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第四章 スライムヴァンピール編

第13話 借家を探す

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 一定期間を過ごすなら、宿よりも借家の方が安く済むのと、並列思考セレブロやアニエラと隣を気にせずに楽しめる事が決め手になり借家を探す事にしたの。

 先ずは、お金が無いとどうにもならないので、冒険者協会で常設依頼達成の手続きをして報酬を貰う。私は協会の建物へと入って受付係さんの居るカウンターへ向かい列に並んでる順を待ったの。

 少女2人のハンターは珍しいのか、周りの視線を結構感じた。気にしても仕方がないので知らない振りをしてると順番が回ってきたので、受付係さんに依頼の完了報告と、討伐証明部位となる魔石を提出する。

「ハンターのハルカです。常設依頼にあったゴブリン討伐をしてきました。これが討伐証明部位の魔石なので確認をお願いします」

 そう言って、ゴブリンの魔石20個をカウンターの上に提出した。

「はい、確認しますね。えっ……お嬢様さん達でこの数のゴブリンを討伐したの?凄いわね!」
「私達は魔法使いなので群れに遭遇して一気に倒せたんです(汗)」

 ヤバイ……多く出し過ぎたか?借家の事があったのである程度のお金が欲しかったんだよね。

「あぁ……魔法使いのパーティーなんですね。珍しい魔法使いがペアなんて、これからの活躍に期待してますね」
「あっ、はい、頑張ります♪」
「では、鑑定部で確認するので少々お待ち下さいね」

 職種を魔法使いにしておいて良かった(汗)この世界では魔法使いが少ないのかな?ファンタジーな世界だから魔法使いなんてたくさん居ると思ったんだけどね。

 少し待ってると受付係さんが戻って来て、その手には何枚か書類と小箱を持っていた。

「お待たせしました。全てゴブリンの魔石で間違いありませんでしたので、こちらに報酬の金貨5枚が入ってるので確認してくださいね。それとこれが討伐明細になります。ハンター証をお持ちなら提出してもらえると、今回の討伐ポイントを付与しますよ」

 私達はハンター証を提出してポイントを付与してもらう。待ってる間に金貨をポケットへ入れる振りをして〚無限収納〛へ収めておく。

 受付係さんがハンター証を持ってきたので、受け取るついでに借家を借りたい事を伝えて情報を教えて貰う事にしたの。

「ハルカさん、アニエラさん、ハンター証をお返しします」
「あの、私達は暫くこの町で活動するので借家を借りたいのですが、良いお店を紹介して貰えませんか?」
「それなら、冒険者協会でも紹介出来ますよ。ご要望があれば見合った物件を探しますよ」

 幸運な事に冒険者協会が借家の斡旋までしてくれるらしい。これなら町中を探す必要が無くなったので探してもらう事にしたの。

「キッチンとお風呂があって部屋が2つあれば十分です。予算は月に金貨5枚までかな?」
「金貨5枚でしたらもっと大きな物件もありますがどうしますか?」
「あくまで予算なので安くても構いませんよ」
「畏まりました。直ぐに見合う物件を紹介しますので少々お待ちください。」

 受付係さんが奥の部屋へ入って行ったので、暫く待つ事になったの。

 良い借家が見つかると良いなぁ~
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