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第二章 スライムヴェノム編

第5話 ハルカ、ゴブリンと遭遇する

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 沈黙の森フォレスト オブ サイレンスの手前まで到着して森の中の様子を見ると、鬱蒼と木々が生い茂っていて、かなり動きにくいと判る程だった。

 槍蜂の姿で飛行しながら森に入ってみると、『シーン…』とても静かで、音を立てれば森に侵入した事がゴブリンに伝わると理解する。
 私は木の枝に変化してから、下へ石を落として音を立ててみると

「なんだ?侵入者か?」

『えーーーーーーっ!』ゴブリンの分際で言葉を使ってる事に驚き隠せない…

『ふぅ…マスターは魔物なのですから[魔語]を理解できて当然です』
『えっ…ゴブリンのって人には判らないの?』
『是、人には唸り声にしか聞こえません』

 魔物に転生してるのに、『私って魔物なんだな』と思わされる事ばかりだな思ったが、現実に戻ってゴブリンに目を向ける。
 音がした辺りをまだ調べてるので、毒殺戦法を試してみる事にした

『私の毒は中々だよ〚毒針スティンガー!〛』

 ゴブリンの背中を一刺しして直ぐに離れる

「痛っ、なんだ?どこから…」

 背後に振り向くも私は上なので見つかってない。『キョロキョロ』と周りを見てるが誰も居ないが、逆に不安になり動いて探索範囲を広げた。動けば動く程に毒は体を蝕むので、私の勝利は確実なので弱り切るのを待つ。

「はぁ、はぁっ…く、苦しい…」

 ゴブリンは呼吸困難状態になり、地面に蹲った瞬間に止めとどめを刺す

「サヨウナラ〚刺突スピア〛!」

 背後から心臓を一突きする

「馬鹿な…どこから…」

 悔しそうな口調を残して絶命した。

[ゴブリン]〚悪食あくじき

 持ってたスキルが〚悪食あくじき〛のみなので

『スキル〚悪食あくじき〛を強奪しました』

 余りお世話になりたくないスキルだね(汗)しかし、毒殺戦法はこの森でも有効だと判ったのが自身になった。

 こうして沈黙の森フォレスト オブ サイレンスでゴブリンと戦う毎日が始まったのだった

➖➖➖➖新たなスキル➖➖➖➖
悪食あくじき〛どんな物も食べれる強靭な胃袋。
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