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第六章 国造り編

第8話 超高難易度ダンジョン 竜門

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 ファミリア商会が無事に開店したので、私はグローニャを選んだもう1つの理由である、ダンジョンへ行こうと思ったので、アニエラ、エリカ、トラパーネの3人に声をかける。

「ねぇ、ファミリア商会も開店した事だしさ、そろそろダンジョンへ行こうよ!」
「そうだね。あたいも思い切り身体を動かしたいと思っていたところだよ」
「私は今すぐにでも行けるよ!」

 エリカはヤル気満々の様子だ。アニエラに至っては、目を輝かせてすぐに出発する気だった。

「ハルカ様、グローニャのダンジョンはどのような所なのですか?」
「うん、全然知らないよ?適当で良くない?パーネと戦った時も何も知らずに行ったからね!」
「あっ、そうでしたね……ハルカ様なら全く問題なさそうですね……」

 エルピス山脈のダンジョンでの事を思い出したようで、少し遠い目をしながら頷いていると、エリカがグローニャにあるダンジョンについて説明をしてくれた。

「あたいも詳しくはないんだけど、グローニャにあるダンジョンは竜門Dragon Gateと呼ばれていて、前にも言ったけどドレイクが生息してる超高難易度のダンジョンで、腕に自信がある冒険者が集うらしいよ」

 エリカの説明を聞いて、私のテンションは爆上がりしたけど、私達はインビエルノ王国から国境を越えてやって来た事を思い出した。異国へ来てダンジョンへ入るには、その国の冒険者協会で新たに冒険者登録をする必要がある?と思ったので、その辺りをエリカに聞いてみた。

「ねぇエリカ、レアルコンプレト王国のダンジョンへ入る場合ってさ、この国の冒険者協会で新たに冒険者登録をする必要とかあるの?」
「無いよ。冒険者協会は全世界共通の組織だからね。普通にギルドカードを見せればダンジョンへ入る事ができるから大丈夫だよ」
「そっか、なら大丈夫だね。じゃあ、ダンジョンへ行っちゃおうか」
「「OK!」」

 今回はファミリアでも戦闘に特化した4人で、ダンジョンへ向かう事にして、ファミリア商会の従業員用の通用口から出て移動をする。今回は初めてダンジョンに入るから、普通に手続きをしてから入場するけど、毎回手続きをするのが面倒たと思った。

「ねぇ、竜門Dragon Gateへ入ったらさ、目立たない所に隠し部屋を作って、転移魔法陣を設置しようと思うんだけど良いよね?」
「まぁ、普通に考えれば駄目だけどね。入場手続きが面倒だしドロップした物は、ファミリア商会で売るなら良いんじゃないのかい?」

 流石はエリカ、私と同じ考えだったみたいなので、竜門Dragon Gateへ入場して適当な場所を見つけたら、隠し部屋を作って転移魔法陣を設置する事にしたの。



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