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第1部 オカマと思っていたらその男はバイだった。
不自然な出来事
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火曜日の夜、いつものように渋谷に出かける。
店をでると店の前に置いていた、鉢が倒れて壊れていた。
「あれ、いつの間にか割れてる。まあ、いっかかたずけよう。」
隣のおばちゃんが話しかけてきた。
「美月ちゃん、さっきさ店の中をじっと見てる人がいたけど、なんか恐かったよ。私が声をかけたらびっくりしてどっかに走っていっちゃったんだけどさ。そのとき植木鉢が倒れたみたい。」
「え、誰かな。」
「わからないけど。最近よく見かけるんだよね。」
「ふーん。ありがとうおばちゃん。」
美月は特に気にしないで家を出た。
今日は優紀と鳥山も誘ってごはんを食べに行く予定だった。
「優紀ー!」
「久しぶり!お店はどう?」
心と鳥山と合流する前に、近くのカフェでお茶してから向かう予定にしていた。
「この間取材がきたよ!」
「きいたー!なんか壮大さんのところも取材がきたんだって。インテリア担当ってことで。」
「そうなんだ。雑貨とかって優紀がほとんど選んでくれたから優紀にも取材できればよかったのにね。」
「うーん。でもそれはうちの会社的にはだめだから、気にしないでいいよ。」
「うん。そういえば鳥山さんとはどんな感じ?」
「いい感じだよ。この間旅行に行ったよ!」
「いいなあ。どこに行ったの?」
「北海道!」
「うわあいいなあ。よく休みあったね。」
「うん。もうね。壮大さんがどうしても行きたいっていうから、壮大さんに休みを合わせてもらってさ。二泊しかできなかったけど、めっちゃ楽しかったよ!これお土産。」
空色の恋人とロパズのチョコレートを優紀から受けとる。
「ありがとう!なんか私も旅行いきたくなってきた!」
「行けばいいじゃん。おもいきってさ。一泊でもいいし。」
「うーん。そこまではいいかなあ。だってただでさえ土日手伝ってもらってるし。」
平日に休んでもらって旅行行こうとは言えない。
「美月がいいならいいんだけど。」
「うん。あ、時間そろそろ行こうか?」
カフェをでて鳥山オススメのギターを演奏できる洋風居酒屋に向かう。
鳥山は先にきて待っていた。
「お疲れー。美月ちゃん、久しぶり。」
「鳥山さんもお疲れ様!取材が鳥山さんのところにもいったんでしょ?」
「うん。おかげさまで。しっかり宣伝させてもらいました!」
「よかった。」と美月。
「もう6時だよね。心さんおそいね。」
「ほんとだ。どうしたのかな?」
そんな話をしているところにちょうど心が入ってきた。
「遅くなってごめん。」
グレージュの半袖Tシャツに黒スキニーパンツの心が入ってきた。おしゃれだなあ、相変わらず。スタイルもいいので目立つ。周りの女子が心をみてざわめいている。
「お疲れ様。心さん。」
「美月ー!会いたかったー」と美月に抱きつくので視線がいたい。
「ちょっと心、よそでやれよ。」
「あー。ごめん。優紀ちゃん久しぶりだね。元気だった?」
「うん。心さんは?」
「私も元気。」
「じゃあそろったところで乾杯しようか?マスター生4つお願い!」
マスターが4つ持ってきた。
「はい。じゃあ久しぶりの再会に乾杯!」と鳥山が音頭をとる。
「かんぱーい」
皆、のみだした。
「今日心何で遅れたの?珍しいよな。時間は守るタイプだよな。」
「それがね、帰りに車のホイールが4つともなくなっててね。警察で被害届だしてきた。」
「え?」と美月。
「わざと取られたったこと?」て鳥山。
「たぶん。」と心。
「それってイタズラってこと?」
と優紀。
「実は、土曜日もレクサスの助手席のドアに傷がついてて、たまたまかと思ったんだけど、2回もこういうことがあると、偶然じゃないよなあって思うのよね。」
「あ、心さん。うちの車も土曜日パンクしてたみたい。気付いたのは日曜日だったみたいだけど。後輪に釘が一本刺さってたって。それから今日は店の前の植木鉢が倒れて割れてたんだけど、近所のおばちゃんが最近変な女の人が店をみてて恐いから声をかけたら走り去ったとも言ってたんだけど、、。」
「うーん。これはさ、心と美月ちゃんに恨みを持つ人ってこと?」と鳥山。
「えー、誰?全く身に覚えないよ。」と美月。
心だけは思い当たる人物が1人いた。
沙也加、、、?
まさかと思うけど、沙也加がしたの?
「心、お前だよ。絶対。」と鳥山が言う。
「え、私?」
「うん。お前昔からよくストーカーされてたじゃない?」と鳥山。
「うーん。そこは否定できないけど。」
「心さんくらい、かっこ良かったらストーカーもされると思うなあ。」と優紀。
「優紀ちゃん、彼氏を目の前にして他の男をほめるのはどうかと思うなあ~。」と鳥山がうらめしそうに言う。
「いや、壮大さんと心さん、全く別っていうか。」焦る優紀。
「じゃあ俺一曲弾いちゃおうかな~。」
「聞きたい!」と優紀。
「私も!」と美月。
この日は鳥山のオンステージになったのだった。
盛り上がる美月と優紀と鳥山を横目に心だけは盛り上がれなかった。
もし、本当に沙也加だとしたら?
