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第二章 スライムヴェノム編

第22話 それが私の生きる道

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 ゆっくり、ゆっくりと[地竜アースドレイク]に近付いていく。私は気疲れず近づく事に集中して、〚並列思考セレブロ〛は〚音感知サウンドサーチ〛で寝息を確認するという共同作業だからこそ、[地竜アースドレイク]に触れに行くと事が可能なの。
 何とか尻尾に触れる事が出来る場所へ辿り着いたの。雑草に変化しておいて、触れて起こしても私だと気付かれ無い対策を取った。
 そして、[地竜アースドレイク]の尻尾へ細心の注意を払いながら触れたの。

地竜アースドレイク]〚激震〛〚地竜砲ドラゴバスター〛〚高速再生〛〚咆哮〛

 どれも良さそうなスキルばかりだけど、私は〚高速再生〛を選択する事にする。優先するのは死なない事なので、傷を追っても再生するスキルは絶対に欲しいからね。

『ハルカ、〚高速再生〛を強奪したよ。』

 これからも奪えるスキルは命を守る物を優先していくの。
 それが私の生きる道だから。本当なら〚毒針スティンガー〛を試したけど、刺さりそうも無いので諦めてその場を離れたの。
 安全な場所まで移動して『ホッ』と一息ついたの。

『ねぇ、わたし頑張ったよね?』
『えぇ、ハルカはよく頑張ったよ。』
『ご褒美に、いっぱい愛して欲しいの…』
『お安い御用。ただ、余り大きな声を漏らすのは危険だから気を付けるんだよ?』
『うん、無理かも知れないけど…出来るだけ我慢するね。』
『じゃあ、ハルカいくよ。』

 〚並列思考セレブロ〛はそう言って優しく魔力を動かし始めたの。私はセレブロを愛を感じて反応する。

「はぅ、ほんっ…とぉはっ…こわっかたぁん…」
『判るよ。本当によく頑張ったね!ここの魔力を動かすとどうなるのかな?』
「あっ…あぁ~ん…声が漏れるぅ…」

 私は〚並列思考セレブロ〛に愛されて、何度も意識を失ったの。周りのゴブリンは殲滅されてるので、熱り勃った輩は訪れる事は無かったので、悦楽を思い切り堪能したの♪

➖➖➖➖新たなスキル➖➖➖➖
〚高速再生〛傷を負っても高速で再生する能力で、回復速度は1秒で体の1%を再生する事が出来る。スライムであるハルカは、魔核を完全に破壊されない限りほぼ不死身となった。
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