知らなかった。
「ははっ、そんな戦術は知らなかったよ。ただ、スラム街のアジトを潰していけば、最終的に全ての商品(獣人)はタッタリア商会へ集まるはずだと思っただけだよ」
「ハルカ様は戦の神ですか?思いつきでそこまでの考えに及ぶなんて素晴らしい!」
トラパーネが私を褒めちぎる。流石に度が過ぎてると思ったけど、そこは軽く流して【傲慢の王】を攻める事について改めて伝えておく。
「パーネは褒めすぎだよ?まぁ、前にも話してるけど、攻めるのは主戦力の4人だけだからね。転移魔法で誰にも気づかれずに終わらすよ」
「かしこまりました」
「「OK!」」
「戦いには参加しないけど、アロナは獣人を解放する時に居た方が都合が良いから着いてきてね」
「判りました」
「じゃあ、そういう事だから話し合いは終わりね。お疲れ様~!」
話し合いも無事に終わったので、アジトの情報を掴みしだい潰して行く事にしたのだった。
『みんな、これからタッタリア商会から戻るけど、もの凄い収穫があったから、夕食の後に報告するからよろしくね』
『『OK!』』
『かしこまりました』
そして夕食を取った後に、タッタリア商会へ潜入して得た情報を報告して、今後の方針を決める事にした。先ずは、私がタッタリア商会から持ち帰った情報を伝える。
「今回、タッタリア商会へ潜入して判ったのは、ロベルト.タッタリアが【傲慢の王】のトップだと判ったの。タッタリア商会の商会長という表の顔と、【傲慢の王】のトップという裏の顔の、2つの顔を使い分けてたんだよ」
「商会長として貴族と深い繋がりがあるからこそ、違法な獣人ビジネスをしても摘発される事がなかったのですね」
私の言葉の後に、アネロが【傲慢の王】が摘発される事なく巨大な組織になった理由が、貴族との繋がりだったと言った。
「チッ、犯罪を犯しても貴族の力で表沙汰に成らないんだから、何でもやりたい放題にできる訳だ。胸クソ悪いね」
エリカが今にもキレそうな顔をしながら声を荒げる。トーレス町のフェルナンド伯爵のように、住民に寄り添うのが貴族の務めなのに、私利私欲で権力を行使するのは腹立たしい。
私は【傲慢の王】を攻撃すると決めているので、どのように攻め立てて潰すのか、私の考えをみんなに説明をする。
「タッタリア商会の建物内にも、何人かの獣人が囚えられてたけど、多数の獣人はスラム街のアジトに分けて囚えてるみたいだね。私としてはスラム街のアジトから順番に潰して行きたいと思ってるの。まぁ、最後には本丸のタッタリア商会も潰しちゃうけどね」
「外堀を埋めていくのは攻城戦の基本戦術ですね。流石はハルカ様です!」
トラパーネが攻城戦の基本戦術だとか言ったけど、そんな戦術は全く知らなかった。
「ははっ、そんな戦術は知らなかったよ。ただ、スラム街のアジトを潰していけば、最終的に全ての商品(獣人)はタッタリア商会へ集まるはずだと思っただけだよ」
「ハルカ様は戦の神ですか?思いつきでそこまでの考えに及ぶなんて素晴らしい!」
トラパーネが私を褒めちぎる。流石に度が過ぎてると思ったけど、そこは軽く流して【傲慢の王】を攻める事について改めて伝えておく。
「パーネは褒めすぎだよ?まぁ、前にも話してるけど、攻めるのは主戦力の4人だけだからね。転移魔法で誰にも気づかれずに終わらすよ」
「かしこまりました」
「「OK!」」
「戦いには参加しないけど、アロナは獣人を解放する時に居た方が都合が良いから着いてきてね」
「判りました」
「じゃあ、そういう事だから話し合いは終わりね。お疲れ様~!」
話し合いも無事に終わったので、アジトの情報を掴みしだい潰して行く事にしたのだった。
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