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第四章 スライムヴァンピール編

第38話 ヤリテールからの相談

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 私はヤリテールを連れて家に戻って、増築した地下室を見せたの。

「おぉ~!これがハルカ様の魔法で増築されたのですか!我々が地下室を作ると結構な時間とお金を使います。これはどのくらいで作られたのですか?」

 少し興奮気味にヤリテールが質問がしてくると、アニエラが自慢気に答えた。

「10分も掛からなかったね」
「えっ……そんなに簡単な事なんですか?」
「私は土魔法が1番得意だからね。頭でイメージさえ出来れば直ぐに作れるね」
「そうですか……凄いな(汗)」
「もう地下室の確認はいいのかな?」
「はい、借家の買い取りとローンの契約の手続を始めましょうか」

 その後は、借家の買い取りとローンの契約書類を交わした事で、借家から持ち家へとなったので、これからは増築が好き放題に出来る♪
 少し笑みを浮かべてる私にヤリテールが話し掛けてくる。

「ハルカ様は、この家の増築を進められるのですか?」
「そのつもりですよ。専属鍛冶士を迎える事になったので、作業場も作る予定ですからね。」
「あの、私は建築が専門なので増築のお役に立てると思うのですがどうでしょうか?」
「作業場の設計をしてくれるって事ですか?」
「はい、いずれはイーゴス商会から独立するつもりなので、0から設計をして建物を作りたいのと、ハルカ様とご縁を築きたいのです」

 イーゴス商会から独立しても、私との縁を残して取引を続けたいのかな?なんて思ってるとエリカがヤリテールへ声を掛けた。

「良いじゃないか!あんたは出来る男だ。建築以外にも商会では色々と経験してるんだろ?」
「勿論です。一通りは出来ます」
「大きな商会より融通の効くあんたの方が、あたい達も付き合い易いってもんだね」

 そう言った後、エリカは私の方を向いて軽く頷いた。有能な人材を集める候補って事だと理解したので、ヤリテールに鍛冶場の設計を頼む事にした。

「エリカの言う通りだね。ヤリテールさん、鍛冶場の設計を頼みますね!細かな事は専属鍛冶士のパインと話を進めてくださいね」
「はい、ありがとうございます!パイン様もよろしくお願いします!」
「あっ、はい。よろしくお願いします」

 まだ正式な仲間になった訳ではないけど、ヤリテールが私達のサポートをしてくれる事になったの。トーレス町へ来てから人との繋がり増えてきて、だんだん賑やかになってきたね♪
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