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第二章 スライムヴェノム編

第15話 森狼への挑戦

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 沈黙の森フォレスト オブ サイレンスの外周から内側へ行く前に、森狼フォレストウルフを倒すと决めた翌朝。
 私は森狼フォレストウルフに変化して、遠吠えをして呼び寄せる事にしたの。

「ウォーーーン!」

 複数の森狼フォレストウルフが来た場合は無視して、場所を変えて遠吠えをする予定。安全第一主義なので、行き成り複数相手に戦うなんて事はしないからね!

「ウォン、ウォン!」

 暫くすると森狼フォレストウルフの鳴き声を感知したの。望み通り単体で近寄って来てるみたいだ。私は隠れずに変化状態で待ち構える事を選択する。まさか同族に魔法攻撃を受けるなんて予想出来ない筈なので、正面から〚風の刃ウインドカッター〛で倒すの。この作戦は〚並列思考〛も了承したので問題はないんだよね♪

「ウォン、ウォーン」

 私は『ここに居るよ』と呼んで、いつでも〚風の刃ウインドカッター〛を発動できる状態で森狼フォレストウルフを待つと、呼び声に応じて私の前にやって来たの。

「ウァオン♪」

 仲間に会えたのが嬉しい様で、尻尾を振りながらゆっくりと近付いて来る所で、私は魔法を放った。

「騙してごめんね…〚風の刃ウインドカッター〛!」

『ザシュッ』森狼フォレストウルフの頭は簡単に宙を舞ったの!この魔法があれば隙を突かなくても、正面からでも十分に倒せるんじゃないかと思ったの。

『思われた通りです。これなら外周から内側へ入る事が出来ると思いますが、先ずは複数のゴブリンを相手に出来るかの確認が必要かと思います。』
『そうだよね!私は複数相手の戦闘経験が無いもんね(汗)忠告ありがとうね♪』

 〚並列思考〛の忠告通りに、内側へ入る前にやる事はまだあったの。次は複数のゴブリンを相手に戦う為に、森の外周でゴブリンを呼び寄せる事にしたの。

➖➖➖➖豆知識➖➖➖➖
ゴブリン[将軍級ジェネラル]について

将軍級ジェネラル]は[騎士級ナイト]が進化したゴブリンで、編隊を指揮する統率者である。[将軍級ジェネラル]自身の戦闘力も高く、武術と魔術に長けていて戦場で出会いたくない魔物である。
獲得できるスキルに〚統率〛〚槍術〛〚火魔法〛〚剛力〛が新たに加わる。
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