250 / 336
第六章 国造り編
第13話 蜥蜴人
しおりを挟む
5階層に隠し部屋と転移魔法陣を設置した後は、再びダンジョン攻略を再開する。
5階層を移動し始めると、魔物の気配を感じたけど蜥蜴の物ではないので、この階層から現れる新たな魔物だと期待が膨らんだ。
「魔物の気配!蜥蜴が5体と不明の魔物が1体の合計6体だよ。不明の魔物が後方で蜥蜴が前方に居るから、陣形をとってるかも知れないから一応注意してね」
「「OK!」」
私達から魔物へは近付かずに、魔物達がやって来るのを待ち構えると、足音が聞こえてきたので攻撃態勢を整えると、アニエラが先制の魔法攻撃を放った。
「私が撃ち込むよ!〚石弾〛」
『シュバッ、シュバッ……』
「キシャァーーー!」
目視で確認が出来ない状態で撃ち込んだけど、何発か当たったようで蜥蜴の叫び声が聞こえた直後に、3体がそのまま突撃してくるのが見えると、エリカが鞭を振って蜥蜴へ攻撃をして動きを止める。
「おらぁ~!」
水平に振られた鞭が前足に当たると、頭から地面に突っ込んで転んだところへ、私とトラパーネが仕留めに行こうと前へ出た瞬間、後方から魔力を感じだので注視すると、火の玉が私達に向かって飛んできた。私は咄嗟に水魔法で水壁を張って相殺する。
「驚いたね。あの魔物は戦局を見て、私達に隙ができると予測してたみたいだね」
「単独だったら躱せませんでした。ありがとうございました」
頭を使う魔物なんて珍しいから、直接戦ってみたくなったので、トラパーネに雑魚を任せる事にした。
「面白そうな相手だね。あれは私が相手をするから雑魚は任せても良い?」
「かしこまりました。お気をつけください」
私は空間魔法で蜥蜴達を越えた場所へ転移すると、私の方へ振り返ろうとした瞬間、ほんの一瞬の隙を見逃さなかったトラパーネが、大剣を目一杯の力で振り払う。
「剣技〚破斬一式〛!」
『ズバァアアアアン!』
トラパーネが大剣を振ると同時に、凄まじい衝撃波が3体の蜥蜴の首を刎ねると、地面に首が落ちると魔石を残して消滅した。
蜥蜴はトラパーネに任せたので、私は後ろを振り返らずに、奥に居る未知の魔物へと接近しようとすると、再び火の玉が飛んできたので相殺せずに、空間魔法で反転させた。
「そのまま返してあげる〚反転〛!」
反転した火の玉が、未知の魔物へと飛んでいくと炎に照らされて姿が露わになった。
見た目は完全に人型だけど、顔は蜥蜴を彷彿させる爬虫類顔で、腹部以外は鱗に覆われている。そして背部には大きな尻尾が生えていた。
(見た目そのままだけど蜥蜴人って奴なのかな?)
5階層を移動し始めると、魔物の気配を感じたけど蜥蜴の物ではないので、この階層から現れる新たな魔物だと期待が膨らんだ。
「魔物の気配!蜥蜴が5体と不明の魔物が1体の合計6体だよ。不明の魔物が後方で蜥蜴が前方に居るから、陣形をとってるかも知れないから一応注意してね」
「「OK!」」
私達から魔物へは近付かずに、魔物達がやって来るのを待ち構えると、足音が聞こえてきたので攻撃態勢を整えると、アニエラが先制の魔法攻撃を放った。
「私が撃ち込むよ!〚石弾〛」
『シュバッ、シュバッ……』
「キシャァーーー!」
目視で確認が出来ない状態で撃ち込んだけど、何発か当たったようで蜥蜴の叫び声が聞こえた直後に、3体がそのまま突撃してくるのが見えると、エリカが鞭を振って蜥蜴へ攻撃をして動きを止める。
「おらぁ~!」
水平に振られた鞭が前足に当たると、頭から地面に突っ込んで転んだところへ、私とトラパーネが仕留めに行こうと前へ出た瞬間、後方から魔力を感じだので注視すると、火の玉が私達に向かって飛んできた。私は咄嗟に水魔法で水壁を張って相殺する。
「驚いたね。あの魔物は戦局を見て、私達に隙ができると予測してたみたいだね」
「単独だったら躱せませんでした。ありがとうございました」
頭を使う魔物なんて珍しいから、直接戦ってみたくなったので、トラパーネに雑魚を任せる事にした。
「面白そうな相手だね。あれは私が相手をするから雑魚は任せても良い?」
「かしこまりました。お気をつけください」
私は空間魔法で蜥蜴達を越えた場所へ転移すると、私の方へ振り返ろうとした瞬間、ほんの一瞬の隙を見逃さなかったトラパーネが、大剣を目一杯の力で振り払う。
「剣技〚破斬一式〛!」
『ズバァアアアアン!』
トラパーネが大剣を振ると同時に、凄まじい衝撃波が3体の蜥蜴の首を刎ねると、地面に首が落ちると魔石を残して消滅した。
蜥蜴はトラパーネに任せたので、私は後ろを振り返らずに、奥に居る未知の魔物へと接近しようとすると、再び火の玉が飛んできたので相殺せずに、空間魔法で反転させた。
「そのまま返してあげる〚反転〛!」
反転した火の玉が、未知の魔物へと飛んでいくと炎に照らされて姿が露わになった。
見た目は完全に人型だけど、顔は蜥蜴を彷彿させる爬虫類顔で、腹部以外は鱗に覆われている。そして背部には大きな尻尾が生えていた。
(見た目そのままだけど蜥蜴人って奴なのかな?)
0
お気に入りに追加
219
あなたにおすすめの小説
俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html
異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開
Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜
華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日
この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。
札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。
渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。
この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。
一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。
そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。
この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。
この作品はフィクションです。
実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる