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第三章 スライムウィザード編

第3話 ハルカvsオーガ

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 新拠点で思う存分に並列思考セレブロの魔力操作を堪能した翌日。

 私達はエルピス山脈低層を探索し始めるの。暫くして〚音感知サウンドサーチ〛が反応するので音の発生元へ向かうと、魔物同士の戦闘シーンに出くわしたの。オークとオーガの戦うと言うか、オーガが食材オークを狩っているね。

『ハルカ、戦闘が終わったらオーガに奇襲を掛けるよ!強奪したいから足を切り飛ばそう。』
『OK♪』

 私は戦闘が終わるのを待って、オーガが食材オークに止めをさした瞬間、足を狙って〚風刃ウインドカッター〛を撃つ!

『バシュン!』
「ぐっああああ~」

 倒れたオーガへ更に追い打ちの〚水刃ウォーターカッター〛を撃って、武器を持つ手を切断してから私は姿を現す。

「に、人間だと?気配は無かったぞ…」
「〚隠密ステルス〛があるからね。私の糧になってもらうね♪〚刺突スピア〛!」
「魔語を…人成らざるモノか…」

[オーガ]〚気配感知センスサーチ

 おっ、欲しかったスキルを持ってた♪

『ハルカ、〚気配感知センスサーチ〛を強奪したよ!これで高精度の感知が出来るね♪』
『一応、他の感知もレベルを上げて行くよ。レベルをMAXにすれば統合出来るかも知れないからね。』
『統合?それは何?』
『私の前世の記憶でね、同じ系統のスキルをレベルMAXにすると纏めて1つにする事が出来るって内容なの。』
『それが可能ならすごい発見になる!所持スキルは全てレベルを上げるのが良いね。』
『うん、統合出来なくても損はしないよ。』

 所持スキルは全てレベルMAXを目指して、統合出来るか試す事を決めてから、エルピス山脈低層の探索を続けたの。
 オークと見つけたけど、ゴブリン騎士級ナイトと比べると弱かったので楽に狩れた。体が大きいだけで動きも遅くて、魔法練習の的当て練習にちょうど良かった(笑)
 あと、ゴブリンはここにも居た。沈黙の森フォレスト オブ サイレンスほど多くはないのは、ここでは生態系の最下層で狩られる立場なんだろうね。

 そう思うと、生態系の最下層だったスライムが確実に最強への階段を登れてると実感が湧いて来たの♪

➖➖➖新たなスキル➖➖➖
気配感知センスサーチ〛周囲の気配を感じて場所を特定する事が出来る能力。レベルが上がると感知範囲が広がっていく。
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