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第2部 同棲編
70 新作お菓子
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「ただいま。」心がいつもより早く帰ってくる。
ちょうど四時半だ。
「武田くん看板いれてもらっていい?」と美月。
「はーい。先生、おかえりなさい。見ましたよ。指輪。」
「何のこと?」
心が素知らぬふりをして二階にあがっていく。
武田くんも意外と細かいところを見てるのね。あ、もしかして美月が言ったのかな。そんなことを思いながら着替えてまた一階におりていく。
「じゃあ僕たち雨が降りださないうちに帰ります。」
「お疲れ様でした。」と早苗。
「うん。また明日ね!」と美月。
「お疲れ様。」と手を振る心。
「あれ心さん、メガネどうしたの?」
「あ、これ、ちょっと色々話してたら疲れちゃってね。コンタクトは疲れるから。メガネにした。」
「そうなんだ。」
「美月、指輪のこと話した?」
「いや、だってもうみんなが気づいてさ、これすごい指輪なんでしょ?知らなかった。」
「すごいってゆーか、ま、有名だけど。」
「だってりかさんがDeigoの指輪と一緒だって。早苗ちゃんも300万くらいするって。」
「りかさんも早苗ちゃんも詳しいんだね。」
「ほら!心さんも教えてくれたら良かったのに!」
「いや、だってそんなこと言ったら美月つけてくれなそうだし。」
よくわかってるね。心さん。
「うん。だってそんな高価なものつけてたら洗い物とか気を使うし。」
「汚れても大丈夫なの。石は汚れても、美月の気持ちと私の気持ちが汚れなければそれでいいの。」
「心さん、、、。」
美月がじーんときているところに隼人から声がかかる。
「おーい。できたぞ。新作。」
「はーい。」
二人一緒に返事をして工場に行った。
工場に行くとステンレス台の上にその新作お菓子が置いてあった。
「どうだ!」
「こ、これは?」
「どらパンだ!」
どら焼きの生地の間に生クリームと小豆を混ぜたものがはさまっていて周りをフルーツが取り囲んでいる。
「なるほどね、、」
確かに最初羊羹をつくることにしたとき、確かにもうひとつの候補てして、どら焼きもあったのだ。
どら焼きよりも羊羹が材料が少なくていいと思って羊羹になったのだが、やはり父親はどら焼きも、忘れてはいなかった。
「店舗限定にして出したらダメだろうか?」
「パンケーキは流行りは流行りだけどね。中に入ってるものがありきたりじゃない?小豆と生クリームじゃなくてさ。他のうちにある材料でさ。インパクトが欲しい。」と美月。
「栗とか芋ってこと?」と心。
「はあ、なるほどな。栗のクリームとかどうだ?」
「いいかも。」
「よしっじゃあ早速また研究してみるな!」
久しぶりに父の職人魂に火がついていた。
ちょうど四時半だ。
「武田くん看板いれてもらっていい?」と美月。
「はーい。先生、おかえりなさい。見ましたよ。指輪。」
「何のこと?」
心が素知らぬふりをして二階にあがっていく。
武田くんも意外と細かいところを見てるのね。あ、もしかして美月が言ったのかな。そんなことを思いながら着替えてまた一階におりていく。
「じゃあ僕たち雨が降りださないうちに帰ります。」
「お疲れ様でした。」と早苗。
「うん。また明日ね!」と美月。
「お疲れ様。」と手を振る心。
「あれ心さん、メガネどうしたの?」
「あ、これ、ちょっと色々話してたら疲れちゃってね。コンタクトは疲れるから。メガネにした。」
「そうなんだ。」
「美月、指輪のこと話した?」
「いや、だってもうみんなが気づいてさ、これすごい指輪なんでしょ?知らなかった。」
「すごいってゆーか、ま、有名だけど。」
「だってりかさんがDeigoの指輪と一緒だって。早苗ちゃんも300万くらいするって。」
「りかさんも早苗ちゃんも詳しいんだね。」
「ほら!心さんも教えてくれたら良かったのに!」
「いや、だってそんなこと言ったら美月つけてくれなそうだし。」
よくわかってるね。心さん。
「うん。だってそんな高価なものつけてたら洗い物とか気を使うし。」
「汚れても大丈夫なの。石は汚れても、美月の気持ちと私の気持ちが汚れなければそれでいいの。」
「心さん、、、。」
美月がじーんときているところに隼人から声がかかる。
「おーい。できたぞ。新作。」
「はーい。」
二人一緒に返事をして工場に行った。
工場に行くとステンレス台の上にその新作お菓子が置いてあった。
「どうだ!」
「こ、これは?」
「どらパンだ!」
どら焼きの生地の間に生クリームと小豆を混ぜたものがはさまっていて周りをフルーツが取り囲んでいる。
「なるほどね、、」
確かに最初羊羹をつくることにしたとき、確かにもうひとつの候補てして、どら焼きもあったのだ。
どら焼きよりも羊羹が材料が少なくていいと思って羊羹になったのだが、やはり父親はどら焼きも、忘れてはいなかった。
「店舗限定にして出したらダメだろうか?」
「パンケーキは流行りは流行りだけどね。中に入ってるものがありきたりじゃない?小豆と生クリームじゃなくてさ。他のうちにある材料でさ。インパクトが欲しい。」と美月。
「栗とか芋ってこと?」と心。
「はあ、なるほどな。栗のクリームとかどうだ?」
「いいかも。」
「よしっじゃあ早速また研究してみるな!」
久しぶりに父の職人魂に火がついていた。
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