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第二章 スライムヴェノム編

第9話 魔力操作は難しい…

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 私は早く〚風魔法〛を使いたいので魔力操作の練習に励んでいるけど…なかなか難しいね。
 体内を『ぐるぐる』と小さく動かせる程度から先へ進まない、魔法と全く関係ない生活をしてたから感覚が判らないのよね(汗)
 それでも魔法は使いたいので、諦めず魔力操作を頑張り続けてると、〚並列思考〛から提案を受けるの。

『マスター、感覚を掴む為に私が魔力を動かすのが最適だと思います。そのうちも慣れてくるのでは無いでしょうか?』

 確かに〚並列思考〛が言う様に、魔力の動きを感じると何となく感覚が掴めるの。だけど…感じ過ぎて声を抑えきれないと、かなり恥かしいんだよね(汗)
 興奮したゴブリン雄が『はぁはぁ』言いながらやって来るかも知れないのもね…自分の恥ずかしい声を聞かせて発情させる[エロいスライム]とかって、なんか嫌な感じ(汗)
 出来るだけ早く魔法を使いたい私は、〚並列思考〛の『そのうち慣れる』と言う言葉を信じて、魔力を動かして貰う事にした。

『では、最初は優しく動かします。』
『本当に優しくだよ?ゆっくりだからね?』
『お任せ下さい』

 いったい何をするの?って会話だけど、私の魔力を動かすだけだからね。
 そして、私の中の魔力が動き始める。

「んっ…」

 この動きなら大丈夫だ。滑らかに身体中を魔力が動いてるのが判る。この優しい動きを感じていると徐々に動きが大きくなる。

「はぅ、あっ…でも、大丈夫。」

 身体中を『ゾクゾク』する感覚がはしり続けてるけど、血流とは違う独特な流れを感じ取れる様になって来た。この調子なら私にも真似が出来そうな気がしてきた瞬間!

「あんっ、だめぇ…」

〚並列思考〛が激しめに魔力を動かしたら…私は我慢出来ずに大きな声を漏らしたの…
 ひょっとして〚並列思考〛に弄ばれてる?

『否、マスターが早く魔力操作を覚えて貰う為の行動で、弄ぶ行為ではありません』
『うんっ…ならっ…止めてぇ…』
『本当に止めて良いのですか?もう少しで何か掴めるのではありませんか?』

 止めますか?と聞かれたので、何とか我慢しようとしたけど…耐えきれず…頭が真っ白になったの…

➖➖➖➖並列思考視点➖➖➖➖
私のマスターはとても可愛い。
少し魔力を動かした時の声は最高なのです。
『弄ばれてる?』と思われた時は驚いた。何とか言い訳をして信じて貰えたが、実際には弄んでいたのです。
仕方ありませんとても可愛い反応をするのですから…これからもマスターの為に尽くし続けるので、可愛い反応を楽しむ事をお許し下さい。
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