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第二章 スライムヴェノム編

第19話 騎士級ゴブリン

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 私は〚臭感知スメルサーチ〛ギリギリの範囲から様子を見てるの。吸収途中だったゴブリンを見付ければ、上位種が確認しにやって来るんじゃないかと思ったの。これから戦う事になる相手なので、雰囲気だけでも知っておけば攻略するのに役立つからね♪

 ゴブリンが2体やって来て、仲間の亡骸を見たあと直ぐに去って行く。恐らく上位種を呼びに行ったんだと思うの。
 暫くすると、さっきのゴブリンと明らかに違う臭いのゴブリンがやって来た…
 『ゾクリ』と悪寒が走る。あれが上位種のゴブリンなのね?

『あれは、[ゴブリン騎士級ナイト]です。これまでの[ゴブリン戦士級ファイター]とは別次元の強さになります。魔物ランクではCランクとなりますね。』
『あれがこの森の頂点なんだね…』
『否、[ゴブリン皇帝級エンペラー]か最低でも[ゴブリン将軍級ジェネラル]は居るものと思われます。』
『あれより更に上位種が居るのか…勝てる気がしないや(泣)』
『私のプランは騎士級ナイトを倒せる様になったら、次の場所へ移動してそこで力を蓄えてから、この森り戻って制圧しようかと思ってます。』
『うん、そのプランで行こう。隙をついてスキルを奪えたらラッキーだね♪』

 取り敢えず、騎士級ナイト達の居場所を知りたいので、〚臭感知スメルサーチ〛で尾行して行く事にして居場所らしきポイントを確認した所で外周へ戻ったの。
 まだまだ力不足なので戦士級ファイターを狩りまくってレベルアップする。私のレベルだけじゃなくて、スキルのレベルアップや魔力操作の精度を上げれば、まだまだ強くなれる。

『私の強化サポート頼むわね♪』
『お任せを!マスターの開発に全力を注ぎますので、身も心も私に委ねて下さい。』

 うん?少し不安な気がするけど…〚並列思考〛の支援があって、今の私がある訳だから任せるのが良いよね。

『うん、任せるね♪』

 こうして、ゴブリン騎士級ナイトを倒す為に、私と〚並列思考〛の激しい訓練が始まったの…本当に激しかったの♪
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