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第四章 スライムヴァンピール編

第48話 地味だけど大変な素材集め

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 岩場へ向かう為に、人気がなくなるまで歩いて移動する。今日に限って同じ方向へ進む人が多くて飛行移動が出来ない……

「今日は人が多いよね、何が人が流れるような事があったのかな?」
「ひょっとしたら、あたい達が岩蜥蜴ロックリザードを討伐出来たからさ、自分達も討伐出来ると思い込んでる輩かも知れないね。見た感じカスばかりだから殆ど未達成になるね」

 私達が岩蜥蜴ロックリザードを討伐したから、他のハンター達も稼げると思って岩場を目指してるのね。このままだと移動に時間が掛かり過ぎるから、並列思考セレブロに声を掛ける。

並列思考セレブロ、遠回りしても良いから人気を避けれる移動ルートを教えて』
『OK!アニーにエリカ、これは僕の活躍ポイントだよ!』
『『OK』』
『ちょっと、またそんな事してるの?』

 また、私の知らない所で密約をしていたようで、3人に突っ込むと『ニヤッ』と私の方を見て悪そうな笑みを見せた。

『これからは野営討伐をする時は、活躍ポイント制になるからね♪』
『ヤバイね、思い出したら濡れてきたよ。今回もあたいがハルカを抱くからね(笑)』

 本当に毎回のように思うんだけど、何故?私だけが責められるんだろう?機会があったらこっちから責めてみるのも良いかも知れないね!

『OK、ルートを見つけたから指示するね』
『『了解~』』

 話が終ると、並列思考セレブロが最適な移動ルートを教えてくれたので、私達は人の流れから外れてから飛行移動で岩場を目指した。

『シューン』
「飛行は風を感じれて気持ち良いね~♪」
「あぁ、慣れてくると良いもんだね」

 エリカも飛行に慣れてきて快適な移動を楽しんでみたい。この調子なら最初の遅れを取り戻せそうな感じだった。

「ハルカのパンツは赤色パンツ~♪」
「コラッ、覗かないし、色を言わないの!」
「どうせあたいが脱がすんだからさ、穿かなくてもいいんだよ?(笑)」
「もぅ、馬鹿な事は言わないで!2人とも私と並んで飛んでよ!」

 今回の討伐から戻ったら、急いで討伐用の服を買いに行こうと思ったの。
 その後も飛行移動をしてると、並列思考セレブロから岩場の手前に着いたと教えてくれたので、そこからは地上に降りて岩場を目指したの。歩いて移動してると少しずつ『ゴツゴツ』した岩が目立ってきたので、私は岩に触れて〘無限収納〙に収めてから並列思考セレブロに岩を〘解析分解〙してもらう。

『今の岩から【黒照石】が50gだね。残った岩は塊のままで戻すの?』
『うん、戻すけど50gしかないのか……これは片っ端から収納するしかないね(汗)』

 高性能な武器作りには必要な素材になるかも知れない、地味な作業なんだけどここは頑張る時だと理解してる。少し岩蜥蜴ロックリザードの討伐数が減るけど【黒照石】を集める事を優先したの。
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