会って話す必要がある。
私だけならまだしも、美月に手出しをするのは許せない。
店をでると店の前に置いていた、鉢が倒れて壊れていた。
「あれ、いつの間にか割れてる。まあ、いっかかたずけよう。」
隣のおばちゃんが話しかけてきた。
「美月ちゃん、さっきさ店の中をじっと見てる人がいたけど、なんか恐かったよ。私が声をかけたらびっくりしてどっかに走っていっちゃったんだけどさ。そのとき植木鉢が倒れたみたい。」
「え、誰かな。」
「わからないけど。最近よく見かけるんだよね。」
「ふーん。ありがとうおばちゃん。」
美月は特に気にしないで家を出た。
今日は優紀と鳥山も誘ってごはんを食べに行く予定だった。
「優紀ー!」
「久しぶり!お店はどう?」
心と鳥山と合流する前に、近くのカフェでお茶してから向かう予定にしていた。
「この間取材がきたよ!」
「きいたー!なんか壮大さんのところも取材がきたんだって。インテリア担当ってことで。」
「そうなんだ。雑貨とかって優紀がほとんど選んでくれたから優紀にも取材できればよかったのにね。」
「うーん。でもそれはうちの会社的にはだめだから、気にしないでいいよ。」
「うん。そういえば鳥山さんとはどんな感じ?」
「いい感じだよ。この間旅行に行ったよ!」
「いいなあ。どこに行ったの?」
「北海道!」
「うわあいいなあ。よく休みあったね。」
「うん。もうね。壮大さんがどうしても行きたいっていうから、壮大さんに休みを合わせてもらってさ。二泊しかできなかったけど、めっちゃ楽しかったよ!これお土産。」
空色の恋人とロパズのチョコレートを優紀から受けとる。
「ありがとう!なんか私も旅行いきたくなってきた!」
「行けばいいじゃん。おもいきってさ。一泊でもいいし。」
「うーん。そこまではいいかなあ。だってただでさえ土日手伝ってもらってるし。」
平日に休んでもらって旅行行こうとは言えない。
「美月がいいならいいんだけど。」
「うん。あ、時間そろそろ行こうか?」
カフェをでて鳥山オススメのギターを演奏できる洋風居酒屋に向かう。
鳥山は先にきて待っていた。
「お疲れー。美月ちゃん、久しぶり。」
「鳥山さんもお疲れ様!取材が鳥山さんのところにもいったんでしょ?」
「うん。おかげさまで。しっかり宣伝させてもらいました!」
「よかった。」と美月。
「もう6時だよね。心さんおそいね。」
「ほんとだ。どうしたのかな?」
そんな話をしているところにちょうど心が入ってきた。
「遅くなってごめん。」
グレージュの半袖Tシャツに黒スキニーパンツの心が入ってきた。おしゃれだなあ、相変わらず。スタイルもいいので目立つ。周りの女子が心をみてざわめいている。
「お疲れ様。心さん。」
「美月ー!会いたかったー」と美月に抱きつくので視線がいたい。
「ちょっと心、よそでやれよ。」
「あー。ごめん。優紀ちゃん久しぶりだね。元気だった?」
「うん。心さんは?」
「私も元気。」
「じゃあそろったところで乾杯しようか?マスター生4つお願い!」
マスターが4つ持ってきた。
「はい。じゃあ久しぶりの再会に乾杯!」と鳥山が音頭をとる。
「かんぱーい」
皆、のみだした。
「今日心何で遅れたの?珍しいよな。時間は守るタイプだよな。」
「それがね、帰りに車のホイールが4つともなくなっててね。警察で被害届だしてきた。」
「え?」と美月。
「わざと取られたったこと?」て鳥山。
「たぶん。」と心。
「それってイタズラってこと?」
と優紀。
「実は、土曜日もレクサスの助手席のドアに傷がついてて、たまたまかと思ったんだけど、2回もこういうことがあると、偶然じゃないよなあって思うのよね。」
「あ、心さん。うちの車も土曜日パンクしてたみたい。気付いたのは日曜日だったみたいだけど。後輪に釘が一本刺さってたって。それから今日は店の前の植木鉢が倒れて割れてたんだけど、近所のおばちゃんが最近変な女の人が店をみてて恐いから声をかけたら走り去ったとも言ってたんだけど、、。」
「うーん。これはさ、心と美月ちゃんに恨みを持つ人ってこと?」と鳥山。
「えー、誰?全く身に覚えないよ。」と美月。
心だけは思い当たる人物が1人いた。
沙也加、、、?
まさかと思うけど、沙也加がしたの?
「心、お前だよ。絶対。」と鳥山が言う。
「え、私?」
「うん。お前昔からよくストーカーされてたじゃない?」と鳥山。
「うーん。そこは否定できないけど。」
「心さんくらい、かっこ良かったらストーカーもされると思うなあ。」と優紀。
「優紀ちゃん、彼氏を目の前にして他の男をほめるのはどうかと思うなあ~。」と鳥山がうらめしそうに言う。
「いや、壮大さんと心さん、全く別っていうか。」焦る優紀。
「じゃあ俺一曲弾いちゃおうかな~。」
「聞きたい!」と優紀。
「私も!」と美月。
この日は鳥山のオンステージになったのだった。
盛り上がる美月と優紀と鳥山を横目に心だけは盛り上がれなかった。
もし、本当に沙也加だとしたら?
会って話す必要がある。
私だけならまだしも、美月に手出しをするのは許せない。
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