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【番外編】バレンタイン
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「とうとう来たわね…」
時刻は朝の5時
いつもより早めの起床、メアとオルは両サイドの部屋だ。
物音をたてないように静かに布団から出る。
「とは言っても、どうやって渡せばいいのかしら……」
バレンタインのお菓子なんてもらったことがない。
自分がルゼ様に渡したときは直接………だけれど今はなんだか恥ずかしいから。
そこで、クリスマスを思い浮かべる。
私のサンタさんは5歳のときからいないから、うろ覚えだけれど、あれも結局は人が渡してくれたものであって……
(!!)
そうだ!枕元に置こう!
すごくいい案だ!さらっと、置いて起きたときに喜ぶ姿を見るんだ!
「…
「朝からなぁにしてるの?リーナちゃん」
「ひゃぁ?!?!」
「?!?!どうかしましたか!リーナ様!」
一部始終を見ていたかのような表情のメアと
私の声に驚いて起きてきたオルがいた。
(もう…)
「ほんとダサい、恥ずかしい私」
「なんか…ごめんね?」
━━━━━━━
「わー!!!!!!!これ、リーナちゃんが作ったの?!すごい!天才だね?!」
「リーナ様、ううう、、とても嬉しいです。ありがとうございます、、、」
予想以上の好評ぶりに心が踊る。
ありがとうくらいで終わると思ったのに…うふふ
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「「!!」」
「なんていう気遣い…本当にっっ、嬉しいです…」
「いえいえ」
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「怪我とかはしてないよね?」
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「…私も、喜んでくれてありがとう!二人とも」
幸せな空気で満たされるまま、二人の感想を聞きながら紅茶を飲む時間はとても特別で幸せだった。
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