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第五章 ファミリア編

第2話 10層を目指して

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 朝になるとファミリアの住民は、本館の食堂に集まって全員で朝食を取るの。そこで1日の予定等を話し合ってしっかりとコミュニケーションを取ってるの。
 今日も食堂に全員が集まったので、私の挨拶で朝食を取り始める。

「おはよう♪今日もよろしくね」
「「おはようございます」」

「今日の予定だけど、アニーとエリカを連れてエルピスダンジョンへ3日ほど行ってくるね。パイン留守中を頼むね」
「はい、任せてね。私は工房でメドサン用のダガーナイフを作成をします」
「黒照石はまだ余裕あるの?」
「ダンジョンから戻ったらでいいから、岩場で取って来て欲しいかな?」
「OK!ルカはどんな感じ?」
「菜園は水撒きのみなので、4人の勉強の手伝いをします」
「OK!4人は何かある?」
「あ、はい、この時期の果樹園は作業が無いので、斧術を鍛えたいので一緒にダンジョンへ行きたいです」

 ヴェルジュがダンジョンへ行きたいと言ったんだけど、今回は本気モードのダンジョンアタックなので、ヴェルジュの力量では厳しいので断る事にしたの。

「今回は未踏の階層に進むから連れて行けないけど、戻ってきたら岩場へ黒照石を取りに行くからさ、その時は連れて行くから我慢してくるかな?」
「はい!ハルカ様ありがとう♪」
「3人は何もないのか?」
『『コクリ』』
「じゃあ、報告は終了♪」

 3人とも『コクリ』と頷いたので報告は終了。そこからはオフモードなので、『ワイワイ』と会話を楽しみながら食事を取ったの。

 朝食が終わると私はダンジョンへ向かうので、部屋へ戻って着替えをするんだけど、女の子3人は一緒に部屋へやってきて着替えを手伝ってくれる。戦闘用装備の装着方法も知っておいた方が良いからね。

 装備を整えて終わるとダンジョンへ向かうので、出発する時はみんなが見送ってくれる。

「じゃあ、行ってくね!」
「「ハルカ様行ってらっしゃい」」
「うん、行ってくるね♪」

『ルカ、何かあれば連絡してね』
『はい、何もないと思うけど』

 パインは作業に集中してそうなので、ルカに〚以心伝心〛で伝えておいた。この世界に転移出来るスキルがあるなら是非とも欲しいね。

 3人は私にハグをしてから頬にキスをしてくれた。私は3人の頭を撫でてから『スゥー』と体を浮かせて、エルピスダンジョンへ向かって飛行で移動をしたの。

 今回の目標は10層目への到達なので、煌晶石があるエリアであって欲しいと願ってるの。これが手に入れて【イディアル輝石】が抽出出来れば、更に良い武器が作れるからね♪
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