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第2部 同棲編
27 不思議な出来事
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デパートでデートしたあと、そのまま心のマンションで車を変えて、美月の自宅に2人で帰った。
鍵をあけようとすると鍵があいていた。
カラカラ
「あれ、お父さん?」
「おう。おかえり。」
「隼人さん、羊羹作ってたの?珍しいね。」と心。
「うん。残りが少なくてな。」
「どうしたの?休みの日に?」と美月。
父は休みの日は工場に入ることはあまりなかった。
「ああ、ネットで注文が入ったから発送しようと思って。だけどよお。羊羹、在庫が少なくてな。終わったあとチェックしたと思うんだけど。冷蔵庫に在庫が10をきってたんだ。」
「えー?」
美月が驚いて言った。
「私、確認したけど20ずつあったはず。」
「だよなあ。変だよな。とりあえずまたつくったから大丈夫。」
「うん。ありがとう。また気をつけて確認しないとね。」
不思議なことがあるものだ。
美月は確認したはずだが、数え間違ったのだろうか。
先に2階に上がって行っていた心にいう。
「羊羹が減ってたんだって。変じゃない?数えたのに。」
「おかしいね。最後のお客さんのあとに数えたの?」
「ううん。その前だけど。」
「テイクアウトもあった?」
「うん。」
「そこで変わったんじゃない?」
「そうなのかなあ?」
「また気をつけて確認すれば大丈夫。」
心はそういうが釈然としない美月だった。
「あ、そうそう。京都の宿ここでいい?」
「うわあ。素敵。」
心がインターネットで調べてくれた宿を2人で見た。
雰囲気のいい玄関、庭があり、いかにも京都らしいお宿だ。
各部屋から紅葉の美しい中庭も見える。
かけ流しの温泉もあり、駅からも近い。
「ここでいいかな?」
「うん。ありがとう。でもすごく高そうな雰囲気だね。」
「野暮なこと言わないでよ。それくらい私も稼いでるから大丈夫。」
「う、うん。」
心は信じられないくらい美月を甘やかすから美月はありがたいけど、ほんとにいいのかなと心配してしまうのだ。
「じゃあ日にちどうしようか?」
「心さんの休みにあわせていいよ。」
「ありがたいけど、私が火、水と休みをとろうかなって思ってるところ。」
「え、いいの?」
「さすがに土日どっちも休むのはね、カフェとしてどうかなって気がするわ。」
「ありがとう。」
「私も行きたかったし、お、空いてるわ。うん。じゃあ2週間後の火曜日水曜日ね。予約しました!」
ネットで心が予約してくれて、一年記念日旅行の宿が決まった。
「せっかくだし、新幹線で行こうか?」
「いい時間があれば。」
「うん。空いてるわ。行きも帰りも予約しとくね。」
便利な世の中だ。さっとネットで決まった。
「あとは中身だね。美月も行きたいところがあったら言ってね。」
「うん。八ツ橋大好き!」
さっきの羊羹のことはすっかり忘れて頭の中は京都のことでいっぱいになる美月だった。
鍵をあけようとすると鍵があいていた。
カラカラ
「あれ、お父さん?」
「おう。おかえり。」
「隼人さん、羊羹作ってたの?珍しいね。」と心。
「うん。残りが少なくてな。」
「どうしたの?休みの日に?」と美月。
父は休みの日は工場に入ることはあまりなかった。
「ああ、ネットで注文が入ったから発送しようと思って。だけどよお。羊羹、在庫が少なくてな。終わったあとチェックしたと思うんだけど。冷蔵庫に在庫が10をきってたんだ。」
「えー?」
美月が驚いて言った。
「私、確認したけど20ずつあったはず。」
「だよなあ。変だよな。とりあえずまたつくったから大丈夫。」
「うん。ありがとう。また気をつけて確認しないとね。」
不思議なことがあるものだ。
美月は確認したはずだが、数え間違ったのだろうか。
先に2階に上がって行っていた心にいう。
「羊羹が減ってたんだって。変じゃない?数えたのに。」
「おかしいね。最後のお客さんのあとに数えたの?」
「ううん。その前だけど。」
「テイクアウトもあった?」
「うん。」
「そこで変わったんじゃない?」
「そうなのかなあ?」
「また気をつけて確認すれば大丈夫。」
心はそういうが釈然としない美月だった。
「あ、そうそう。京都の宿ここでいい?」
「うわあ。素敵。」
心がインターネットで調べてくれた宿を2人で見た。
雰囲気のいい玄関、庭があり、いかにも京都らしいお宿だ。
各部屋から紅葉の美しい中庭も見える。
かけ流しの温泉もあり、駅からも近い。
「ここでいいかな?」
「うん。ありがとう。でもすごく高そうな雰囲気だね。」
「野暮なこと言わないでよ。それくらい私も稼いでるから大丈夫。」
「う、うん。」
心は信じられないくらい美月を甘やかすから美月はありがたいけど、ほんとにいいのかなと心配してしまうのだ。
「じゃあ日にちどうしようか?」
「心さんの休みにあわせていいよ。」
「ありがたいけど、私が火、水と休みをとろうかなって思ってるところ。」
「え、いいの?」
「さすがに土日どっちも休むのはね、カフェとしてどうかなって気がするわ。」
「ありがとう。」
「私も行きたかったし、お、空いてるわ。うん。じゃあ2週間後の火曜日水曜日ね。予約しました!」
ネットで心が予約してくれて、一年記念日旅行の宿が決まった。
「せっかくだし、新幹線で行こうか?」
「いい時間があれば。」
「うん。空いてるわ。行きも帰りも予約しとくね。」
便利な世の中だ。さっとネットで決まった。
「あとは中身だね。美月も行きたいところがあったら言ってね。」
「うん。八ツ橋大好き!」
さっきの羊羹のことはすっかり忘れて頭の中は京都のことでいっぱいになる美月だった。
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