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第五章 ファミリア編
第75話 移設地の決定
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私とトラパーネは、ファミリア商会を立ち上げる為に必要不可欠な、人材を紹介する商会してくれる【リクルト商買い物へ】を訪れていた。
「ようこそリクルト商会へ!どのうような人材をお求めでしょうか?」
「近いうちに商会を立ち上げる予定があって、販売員を探しに来ました。接客が出来る者と在庫管理が出来る者を紹介して頂きたい。出来れば従属契約が可能な女性でお願いしたいです」
「従属契約ですね。担当を呼んで参りますので、席に着いて少々お待ちください」
「ありがとう」
暫くすると、水色の髪色に同じ瞳をした小柄な女性が現れて、彼女が担当者なんだと思った。
「お待たせしました。従属契約課で主任をしているアネロと申します。商会立ち上げで従業員をお探しで、特殊な契約が希望だと聞きました。ただ、誓約事項の多い従属契約となりますと、高額な給金が必要になりますがどの程度の額をお考えですか?」
情報漏洩を防ぐ為の従属契約ともなると、かなり高額な給金が必要になる。私が冒険者ギルドから支給されていたのが金貨2枚だったので、それよりも多い給金を提示する事にした。
「高価なアンティーク調の商品を取り扱うので、給金は最低金貨5枚で働き具合によっては金貨10枚までを予定してます」
「そ、そんなに?その給料なら従属でも必ず見つかると思います。接客と在庫管理の2名でよろしいでしょうか?」
「適任者が居るならそれぞれ2名の合計4名まで雇いたいと思います」
「判りました。3日後に紹介出来るようにしますので、ご来店をお願いできますか?」
「判りました。では3日後に、では失礼します」
私達が席を立つとアネロは深く頭を下げてから見送ってくれた。
『ルカ、パーネ、ファミリア移設の良い場所を見つけたから、戻ったら眷属みんなを案内するから楽しみにしててね~』
『『判りました』』
リクルト商会を出たタイミングでの〚以心伝心〛だったので、私はトラパーネと顔を合わせてから『ウン』と頷き合ってから、ファミリアへと戻る事にした。
§眷属が集まったファミリア§
ルカとトラパーネがファミリアへ戻ってきたので、眷属全員にエルピス山脈の向こう側で見つけた場所について説明をする。
「私とアニーが過ごしてた沈黙の森って所で、豊富な水源と広大な土地を見つけたんだよ。私とアニーは移設に良いと判断したけど、みんなにも見て欲しいから案内するね」
「おぅ!」
「「はい」」
「かしこまりました」
「じゃあ、転移するから捕まってね~」
私は5人の眷属を連れて目的地へと転移した。
「ここなんだよ。十分な水量でしょ!」
「あぁ、だけど開けた土地は狭くないかい?周りは深い森林じゃないか」
私が案内すると、エリカから土地の狭さと深い森林だと突っ込まれた。その辺りの説明をする事を忘れていた……
「あっ、森林は問題ないよ!樹木は全て〘無限収納〙へ収めれば、そこと同じ開けた土地になるからね。しかも大量の材木が手に入るから建物を建てる時の材料にもなるんだよ」
そう言ってからVサインをすると、みんな納得の表情になって『ウンウン』と頷いていた。
「それは土地と材料が手に入るので一石二鳥ですね。私はこの場所こそ、ファミリアの移設場所に相応しいと思います」
「あたいも賛成だよ!必要な土地だけ開発すれば、周りは樹木に囲まれてるんだからね」
「「賛成します」」
トラパーネの言葉の後にエリカが賛成すると、パインとルカも賛成した事で、正式にファミリアの移設場所として決定したのだった。
「ようこそリクルト商会へ!どのうような人材をお求めでしょうか?」
「近いうちに商会を立ち上げる予定があって、販売員を探しに来ました。接客が出来る者と在庫管理が出来る者を紹介して頂きたい。出来れば従属契約が可能な女性でお願いしたいです」
「従属契約ですね。担当を呼んで参りますので、席に着いて少々お待ちください」
「ありがとう」
暫くすると、水色の髪色に同じ瞳をした小柄な女性が現れて、彼女が担当者なんだと思った。
「お待たせしました。従属契約課で主任をしているアネロと申します。商会立ち上げで従業員をお探しで、特殊な契約が希望だと聞きました。ただ、誓約事項の多い従属契約となりますと、高額な給金が必要になりますがどの程度の額をお考えですか?」
情報漏洩を防ぐ為の従属契約ともなると、かなり高額な給金が必要になる。私が冒険者ギルドから支給されていたのが金貨2枚だったので、それよりも多い給金を提示する事にした。
「高価なアンティーク調の商品を取り扱うので、給金は最低金貨5枚で働き具合によっては金貨10枚までを予定してます」
「そ、そんなに?その給料なら従属でも必ず見つかると思います。接客と在庫管理の2名でよろしいでしょうか?」
「適任者が居るならそれぞれ2名の合計4名まで雇いたいと思います」
「判りました。3日後に紹介出来るようにしますので、ご来店をお願いできますか?」
「判りました。では3日後に、では失礼します」
私達が席を立つとアネロは深く頭を下げてから見送ってくれた。
『ルカ、パーネ、ファミリア移設の良い場所を見つけたから、戻ったら眷属みんなを案内するから楽しみにしててね~』
『『判りました』』
リクルト商会を出たタイミングでの〚以心伝心〛だったので、私はトラパーネと顔を合わせてから『ウン』と頷き合ってから、ファミリアへと戻る事にした。
§眷属が集まったファミリア§
ルカとトラパーネがファミリアへ戻ってきたので、眷属全員にエルピス山脈の向こう側で見つけた場所について説明をする。
「私とアニーが過ごしてた沈黙の森って所で、豊富な水源と広大な土地を見つけたんだよ。私とアニーは移設に良いと判断したけど、みんなにも見て欲しいから案内するね」
「おぅ!」
「「はい」」
「かしこまりました」
「じゃあ、転移するから捕まってね~」
私は5人の眷属を連れて目的地へと転移した。
「ここなんだよ。十分な水量でしょ!」
「あぁ、だけど開けた土地は狭くないかい?周りは深い森林じゃないか」
私が案内すると、エリカから土地の狭さと深い森林だと突っ込まれた。その辺りの説明をする事を忘れていた……
「あっ、森林は問題ないよ!樹木は全て〘無限収納〙へ収めれば、そこと同じ開けた土地になるからね。しかも大量の材木が手に入るから建物を建てる時の材料にもなるんだよ」
そう言ってからVサインをすると、みんな納得の表情になって『ウンウン』と頷いていた。
「それは土地と材料が手に入るので一石二鳥ですね。私はこの場所こそ、ファミリアの移設場所に相応しいと思います」
「あたいも賛成だよ!必要な土地だけ開発すれば、周りは樹木に囲まれてるんだからね」
「「賛成します」」
トラパーネの言葉の後にエリカが賛成すると、パインとルカも賛成した事で、正式にファミリアの移設場所として決定したのだった。
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