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第二章 スライムヴェノム編

第12話 森狼

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 魔力操作の練習をしながら狼達が住処から出るのを待っていると、朝になってようやく動き出したの。
 狩りにでも行くのかな?住処を離れてくれたので、私は2頭が寝ていた場所の近くにある岩に変化して、狼達が戻るの魔力操作の練習をしながら待ったの。

『マスター、狼が近くに居ないのなら声が漏れても危険は少ないかと、感覚を掴む為に魔力を動かしましょうか?』
『えっと、ゴブリンがやってる来ると困るから遠慮しとくね。』
『そうですか…魔力を動かす時は声をお掛け下さい。』

 魔力を動かせなくて残念そうだけど、当然〚並列思考〛の出番は無いのよ(笑)

 そして周りが暗くなってきた頃、狼達が住処へ戻ってきた。やはり2頭だけなので番《つがい》なんだろうね。暫くすると毛繕いをしてから丸まって寝始めたの。熟睡するまであと少しの我慢だ…

「クゥ~、クゥ~」

 寝息がハッキリと聞こえる。熟睡状態になったと事を確認出来たので、気付かれない様にそーっと尻尾に触れる。

森狼フォレストウルフ]〚威圧プレッシャー〛〚臭感知スメルサーチ

 感知系は必須になると思ったので〚臭感知スメルサーチ〛を選択する。

『スキル〚臭感知スメルサーチ〛を強奪しました。』

 もう1頭の[森狼フォレストウルフ]にも同様に触れてみる。

森狼フォレストウルフ]〚威圧プレッシャー〛〚瞬速フラッシュ

 おっ、〚威圧プレッシャー〛しかないと思ったら〚瞬速フラッシュ〛があるので選択する。

『スキル〚瞬速フラッシュ〛を強奪しました。』

 2頭からスキルを奪ったので、後は朝を待って住処から出ていくだけ。スキルを2つも奪えたのは幸運だったね♪
 その後は、朝までは魔力操作の練習をして時間を潰して、[森狼フォレストウルフ]が出ていったのを確認してから住処を後にした。

➖➖➖➖新たなスキル➖➖➖➖
臭感知スメルサーチ]周辺の臭気を嗅ぎ分けて相手の位置を特定する能力。レベルが上がれば感知範囲が広がる、

瞬速フラッシュ]自身の行動速度が倍になる能力で継続時間は3秒間。レベルが上がれば継続時間が延びる。
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