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第2部 同棲編
2 いつもよりカッコいい。
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火曜日は講義が3時に終わるのでそのあとは心は家に帰ると決めていた。
はやく帰ってどこにいこうかしら。
心の心はもう、すでに、家にあった。
研究室に帰りパソコンの電源を落とす。
さあ、帰ろうかとしたところにコンコンとドアがノックされる。
「はい。」
「あ、すいません。聴講生の福田です。」
「ああ。えーとちょっと待って。出てきます。」
心は研究室で女の子と二人になるのは避けていた。
帰り支度を終え、部屋をでた。
「待たせてごめんなさいね。何かありました?」
「いえ。あの先生に質問があって。」
「はい。なんでしょう。」
結は、今日の講義についての質問をしてきた。
「すごい。興味があるんだね。かなり勉強してるね。」
「はい。実は私も今までシステムエンジニアで働いてたんです。」
「そう、仕事はまだやってるの?」
「はい。でも、フリーになって自分で、パソコンの相談業務を行う会社をしたいなって思っててもうやめるんです。会社を立ち上げる前にもう少し勉強したくて聴講生になりました。」
「そう。いいね!夢があって。」
「ありがとうございます。でも、先生のほうがすごいと思います。講義もさることながら、出版されている著書も拝読いたしました。」
「えっ本まで??」
「はい。特に現代におけるアプリの重要性などは買ってから数回読みました。」
「あ、ありがとう。」
「私、てっきり年配の先生だと思っていたんです。」
「あ、ほんとにこんな若造でごめんなさいね。がっかりしたんじゃない?」
「いえ。驚きましたけど、私も頑張ろうといい刺激を受けました。」
「そう?」
「はい。また質問にきていいですか?」
「ええ、もちろん。じゃあ。」
心は時計をみる。三時半だわ。
「お先に失礼しますね。」
急いで帰る心だった。
~~~~~~~
藤田先生、素敵な人だった。
今まで私の周りにいないような美形で頭のキレる男子だ。
しかも会話もスマートで、おしゃれ。
初めて出会う類の人だった。
慶明の先生だから、きっと慶明卒業してる。
頭もよくて顔もいいのにお坊っちゃまっくんか。
これで惚れるなっていうのは無理だわ。
「結、待ったか?」
「遅い!女の子待たせるとかあり得ないんですけど。」
「ワリィ。彼女がさ機嫌悪くてさ。」
「ふうん。じゃ、早速ホテルいこっか。」
福田結は男とホテル街に消えて行ったのだった。
~~~~~~~~~
心は急いで車をとばして自宅に帰っていた。
マンションの前で美月が待っていた。
「美月、待った?ごめん。」
「ううん。私もバタバタしちゃって今だったよ。」といいながら美月が車に乗り込む。
「帰り際に学生に、質問されちゃってそんなに長く話してないんだけど気付いたら三時半でさ。慌てた。」
「そうなんだ。どんな質問?」
「今日は真面目な質問だったよ。ほんとに、情報工学の。」
「そうなんだ。だからかなあ。」
「え、何?」
「心さんがいつもより、カッコよく見える。」
「え、ほんと?」
「いつもカッコいいんだけどね。」
へへへと頭をかきながら笑う美月。
美月、かわいい!!
心は美月の手をにぎった。
「どこ行く?」
「今日はさ、横浜行こうよ!中華街の肉まんが食べたいの。あとフカヒレスープ」
「了解。」
心のBMWがベイブリッジへ向けて走り出した。
はやく帰ってどこにいこうかしら。
心の心はもう、すでに、家にあった。
研究室に帰りパソコンの電源を落とす。
さあ、帰ろうかとしたところにコンコンとドアがノックされる。
「はい。」
「あ、すいません。聴講生の福田です。」
「ああ。えーとちょっと待って。出てきます。」
心は研究室で女の子と二人になるのは避けていた。
帰り支度を終え、部屋をでた。
「待たせてごめんなさいね。何かありました?」
「いえ。あの先生に質問があって。」
「はい。なんでしょう。」
結は、今日の講義についての質問をしてきた。
「すごい。興味があるんだね。かなり勉強してるね。」
「はい。実は私も今までシステムエンジニアで働いてたんです。」
「そう、仕事はまだやってるの?」
「はい。でも、フリーになって自分で、パソコンの相談業務を行う会社をしたいなって思っててもうやめるんです。会社を立ち上げる前にもう少し勉強したくて聴講生になりました。」
「そう。いいね!夢があって。」
「ありがとうございます。でも、先生のほうがすごいと思います。講義もさることながら、出版されている著書も拝読いたしました。」
「えっ本まで??」
「はい。特に現代におけるアプリの重要性などは買ってから数回読みました。」
「あ、ありがとう。」
「私、てっきり年配の先生だと思っていたんです。」
「あ、ほんとにこんな若造でごめんなさいね。がっかりしたんじゃない?」
「いえ。驚きましたけど、私も頑張ろうといい刺激を受けました。」
「そう?」
「はい。また質問にきていいですか?」
「ええ、もちろん。じゃあ。」
心は時計をみる。三時半だわ。
「お先に失礼しますね。」
急いで帰る心だった。
~~~~~~~
藤田先生、素敵な人だった。
今まで私の周りにいないような美形で頭のキレる男子だ。
しかも会話もスマートで、おしゃれ。
初めて出会う類の人だった。
慶明の先生だから、きっと慶明卒業してる。
頭もよくて顔もいいのにお坊っちゃまっくんか。
これで惚れるなっていうのは無理だわ。
「結、待ったか?」
「遅い!女の子待たせるとかあり得ないんですけど。」
「ワリィ。彼女がさ機嫌悪くてさ。」
「ふうん。じゃ、早速ホテルいこっか。」
福田結は男とホテル街に消えて行ったのだった。
~~~~~~~~~
心は急いで車をとばして自宅に帰っていた。
マンションの前で美月が待っていた。
「美月、待った?ごめん。」
「ううん。私もバタバタしちゃって今だったよ。」といいながら美月が車に乗り込む。
「帰り際に学生に、質問されちゃってそんなに長く話してないんだけど気付いたら三時半でさ。慌てた。」
「そうなんだ。どんな質問?」
「今日は真面目な質問だったよ。ほんとに、情報工学の。」
「そうなんだ。だからかなあ。」
「え、何?」
「心さんがいつもより、カッコよく見える。」
「え、ほんと?」
「いつもカッコいいんだけどね。」
へへへと頭をかきながら笑う美月。
美月、かわいい!!
心は美月の手をにぎった。
「どこ行く?」
「今日はさ、横浜行こうよ!中華街の肉まんが食べたいの。あとフカヒレスープ」
「了解。」
心のBMWがベイブリッジへ向けて走り出した。
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