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第二章 スライムヴェノム編

第7話 魔法とは

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 あれ?魔法が発動しない…

『マスター、〚生活魔法〛と〚属性魔法〛は似てる様で全く別物と思って下さい。まず〚生活魔法〛ですが、仕様者の魔力のみで生み出せるの物で、誰でも使える魔法と言う事で〚生活魔法〛と言われてます。次に〚属性魔法〛ですが、体内魔力を操作して、更に発動する魔法を作る必要があります。つまり魔力操作と発動イメージを同時にする必要があるのです。更に各属性との相性もあるので術者が少なく、〚属性魔法〛を使える者を魔術士や魔導士と言って優遇されるのです。』

 なるほど、魔法って奥深い物だったのね。
 風属性との相性は判らないけど、魔力操作は出来るのかな?

『是、私が魔力を動かすので、マスターは魔力の動きを感じて下さい。』
『うん、任せるね♪』

「あっ…」何かが私の身体の中を動いてる…これが魔力の動きなのね。〚並列思考〛は更に魔力の動きを強くする、

「あん、あっ…ちょ、まってぇ…」

 思わず恥ずかしい声が出た…
 魔力操作ってこんなに変な感じになるの?
 こんなに感じちゃうと…魔法の度に変な声が出て、周りから変な目で見られちゃう。

『マスター、私が強制的に魔力を動かしたので、感じたのだと思います。ご自分で動かせば問題は無い筈です。』
『そうなのね(ホッ)ありがとう♪次は自分でしてみるね』

〚並列思考〛に礼を言ってから、先程の感覚を思い出す様に魔力を動かしてみる。
『ぐっ、ぐる、ぐるーん』おっ、身体の中で魔力らしき物が動くのが判った!

『お見事です!その調子で身体の中全体を動かし続ければ、徐々に細かな動きも出来る様になりますので頑張って下さい。』
『うん、ありがとう♪』

 自分で魔力を動かせば問題無かった。
 この調子で魔力操作を頑張ろうと思ったら、〚音感知サウンドサーチ〛に反応があった。ゴブリンがこちらへやって来る。真っ直ぐこっちへ向かって来てる?って事は気配を感知するスキルでも持ってるのかもと期待したんだけどね…
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