実はスライムって最強なんだよ？初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…

第一章 最弱スライム始動編

第5話 ここは何処？私はスライム

　私はスライムだったよ…ピンク色のね（汗）現実をまだ受け止めきれずに黄昏れてると

『マスター、先程は説明の途中で止まりましたが、現状説明の続きはどうしますか？』
『あっ、ごめんごめん、聞かせてくれるかな』

　私は気を取り直して現状把握に努める

『現在地ですが、この世界は［パラドックス］と言うマスターの前世とは全く違う世界です。そしてマスターが居るこの場所は［エスペランサ大陸］です。この世界［パラドックス］に大陸は3大陸あり［エスペランサ大陸］はその中の1つですね。』
『そうなんだね、近くに人里とかはある感じ？私ってスライムだからさ、遭遇すると危険だよね？』
『否、近くに人族の住む集落等はありません。ここは［エスペランサ大陸］にある3国の1つ［インビエルノ王国］で大陸北部にある王国です。その［インビエルノ王国］領土内でも最北に位置する［カンポ村］が最も近い集落ですが距離で150km以上程離れています』
『それなら人に遭遇する事は無さそうね』

　取り敢えず『ホッ』とした。
　だって、人に遭遇して襲われる心配は無くなったので安心するよね。
　次はレベルを上げて強くなる事を考えると、ステータスを考えると同じスライムにしか勝てないよね…

『否、スライムは同族を倒しても経験値を得る事は出来ません』

　あぅ…スライムより弱い物って居るのかな？

『否、最弱それがスライムです』
『レベルを上げる方法って思いつかない？』

　行き詰まり状態に『あぅあぅ』と焦りながらも【並列思考】に聞いてみると

『マスターには【能力強奪】があります。対象に触れてスキルを発動させれば奪えます。奪った力で魔物を倒すのがベストかと』
『【並列思考】天才！その作戦で行こう♪』

　魔物を倒せる可能性が出てきてテンションが上がってきた♪

　この時は、少しだけ強くなる未来が見えた気がしたよ…現実は厳しかったけどね（激汗）
➖➖➖➖➖豆知識➖➖➖➖➖
ハルカの居る［エスペランサ大陸］について

［エスペランサ大陸］には3国あり

［インビエルノ王国］大陸北部
※アレックス．イエロ．インビエルノ王
［レアルコンプレト王国］大陸中央
※ビクトール．ソル．コンプレト王
［テンプラド王国］大陸南部
※ラファエル．スル．テンプラド王

の3国が存在します。